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女性マーケターから見た日々の出来事

割り勘も、変わりつつある‐現金から決済アプリへ‐

2024-07-11 21:12:28 | マーケティング

今朝聞いていたFM番組で、面白い「データ」があった。
TFM ワンモーニング:TODAY’S KEY NUMBER 7月11日「割り勘の支払い」 (リンク先は、ワンモーニングの公式X) 

「コロナ禍」で、グループで飲食をするという機会が随分減ったと感じているのだが、徐々に戻ってきているようだ。
そして、グループで飲食をする時、
1.個別に支払う
2.割り勘
のどちらかで、支払っているのでは?
最近では、「ポイントが付くから、代表でカードで支払うから、あとで割り勘ね」という場合もあるのではないだろうか?
このような支払いの変化が、おそらく「割り勘」の支払いでも変化が起きているのでは?と、言う気がしている。

特に、「アプリ決済」と呼ばれる、スマートフォンに決済アプリで支払うと、割り勘払いをする側にもポイントが付与される(と、認識をしている)。
いわゆる「ポイ活」と呼ばれる、ポイント集めを割り勘でもしやすい決済方法ができていた、という訳だ。

このような「アプリ決済」で力を入れているのは、何もスマートフォンのキャリア企業だけではないようだ。
日経新聞:三井住友やPayPay、「決済アプリ×非金融」の経済圏で火花 

三井住友は独自で「オリーブ」という総合金融サービスを展開し始めているが、三菱UFJはauと共に「じぶん銀行」という金融サービスを随分前から提供している。
これらに対抗するのが、「アプリ決済」市場では利用者が多いのでは?と思われる、Softbankの「PayPay」だろう。
今やスマホはお財布の代わりと言っても過言ではないほど、スマホと金融は一体化し始めている、ということなのかもしれない。

とはいえ、番組でも紹介されていたのだが、「割り勘現金派」という人達も全体ではまだまだ多い。
この「割り勘現金派」の人たちの中心は、40代以上で普段からある程度の現金を持ち歩く習慣がある、という年齢層だとも考えられる。
確かにアプリ決済は便利なのだが、現金の方が安心感がある、という人達も多いだろうし、時折見かけるのがスマホをQRコードにかざせば簡単に決済されるはずなのに、なぜかうまくいかずマゴマゴしてしまう、という場面だ。
なぜ上手く決済されないのかは、わからないのだが、このような時は「現金決済の方が便利だな~」と、感じられる方もいらっしゃるのでは?

それが、30代になると「アプリ決済」を利用する人達が、急激に増えてくるという現実も、考える必要があるだろう。
飲食店だけではなく、様々なサービスを提供する場では「アプリ決済」対応が基本になり、これまでのような「レジ締め」等の業務が格段に減るかもしれない。
となれば、これまでとは違う業務を創りだし、より高い顧客サービスを創っていくようなアイディアが、求められるようになるだろう。

とはいえ、災害時に一番有効な決済方法は「現金」であることには、変わりない。
災害により電気や通信のインフラが被害にあってしまうと、とたんに機能しなくなってしまうからだ。
そのような「状況に応じた使い分け」が、できるような「お金の付き合い方」もまた、必要になってきそうだ。