日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

製品と色やデザイン

2014-09-08 19:31:37 | マーケティング

Yahoo!に掲載される(?)バナー広告は、おそらく一番多くの人が目にする広告の一つだと思う。
当然様々な企業が、最新の製品やサービスの広告を打つのもこの場所だ。
その広告効果も高いと思うのだが、「え!」とか「あれ??」というトコロで生活者の興味が終わってしまうと、その広告は成功とは言えないと思う。

昨日何気なくYahoo!のバナー広告にトヨタの「新型マークX」の広告が表示された。
トヨタ:マークX
どうやら「特別仕様」のようだ。
ただ気になったのは、「何故、黄色だったのだろう?」ということだった。
キャッチコピーなどを見ると「触発するイエロー 誘惑するブラック」ということらしく、黄色バージョンの他に黒色バージョンもある様だ。

このバナー広告を見て思い出したのは、同じくトヨタが昨年限定発売をした「ピンクのクラウン」だ。
トヨタ:ピンクのクラウン
この時も「何故、ピンクなの?しかも『桜色』のようなやわらかな色ではないのは何故?」という気がしたのだった。
この「ピンクのクラウン」は、全国で650台の受注があり完売したようだが、一体どのような方が購入されたのだろう?と、気になっている。

新型「マークX」や「ピンクのクラウン」のどちらにも共通して感じたことは、「何故その色なの?」という点だ。
私の中では「マークX」はスポーツカータイプのセダン車で、購入される方の年齢も20代~30代と言うよりも、もう一つ上の世代という気がしている。
まして「クラウン」に関しては、「いつかはクラウン」というCMコピーがあったように、「マークX」よりもまだ上の世代の方のクルマというイメージがある。
一方、「黄色」や「ピンク」という色は、どちらかと言えば若い世代の色というか、元気色という気がする。
「黄色」も「ピンク」も決して嫌いな色では無いのだが、これほど鮮やかな色というのは抵抗感がある。
服などであれば、コーディネートをするコトで着こなすことができると思うが、クルマとなるとその様な訳にはいかない。

広告で見て「素敵」だと感じても、そのクルマが街中を走っている光景は「素敵(なクルマ)」と感じることができるだろうか?
広告車両として、街中を走るのであれば「あぁぁ~、広告のクルマか!目立たないと意味ないからね」という感覚で見ることができる。
このバナー広告についても、「広告として、目を惹く」ことには成功していると思うのだが、「このクルマに乗りたい」という気持ちに生活者がなるのか?と言うのは、別の問題という気がしている。