今朝、ラジオを聞いていたら「レジ袋の有料化を義務付ける」というニュースがあった。
東洋経済on-line:「レジ袋の有料化」を環境省が義務づける方針
既に大手スーパーだけではなく、ローカルスーパーなどもレジ袋の有料化が進んでいる。
コンビニでも「レジ袋が不要な方は、申し出てください」というPOPが、レジ近くに表示されたりしている。
もちろん、強制ではないのでレジ袋に買った商品を入れてもらう、ということは多いとは思うのだが、有料化を義務付けるということに対して、「問題はレジ袋?」という、疑問もある。
スーパーのレジ袋の有料化が始まった頃は、「石油資源の確保とCO2の削減」ということが、盛んに言われていたような気がする。
オシャレなエコバッグなどが次々と登場したことで、今やスーパーの買い物で「マイバッグ」を持参していない人はいないのでは?と、感じられるほど、普及をした。
完全に「エコバッグ、マイバッグのみ」になったとは言えないが、買い物に行く時マイバッグ持参は、当たり前のようになっている。
確かに、コンビニやドラッグストアーなどでは、レジ袋の無料提供がされてはいるが、それでも随分少なくなってきたのでは?という、気がしている。
そのような状況の中で「なぜ今頃、レジの有料化義務付け」なのか?という、疑問がわいてくるのだ。
考えられるのは、今年になってからクローズアップされてきた「マイクロプラスチックごみ」という気がしている。
その場合、環境問題ではあるが「海洋汚染」という、これまでのCO2削減とは違う問題ということになる。
「海洋汚染」の原因の一つとなっているのは、上述した通り「マイクロプラスチックごみ」で、今や日本近海は「マイクロプラスチックごみ」のホットスポットになってしまっているようだ。
Huffpost:“海を殺す”マイクロプラスチック汚染、日本周辺は「ホットスポット」にも
今では「マイクロプラスチック」よりも小さい「マイクロビーズ」が、この問題に加わってきているようだ。
そう考えると、レジ袋の問題なのだろうか?という気がしてくるのだ。
確かに「レジ袋のポイ捨て」が、巡り巡って海洋汚染につながっていく、ということはわかるのだが、それよりも違うプラスチック製品の問題に注目する必要があるような気がするのだ。
例えば、「マイクロビーズ」と呼ばれるものは、歯磨きや洗顔剤の「スクラブ」として使われている。
米国では、下水流出した「コンタクトレンズ」が、環境汚染につながっている、という指摘もされている。
朝日新聞:コンタクトレンズが下水流出、環境汚染 米大チーム推計
自然に還らないプラスチックをいかに使わないようにするのか?ということも重要だが、いかに回収をするのか?ということも重要だということになる。
「レジ袋の有料化の義務付け」はその第一歩だと思うのだが、レジ袋よりも違うプラスチック製品にもっと注目したほうが、施策としてインパクトがあるような気がするのだ。