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ゆるキャラとまちおこし

2011-11-28 20:24:50 | ビジネス
昨日、「ゆるキャラグランプリ2011」が、埼玉県羽生市で開かれ、熊本の「クマモン」が見事1位に選ばれたようだ。

先日行われた「B-1グランプリ」同様、「ゆるキャラ」もまちおこしの一つとして、全国各地の自治体が競うように作っている。
いまだに私にとって衝撃的な「ゆるキャラ」は、岐阜市の柳ヶ瀬商店街のゆるキャラ「やなな」嬢なのだが、今回8位内に入っている。
ただ、残念なことに「やなな嬢」だけでは、商店街の集客には結びついていないようだ。

「ゆるキャラブームをつくった」のは、ご存知滋賀県彦野市の「ひこにゃん」だ。
彦根城築城か何かの記念イベントに合わせて作られた、元祖ゆるキャラ。
「ひこにゃん」人気に続いたのは、平城遷都1300年にあわせてつくられた「せんとくん」だろう。
何とも表現しがたい風貌が論議を呼び、遷都イベントにあわせ様々な団体がオリジナルキャラを次々と発表したことで、ますます「せんとくん」に注目が集まるようになった、というゆるキャラとしては異色のキャラクターだった。

その間、本当に様々な自治体が「ご当地ゆるキャラ」を作り、時には製作者と自治体の間で、問題も起きたようだが、現在はやや落ち着きつつある、という印象がある。
逆に、全国各地に「ゆるキャラ」が登場したことで、「ゆるキャラでまちおこし」の効果については、やや疑問を感じるところがある。
その理由は、柳ヶ瀬商店街の「やなな嬢」のように、様々なメディアに登場し、それなりの人気と話題があるのだが、それが柳ヶ瀬商店街の活気とは結びついていない、という現実がある。
「ひこにゃん」や「せんとくん」のような、イベントキャラであれば、イベント中話題とともに集客への呼び水となる可能性があるのだが、「イベント」とは関係がない場合、ゆるキャラは話題になっても、実際の集客・まちおこしに結びつきにくいような気がしている。

まちのPRとしては、ゆるキャラはある程度効果的だと思う。
しかし、本当に大切なことは「どんなまちをつくるのか?」という点なのだと思う。
それにしても、埼玉県のゆるキャラ登録数39というのは、多すぎるのではないか?



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