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メガソーラだけではもったいない?

2011-11-26 19:41:17 | アラカルト
東日本大震災と東京電力・福島第一原子力発電所事故発生で、「エネルギー」への関心が高まっている。
そして、ソフトバンクの孫さんは「電田計画」を発表したのは、今年の初夏の頃だったように思う。
孫さんの「電田計画」は、その後動きを見せていないように思われるのだが、これに刺激されたかのように、商社を中心に全国で「メガソーラー」の計画が次々と発表されるようになってきた。
愛知で言うと、渥美半島でトヨタ自動車が中心となったメガソーラー発電所が、今月稼動し始めている。
そして今日は、震災被災地で三菱商事が中心となって、メガソーラー発電所を作る計画を発表している。

確かに今現在の「再生可能エネルギー」の中心的話題は、太陽光発電だ。
他にも「再生可能エネルギー」はあるのだが、手軽さとローコストという点では、太陽光発電が魅力的、というコトになるのだと思う。
「初期投資額が少なく売電で儲ける」となると、太陽光発電が強いというコトだろう。
そのことに対しては何も言うことは無い。
ただ、メガソーラー発電の写真を見るたびに、思うことがある。
それは、太陽光パネルの下の土地の利用方法だ。

「メガソーラー発電」という限り、ある一定の地域内の世帯が1年なり半年なり使う電力が供給できなくては「メガソーラー発電」とはいえないと思う。
とすれば、それなりの広大な土地にソーラーパネルを設置する、というコトになる。
そんなことは、拙ブログで書かなくても十分承知のコトだと思う。
私が気になるのは、「もともと平地が少ないところに、ソーラーパネルを並べる」というイメージが、メガソーラー発電にはあり、パネルだけを並べるために広大な土地を使うのは、どこかもったいないような気がするのだ。

また、現在のように電力会社への売電画目的となると、メガソーラー発電所を作った企業(多くの場合は、都市部に本社がある)の利益になっても、その土地を提供した人たちに対する還元というかメリットは、どんなモノがあるのだろうか?
「津波被害で、農作物が作れない土地となったため、メガソーラー発電所として利用する」という理由もわかるのだが、せっかくの土地をメガソーラー発電だけに使うのではなく、何か+αの使い方は無いのだろうか?と、考えてしまうのだ。
たとえば、ある一定温度以上になると発電効率が落ちるといわれるパネルに、水を流しながら一定温度に保つようにし、太陽熱で暖められた温水を塩害に強い農作物のハウス栽培に利用するといったコトはできないのだろうか?

そんなことをいろいろ考えると、メガソーラー発電だけでは地元メリットがあまり無いような気がするのと同時に、その土地がもったいないような気がしてくるのだ。


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