一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

100

2009-07-23 01:04:59 | ランキング
4月1日に開設したこのブログ、今回が100回目の記事になった。
初日の開設の挨拶と、6月20日、ワードで書き込み中の記事をうっかり消去してしまい、放心状態の心境をアップした以外は、すべて将棋絡みの記事だったことに満足している。また、5月19日から毎日アップを続けているが、ほんの一握りながらも、貴重な固定読者がいらしたことが、大きな励みになった。皆様方には、厚く御礼申し上げます。もっとも、そろそろ将棋の話題もネタ切れなので、連続投稿の記録は途切れます。
前置きが長くなったが、先日女流棋士との指導対局が100局になったので、100つながりで、その内訳を記してみたい。これは以前も書いたので、その続編となる。
まずは総合成績を記す。

平手(当然、すべて私の先手):39勝32敗1引き分け(.549)
(扇子サイン勝負:19勝9敗(.679)を含む)
この1引き分けは、女流棋士スーパーサロンでの、藤田綾女流初段との1局。私の必勝形だったが、惜しくも指導時間がいっぱいになったので、指しかけ終了となった。
香落ち:9勝5敗(.643)
角落ち:12勝2敗(.857)

以下、私に100局も将棋を教えてくれた、全女流棋士を掲げる。対局数の多い順から記すが、個人の勝敗は女流棋士の名誉もあるので、今回も記さない。
( )内は、左から、平手、香落ち、角落ちの局数を示した。
〈 〉内は、平手戦72局の戦法を分類した。左から▲居飛車対△振り飛車、▲振り飛車対△居飛車、矢倉や相掛かりなどの相居飛車、である。相振り飛車の将棋は1局もない。なお香落ちの14局は、当然ながらすべて上手の振り飛車。角落ち14局は、13局が下手三間飛車、1局が下手矢倉だった。
指導対局はその後102局に達したが、記録は100局までのものである。

船戸陽子女流二段 16局(10-5-1)〈0-7-3〉
藤森奈津子女流三段 13局(9-3-1)〈9-0-0〉
松尾香織女流初段 12局(9-2-1)〈8-0-1〉
島井咲緒里女流初段 9局(5-3-1)〈5-0-0〉
中倉宏美女流二段 7局(6-0-1)〈3-3-0〉
大庭美樹女流初段 7局(6-0-1)〈4-0-2〉
藤田麻衣子女流1級 7局(6-0-1)〈1-3-2〉
北尾まどか女流初段 6局(4-0-2)〈1-1-2〉
中井広恵女流六段 4局(1-1-2)〈0-0-1〉
神田真由美女流二段 4局(3-0-1)〈0-2-1〉
上田初美女流二段 4局(4-0-0)〈4-0-0〉
石橋幸緒女流王位 3局(2-0-1)〈0-0-2〉
山下カズ子女流五段 2局(2-0-0)〈2-0-0〉
藤田綾女流初段 2局(2-0-0)〈2-0-0〉
蛸島彰子女流初段 1局(0-0-1)〈0-0-0〉
鹿野圭生女流初段 1局(1-0-0)〈1-0-0〉
中倉彰子女流初段 1局(1-0-0)〈1-0-0〉
大庭美夏女流1級 1局(1-0-0)〈1-0-0〉

総勢18名の女流棋士に将棋を教えていただいた。
平手戦における戦型別の勝敗も掲げておく。
▲居飛車対△振り飛車:24勝17敗1引き分け(.585)
▲振り飛車対△居飛車:8勝8敗(.500)
相居飛車:7勝7敗(.500)

私は振り飛車が好きだが、以前から勝率が悪いと感じていた。今回調べてみて、それが事実だと分かって、驚いた。やはり私には居飛車が向いているのかもしれない。
次に、私だけが選べる「名局ベスト3」を掲げる。

第1位 08年11月12日 北尾まどか女流初段戦(平手)
 於:東京新宿「Who’s who」
第2位 09年5月22日 上田初美女流二段戦(平手)
 於:東京千駄ヶ谷 将棋会館「女流棋士スーパーサロン」
第3位 08年7月25日 船戸陽子女流二段戦(香落ち)
 於:東京駒込 LPSA「金曜サロン」

第1位は、以前も紹介したが、終盤で北尾女流初段の悪手に乗じ、奇跡の25手詰に討ち取った将棋。
第2位は、中盤まで定跡どおりに進行したが、終盤、上田女流二段が竜取りに金を打ったところで、私に鬼手が出た。一回りして戻ってきた上田女流二段がこの局面を見て、「おおーッ!!」と絶叫した。
第3位は、船戸女流二段がLPSAに移籍してから、初めての指導対局。08年5月31日の将棋ペンクラブ関東交流会で指導を受けたときは、これが最初で最後と観念していたから、この将棋はひときわ思い出深い。将棋の内容も、序盤で私の銀捨てが功を奏し必勝形になるも、詰まし損ねて泥仕合に。しかしそこからなんとか盛り返し、辛勝した1局。船戸王は最初△9一にいたが、終了時は△1三にいた。
ところで今年の5月31日と7月25日は、船戸女流二段は、両日とも女流棋士との対局。やっぱり女流棋士は、アマに指導するより、プロとの真剣勝負のほうが絵になる。
では最後に、100局の中で「私の会心の1手」を記して結びとしたい。

「▲○○○」 09年5月22日 上田初美女流二段戦

「ベスト3」の第2位で出た1手。実はこのとき発売中だった「将棋世界」に、谷川浩司九段が同じ手を指した将棋が紹介されている。しかし私はこの局面は目にしておらず、「残像」がないまま、自力でこの手を発見した。それが自慢といえば自慢である。
指導対局100局の中で名局第2位に輝き、会心の1手も出たこの将棋は、女流棋士会の了承を得て、いつか公開できればと思っている。ということは、公開は永遠に無理である。
コメント (3)
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