先日、久しぶりに名古屋の地下街を歩いた。
ご存じの方も多いと思うのだが、名古屋の繁華街は地上よりも地下街の方が賑わっている。
様々な理由はあるが、今のこの時期は真夏の酷暑を避け、地下街へ逃げるという人達が多いだろう。
かくいう私も、アスファルトの照り返しが厳しい地上よりも、空調が効いている地下街の様が、買い物はもちろん、クールスポットとしての役割も持っているな~と、実感する。
実は名古屋の地下街は、名古屋駅周辺と栄周辺の2つに分かれている(ご存じの方も多いだろう)。
その中でも栄周辺は百貨店に直結するエリア(通称:サカエチカ)と、地下鉄栄駅とその北にある久屋大通駅を結ぶエリア(通称:セントラルパーク)がある。
「コロナ禍」以降、実はなかなか栄の地下街を歩くコトが無く、久しぶりに歩いてみると、「コロナ禍」前にあったお店が随分撤退しており、空き店舗となっている所もあった。
特にサカエチカは、老舗百貨店・丸栄が閉店して以来丸栄に繋がる通路は、人寂しい状況が続いていた。
他にも栄の西側は再開発が進行中ということもあり、ビルの建て替え工事が進んでいる、という事情もあるのだと思う。
思うのだが、それにしても、寂しいという印象があった。
そして、通称セントラルパークと呼ばれるエリアも、同様に入居しているお店の業種が変わっていた事に、驚いた。
一番驚いたのは、書店の丸善が入っていた場所に、成城石井が入っていたり、その向かいにあった文具店は八百屋さんになっていた。
確かに、この地域にはスーパーなどは無く、野菜などを買うということになれば、百貨店の地下ということになる。
その点を考えれば、成城石井や八百屋さん等の潜在的需要はあった、と考えられる。
その一方、この地域は飲食店街が近くにあるため、わざわざ野菜を買って、自宅まで持ち帰るには時間もかかり、混雑する地下鉄に野菜を入れたエコバッグを持って乗車する、ということに抵抗感がある人も多いのでは?という、気もしている。
他にも、ネイルサロンだった(と記憶している)ところが、デリカテッセンになっていたり、地元の産直販売店、眼鏡店がカフェになっていたりと、地下街全体の様子が一変していたのだ。
元々、セントラルパークはアパレル関連や書籍・レコードなどが、バランスよく入っていた気がするのだが、いわゆる「専門店」と呼ばれるような業種が次々と撤退し、食品や飲食関連が目立つようになった、という印象だったのだ。
それだけではなく、いわゆる「地元の喫茶店(コメダ珈琲店ではない)」が無くなり、いわゆるカフェのチェーン店が相当のスペースを取り、店舗を構えていた。
そのことが悪いわけではないのだが、「コロナ禍」以前の「地下街をブラつく」という感覚で、楽しめなくなった気が下のだ。
新しく入居した、食品関連のお店が悪いわけではない。
ただ、以前のようにもう少しバラエティに富んだ業種構成にすれば、「買い物の楽しさ」を提供できる地下街になるような気がする。
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