日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しき年を迎えるにあたり

2022-12-29 20:37:56 | アラカルト

日頃から、様々なメディアと接するようにしている。
そして、フッと目にした言葉に、深く考えてしまうことがある。
今日、そんな言葉たちに出会った。
和楽Webに掲載されている「153の偉人の死の名言集」だ。
和楽Web:ドキッ!153の偉人の死の名言集。彼らの考える「生と死」とは? 

何も年の暮れにこんなことをエントリしなくても…と思われる方もいらっしゃると思う。
ただこれらの名言集の中には、「生と死」という枠で考えるのではなく、様々な「判断をする時」に思い浮かべられる言葉がいくつもある。
それは「後悔をしない」という「判断」だ。

日頃の暮らしの中で行う「判断」は、数多くある。
「お昼ご飯は何を食べようか?」とか「今日は、何を着て行こうか?」など、意外なほど人は毎日様々な判断をしている。
そして「あ~~失敗した!」と思うこともあれば、「なかなか良かった」と自分を心の中で褒めたくなるような時もある。
そのような「判断の連続」の中で、私たちは暮らしている、と言っても過言ではないと思う。
そして、「判断の積み重ね」の中で「後悔をしないためには、どうすべきか?」と、考えるようになるのではないだろうか?
その先にあるのが、「後悔をしない生き方」ということになるような気がしたのだ。
そのような「後悔をしない生き方」というのは、「自分が満足できる生き方」ともいえるだろう。

もう一つ、私がハッとした言葉が、ブルース・リー氏の言葉だった。
引用すると
「柔軟であれ。人は生きている時は柔軟である。
死ねば人は硬くなる。
人の肉体であれ、心であれ、魂であれ、柔軟が生であり、硬直は死である」
という言葉だ。

「柔軟であることが、生きているということである。それは心も魂も柔軟でなければ、生きているとは言えない」と、言っているかのような言葉だ。
この「柔軟」という言葉を、「寛容」という言葉に置き換えてみたい。
「自分の価値観だけが、唯一正しい」という思い込みは、硬直した考えの素となるはずだ。
対して「寛容」であれば、他者の言葉や意見を受け入れる事ができる。
その言葉や意見が、新たな発想や価値観を生み出す原動力となっている、という経験は、ビジネスパーソンだけではなく多くの人が経験しているのでは?と、思っている。
「硬直した一つの考えや価値観にとらわれている社会や企業は、死んだ社会や企業である」とも読み取れる言葉だ。
その視点で自分たちの社会や企業などを、客観的に見た時「硬直し死んだ状態」であれば、とても悲しいことだと思う。

ブルース・リーの言葉は「イキイキとした魅力的な社会や企業とは?」という答えの一つを、出しているようにも思えるのだ。
と同時に、今の日本の社会に必要なエッセンスの一つのような気がしている。
来年は、「柔軟でイキイキとした社会、寛容な社会」となることを願っている。