一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

沖縄の星

2009-07-04 19:36:56 | 将棋雑記
今日4日は宮古島のインターネット喫茶から書いています。もう、このエントリのためにわざわざ入店しています。ハッキリ言ってバカです。

沖縄の将棋関係者といって真っ先に思い浮かぶのが、城間春樹氏である。
城間氏は元奨励会員。三段まで昇段したが、年齢制限で数年前に退会された。
退会後の近況が気にはなっていたが、今年1月25日にLPSA主催で行われた第2回ペア将棋選手権に日本レストランシステム代表として出場し、中倉彰子女流初段との息の合った指し回しで、見事準優勝に輝いた。
もちろん城間氏を拝見したのはこのときが初めて。中倉女流初段とあまりにもいい雰囲気で指していたのでかなり嫉妬したが、とにかくそのホリの深い顔立ちと特有の口調は沖縄人(ウチナンチュー)そのもので、なぜか懐かしく思ったものである。
将棋や人生に「もし、たら」は禁句だが、もし城間氏が四段に昇段していたら、の思いを禁じえない。
宮古島で各新聞を読むと、囲碁の知念かおり四段の実戦譜が時折出てくる。知念四段が平良市(現宮古島市)出身ということもあるだろうが、沖縄の人の郷土愛は相当なもので、もし城間氏が四段になりプロデビューを果たしていれば、当然後援会が発足され、公式戦を指せば何らかの形で、実戦譜が掲載されていただろう。
もちろんそれは沖縄にとどまらず、三線(サンシン)を弾けてエイサーを踊れる異色のプロ棋士として全国にその名を轟かせていたであろうし、沖縄の方の将棋熱も格段に上がったに違いない。タイトル戦の開催も実現したかもしれない(過去にあったかもしれないが)。
その意味で、現在関東地方に住んでいると思われる城間氏には、なんらかの形で沖縄に残ってもらいたかったと思うのだ。
とはいうものの、私がいつも述べているように、自分の人生は自分で決めるものであって、他人が口を挟むものではない。だから、城間氏の人生の選択はむろん正しい。
現在の将棋界には、アマ名人戦やアマ竜王戦など、アマチュアが出場できる大会が山ほどある。ペア選手権に留まらず各大会に参戦して、「沖縄県人・城間春樹」の名を、世に知らしめてほしいと切に願うものである。
コメント (2)
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