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“男のためのガーデニング”改め

「梓河内 八幡神社」のカツラ・ケヤキ・イチョウ~米原市梓河内~

2021-05-07 18:00:00 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 米原市梓河内は霊仙山(標高1094m)の麓、山系にくいこんだような谷あいにある長閑な集落で、集落にある八幡神社にはカツラの巨樹やケヤキ・イチョウの大木があるといいます。
集落を流れる梓川は、霊仙山を水源として醒ヶ井の辺りで天野川と合流するとされ、川の流れは穏やかにして水は透き通るように美しい。

集落は国道21号線からさほど距離はないにも関わらず、集落には古き良き山村の風景が連なります。
八幡神社に着くと何やら祭典の準備をされている様子で、忙しそうに準備される地元の方に頭を下げながら境内を歩く。



地元の方に話を聞くと、もう1時間ほどしたら神主さんが来て祭典が始まるとのこと。
拝殿には供物の数々が捧げられており、にぎやかになりそうな様子でしたが、神社の役員しか来ないとポツリと語っておられたのが印象的でした。



カツラの樹へ訪れた時はまだ新緑の季節には程遠く、葉は散って古木感が漂っていますが、雪の多いと思われるこの地域の厳しい冬をじっと耐え忍んできたのでしょう。
カツラの下には折れた小枝が無数にありましたが、暖かくなればまた新しい枝が芽吹いてくると思います。



梓河内八幡神社のカツラの幹周は7.1m・樹高は28m、推定樹齢300年以上とされ、主幹となる3本の幹がしっかりと立ち上がっています。
すでに枯れてしまった幹も2本ほどありますが、主幹に沿うようにして新しい枝が立ち上がってきており、世代が変わりながらも命をつないでいるようです。





境内には大きく傾いたイチョウの樹があり、支えられて立っている状態となっています。
幹周4m、樹高25mとされますが、なぜこんなに傾いてしまったのでしょう。



ただし、傾いてはいても根はしっかりと張っています。
八幡神社の樹の幹は、日当たりの悪い山側の方はどれも苔が生えていて、表裏がはっきりしています。
このイチョウも季節が変われば葉が生い茂り、秋には黄色く色づくことでしょう。



拝殿の右にはケヤキの樹があり、御神木とされているようです。
ケヤキも幹周が約4mあり、樹高は25m。太さはあまり感じられませんが立派な御神木です。





石垣の上に建つ本殿には「譽田別尊」を祀り、立派なたたずまいの社殿です。
創紀の時代は不詳とされていますが、1394年(応永元)社殿再建の記録があることから、創立は当然それ以前とされています。
文明、長享(1469~1489年)の頃は京極氏の崇敬が特に篤かったといいますから、八幡神(応神天皇)を武運の神(武神)として崇敬していたのかと思います。



谷間に流れる梓川に連なる集落は長閑そのものです。
八幡神社で祭典の準備をされていた人から“巨木ならこの先の「神明神社」に大きなスギがある。”と教えてもらって梓川を上流へと向かう。



集落の突き当りまで来ると谷間の集落は終わりとなり、山に突き当たります。
2カ所に獣除けの柵があり、どちらへ入ろうか渓流を眺めながら悩むことになる。



この渓流の先の柵の中には霊仙山への登山ルートがありましたが、陥落したり荒れたりしていて入れない旨の注意書きがあった。
ちょうど地元の人が歩いてこられたので神明神社への道を聞くと、もうひとつ奥の柵から入るとのこと。
では柵の中を歩いて行きましょう。...続く。



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