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数年後、車のハンドルはゲーム機のコントローラーになる?

2022-12-01 20:12:26 | アラカルト

雑誌「和楽」のWeb版を見ていたら、「和楽」らしからぬ記事があった。
その記事とは、おなじみの形をした自動車のハンドルではない、まるで家庭用ゲーム機のコントローラーをイメージするような写真が掲載されていたからだ。
和楽Web:「自動置き去り検知システム」の開発も。刻一刻と近づく、クルマが電化製品になる日 

この見出しにある「クルマが電化製品になる」ということは、しばらく前から言われ始めていることだ。
その理由は、ガソリン車からEV車への移行だ。
ガソリン車ではなく、EV車となれば当然、クルマの構造も変わってくるだろう。
構造が変われば、運転席にある様々な操作をするパネル(というのだろうか?正しい名称があれば、教えて欲しい)そのものが変わるはずだ。
まして、数年前から言われ始めた「MasS」というシステムによって、クルマを含む様々な交通網の移動情報がネットワークでつながるとなれば、イメージできるのはスマホの画面のような感じだろうか?

スマホの画面のようなものから、様々な交通情報を得るようになると、おそらく従来のハンドルでは対応できないのでは?という、気がするのだ。
どちらかと言えば、ゲーム機のコントローラーのような形状にする必要があるのでは?ということなのだ。
ゲーム機のコントローラーと言っても、そのデザインはいろいろだと思う。
同様に、EV車が中心になっていけば、運転席のデザインもそのクルマにあったものになっていくだろうし、試乗会などを開催したとき、ユーザーとなる人たちの中には、クルマのデザインだけではなく運転席のデザインにも興味を引くようになるかもしれない。
これまでとは違う「運転席のカスタマイズ」が必要になるような気もしている。

見出しにある「自動置き去り検知システム」というのは、今年の夏保育園の送迎バスで起きた「置き去り」によって亡くなってしまったお子さんがいたことから、クローズアップされた問題だ。
この事件が起きた時、ローテックではあるが、バスの後部座席にスイッチのようなものを設置し、そのスイッチを押すことで置き去りを確認する、という方法だったように記憶している。

そればEV車の普及が、自動運転の技術的な進歩へと繋がり、結果として「人の見落とし」をITの技術でカバーをするようになる、ということなのだと、考えている。
とはいえ、そこに必要な考え方は「人」ということだと思う。
いくらゲーム機のコントローラーのような形状になったハンドルであっても、そのスイッチを入れ行きたい場所を指定し、コントローラーを動かすのは「人」だからだ。

「AIに奪われる職業」が以前話題になったが、「AIが奪えないモノ・コト」は、人がやるしかない。
そのための技術開発は「人」なのだと思う。