サウジアラビアの王様ご一行が来日され、今日韓国へと旅立たれた。
随行員?約1,000名とまで言われた、大団体であったがその目的は「脱石油産出国」だったと言われている。
確かに、サウジアラビアのような石油産出国は、今後石油そのものの産出量が減少すれば、国そのものの経済が成り立たなくなる。
その前に手を打ちたい、という考えは理解できる。
新しい産業を創り出す必要があるだろうし、そのためのパートナー探しという視点で、日本に来日したということもうなずける。
ただ、サウジアラビアをはじめとする中東諸国について、どれだけ知っているのか?となると随分怪しいと、今朝のFM番組を聞いていて知った気がした。
FM番組に出演されていたのは、エジプト出身のタレント・フィフィさん。
中東諸国と言っても、フィフィさんの出身であるエジプトでは、サウジアラビア王様ご一行のような、白い民族衣装で生活している人はいないらしい。
少なくとも仕事に行く時は、普通に背広だそうだ。
もちろん、イスラム教の国なので女性はヒジャブと呼ばれるスカーフで頭を被っているようだが、国によって女性であっても随分ファッション傾向が違うらしい。
その番組で、これから先中東諸国とのビジネスが密になっていくとすれば、日本(人や企業)も中東諸国をもっと知る必要があるのでは?という、当然と言えば当然の指摘をしていた。
例えば、サウジアラビアのような石油産出国は、余りスポーツが盛んではない、ということ。
サッカーなどはW杯に出場しているので、意外な気がしたのだが、確かにオリンピックなどでは中東諸国の選手というのは、余り聞いたコトが無い。
スタジアムなどでのスポーツ観戦が、禁止されていることは知ってはいたが、スポーツ人口そのものも少ない、という現実があるようだ。
理由は、イスラム教独特の服装。
それを打開する(?)かのように、先日新聞にナイキがイスラムの女性向けスポーツウェアを発売する、というニュースがあった。
朝日新聞:ナイキ、イスラム教徒の女性アスリート用ヒジャブ発売へ
既にユニクロなどは、イスラム教徒の女性向けに「ヒジャブ」をはじめとする、商品を東京の他インドネシアなどのイスラム教徒が多い地域で、発売をしている。
イスラム教圏の女性であっても、おしゃれはしたいのだ。
忘れてはならないのは、1日に5回あると言われる「礼拝」対策だろう。
オリンピックなどの国際大会に選手が参加する・しないではなく、観客として受け入れることを考えるなら、宿泊施設などには、そのような簡易でも良いので施設が必要になるはずだ。
当然、「ハラール」と言われる食事の提供も必要だろう。
先日、近くの公立高校の入試日の朝、ヒジャブを身に付けた受験生に出会った。
イスラム諸国は遠い国だと思っていたのだが、案外身近になりつつあるのかもしれない。
そして、ビジネスパートナーとしてWin-Winの関係づくりが、急がれているのかもしれない。