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「新型コロナウィルス肺炎」は、100年前の「スペイン風邪」の再来か?

2020-02-03 20:16:41 | 徒然

1月から始まった「新型コロナウィルス肺炎」の拡大が、おさまらない。
発生源と言われている中国では、SARSの罹患者数を上回ったという話もある。
SARSが発生した頃、一時期的ではあるが日本でも軽いパニックが起きたような記憶がある。
SARSに罹患した生徒が出た高校では、学校閉鎖をしたところ休みになった高校生が、街中に出かけていたということが判明したためだった。
今回は、そこまでのことは無いようだが、中国・武漢から帰国した人達を一時期ホテルに宿泊させるなどして、水際での感染拡大阻止が続いている。
にもかかわらず、2次感染、3次感染ではないか?と思われる患者さんが出てしまった。

このような状況をニュースなどで知ると、今から100年ほど前に全世界で大流行した、インフルエンザで通称「スペイン風邪」を思い浮かべる。
Wikipediaで調べてみると、発生源はスペインではなく米国だったようだが、「スペイン風邪」という名前がついたのは、最初の感染情報がスペインだったため、「スペイン風邪」という名がついたようだ(スペイン側としては迷惑な話だ)。
Wikipedia:スペインかぜ

「スペイン風邪」が流行した100年前と今とでは、比べようもないのが「情報力」だろう。
一部では「新型コロナウィルス肺炎」は、12月時点で発生していたが中国側の認識しておらず、しばらく放置されていた、ということも言われている。
その真偽は分からないが、前回のSARSの時と同じように中国からの正式発表が遅れたため、世界に拡散したのでは?という印象を持っている方は多いのではないだろうか?
JBPress:新型肺炎の世界的感染で危機を迎える習近平政権

中国共産党はSARSの時の失敗を学んだのではなく、情報統制による「隠ぺい」を行ったという見方を諸外国ではしているようだ。
そればかりか、今回の「新型コロナウィルス肺炎」の流行により、香港での民主化運動に対する注目をそらせたいのでは?という、指摘までされている。
報道を見ると、確かに香港発のニュースの中心は「新型コロナウィルス肺炎」に移っている。
何よりこの感染症の流行により、デモなどを実施すること自体ができない、という状況になっているだろう。

当初WHOは「緊急事態」という状況ではない、という判断をしたことも感染を拡大させた理由の一つとして挙げられるようになってしまった。
判断の難しさの要因となったのは、おそらく発生源である中国からの情報が不十分であり不確かなモノだったからではないだろうか?
それが、中国周辺諸国での感染状況が深刻したことで、WHOの「緊急事態宣言」へと繋がったのでは?と、考えている。

「スペイン風邪」の時と大きく違うの、上述した「国境を越えた情報ネットワーク化」と人の移動手段が増え、移動時間が短く、長距離移動が可能になった、ということだろう。
その点を見誤ると「スペイン風邪」以上の深刻な状況を引き起こすかもしれないし、その間に冷静な対応ができれば、思いの他早く収束するかもしれない。

拙ブログにこられる方は、間違ってもC2Cサイトで販売されているボッタくり転売ヤーによるマスクや衛生用品の購入はされないと思うのだが、このような火事場泥棒のようなビジネスは、真っ先に糾弾されるべきかもしれない。