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「新型コロナウイルス」の感染拡大が、2025年問題を変えるかもしれない

2020-03-15 15:02:56 | アラカルト

Yahoo! のトピックスに、「米国に言われたくない!」と思いつつも、「2025年問題の解決策があるかもしれない」という、記事があった。
Yahoo!:米国からの警告!「日本は衛生上、危険なことだらけ」温風乾燥機は「ウイルス飛散のリスク大」

元の記事は、夕刊フジに掲載されているモノようだ。
そしてタイトルがセンセーショナルなため、反感を買いそうな気がしないでもない。
ただ、反感を買いそうな記事ではあるが、読んでみると「納得」できる部分もあった。
特に「2025年問題」により、医療費の崩壊が懸念されていることを考えると、対応策となるアイディアがあるような気がしたのだ。

「2025年問題」と言っても、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれない。
2025年になると、団塊の世代と呼ばれる世代が後期高齢者となり、医療費を逼迫させるのでは?と、懸念されている問題だ。
今の日本の「皆保険制度」という制度そのものは、「経済的格差に関係なく、最適な医療を誰もが受けられる」という、素晴らしい制度だ。
しかし「皆保険制度」を維持するためには、国民全体がそれ相応の負担をしなくてはならない。
働く若い世代が減少し、働かない高齢者が増えてくると、その医療費負担は若い世代にのしかかってくる。
それだけではなく、日本人が一生の間で一番医療費を使う世代が後期高齢者と呼ばれる世代である、ということを考えると、「支える世代の減少+支えられる後期高齢者の増大=社会保障としての医療費の崩壊」という状況に陥る可能性が高い、ということがわかると思う。

その中で注目したいのは、「電話やネットでの問い合わせ対応」という方法だ。
日本の場合「皆保険」という制度があるため、気軽に病院に行ってしまう傾向がある。
それが「早期発見・早期治療」に結びつくのであれば良いのだが、中には「病院に行くほどでもないが、行くと安心する」という、理由で病院通いをしている方もいらっしゃるのではないだろうか?
以前よく言われていた「病院に行くと老人会のようだ」という揶揄があったが、そのような状況は決して「皆保険制度」の本来あるべき姿ではないはずだ。
もちろん「大した病気でもないのに、我慢しろ」と言っているのではない。
適切な病院に行くための前段階として「電話やネットで自分の症状を伝え、相談し、良い治療を選択の提案を受ける」、という意味だ。

今回の「新型コロナウイルス」の感染拡大、特に医療者の感染が分かると「病院に行くこと」に抵抗感を持ってしまうだろう。
だからと言って、「自分の体調不良の心配の解消」にはならない。
医師会等がつくった「問診表」のようなモノをネット上に公開し、自分の症状をチェックすることで、「かかりつけ医」を持っている人であれば、事前にその情報が「かかりつけ医」のところに行けば、診療時間の短縮にもなるだろう。
「かかりつけ医」が無い人でも、最適な診療所を紹介してもらい、事前に紹介された診療所に情報がいっていれば、安心して診療を受けることができるのでは?
結果、少しでも「効率の良い最適な治療」ができるようになれば、医療費そのものが僅かでも軽減されるのでは?

今回の「新型コロナウイルス」騒動で、棚上げ状態になってしまったのか?現役世代以上の収入のある高齢者の医療負担のお願いも含めて、「効率よく適切な治療を受ける」というシステムづくりもまた、医療費軽減として必要なことだと思うのだ。





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