10日(金)、この日の女流棋士スーパーサロンは、上田初美女流二段、藤田綾女流初段のどちらが担当かは知らなかったが、行かなかった。
LPSAの金曜サロン、昼は中倉彰子女流初段、夕方は松尾香織女流初段の担当だった。この日は午後3時少し前に入ったが、彰子人気でいつもより会員が多く、中倉女流初段と私との指導対局は見送りとなった。
夏の陽は長い。陽が暮れてきたころに、松尾香織女流初段との指導対局がついた。あとで調べたら、これが女流棋士と100局目の指導対局だった。
では1局目は誰か。昨年1月、大阪での1DAYトーナメントの指導対局で、藤田麻衣子女流1級に角落ちで教えていただいたのが最初である。
ただ、「いちばん初めに対峙した女流棋士」となると、厳密には違う。
一昨年の暮れ、ミネルヴァファンクラブ・クリスマスイベントで、松尾女流初段チームとリレー将棋を指したのがそうである。そのときの局面は当然の1手だったので私はすぐ着手したが、ふと前を見ると、サンタ姿の松尾女流初段がいらしたのでビックリした。そのあともう一回対峙したのだが、そのときは難しい局面になっており苦考していると、松尾女流初段が、「20秒、1、2、3…」と、生秒読みのサービス?をしてくださり、なぜか感激したのを覚えている。
それはともかく、2年前のいまごろは、私が女流棋士にこんなに将棋を教えてもらえるなんて、想像もしなかった。ここまで厳しく鍛えてくださった女流棋士の皆さまに、あらためて御礼を申し上げます。
さてこの日はスーツではなく、久しぶりに「LPSA×MOA4Cafe」のTシャツを着て伺った。松尾女流初段が、「一公さんのブログが人気なんですって?」と軽いジャブをくれる。下蒲刈島の旅行記はともかく、あとの記事は女流棋士が読む類のものではないので、そんなことはありません、と否定しておく。
すると今度は、「素敵なTシャツですね」と言ってくれる。天下のLPSATシャツである。これは当然、同意する。左胸にある「女」の白抜き文字がいい。
一方の松尾女流初段は夏らしく水色のブラウスにフレアスカート。松尾女流初段は、水色がいちばん似合うと思う。と、寝た子を起こすようなことを言うからいけない。
将棋(平手)は松尾女流初段のゴキゲン中飛車。松尾女流初段とは、3局連続の戦型である。私は金銀4枚で中央を厚くして対抗したが、▲7五歩が伸びすぎで、それを王手で取られてしまった。しかし▲7六歩△3五飛に▲4六銀と飛車取りに出た手に対し、松尾女流初段が△5五銀と出た手が、▲5五同銀直とタダで取られる手をうっかりした大錯覚。
これで必勝形になったのに、▲4一飛、▲4四角がやや攻め急ぎの手で、△5一歩で飛車筋を止められ、さらに自陣の飛車を殺され、なんと形勢が逆転してしまった。
しかし最終盤になって松尾女流初段に淡泊な手が出て、最後はなんとか幸いすることができた。全局を通してお互いに緩手とポカを連発するという、節目の将棋にしては、なんだか妙な将棋だった。
ところでこの日の大盤解説の将棋は、先日の女流名人位戦B級リーグの、石橋幸緒女流王位対松尾女流初段戦だった。松尾女流初段はこの将棋に勝って白星を先行させた。これは大きい。是非ともA級に昇級してもらいたい。
LPSAの金曜サロン、昼は中倉彰子女流初段、夕方は松尾香織女流初段の担当だった。この日は午後3時少し前に入ったが、彰子人気でいつもより会員が多く、中倉女流初段と私との指導対局は見送りとなった。
夏の陽は長い。陽が暮れてきたころに、松尾香織女流初段との指導対局がついた。あとで調べたら、これが女流棋士と100局目の指導対局だった。
では1局目は誰か。昨年1月、大阪での1DAYトーナメントの指導対局で、藤田麻衣子女流1級に角落ちで教えていただいたのが最初である。
ただ、「いちばん初めに対峙した女流棋士」となると、厳密には違う。
一昨年の暮れ、ミネルヴァファンクラブ・クリスマスイベントで、松尾女流初段チームとリレー将棋を指したのがそうである。そのときの局面は当然の1手だったので私はすぐ着手したが、ふと前を見ると、サンタ姿の松尾女流初段がいらしたのでビックリした。そのあともう一回対峙したのだが、そのときは難しい局面になっており苦考していると、松尾女流初段が、「20秒、1、2、3…」と、生秒読みのサービス?をしてくださり、なぜか感激したのを覚えている。
それはともかく、2年前のいまごろは、私が女流棋士にこんなに将棋を教えてもらえるなんて、想像もしなかった。ここまで厳しく鍛えてくださった女流棋士の皆さまに、あらためて御礼を申し上げます。
さてこの日はスーツではなく、久しぶりに「LPSA×MOA4Cafe」のTシャツを着て伺った。松尾女流初段が、「一公さんのブログが人気なんですって?」と軽いジャブをくれる。下蒲刈島の旅行記はともかく、あとの記事は女流棋士が読む類のものではないので、そんなことはありません、と否定しておく。
すると今度は、「素敵なTシャツですね」と言ってくれる。天下のLPSATシャツである。これは当然、同意する。左胸にある「女」の白抜き文字がいい。
一方の松尾女流初段は夏らしく水色のブラウスにフレアスカート。松尾女流初段は、水色がいちばん似合うと思う。と、寝た子を起こすようなことを言うからいけない。
将棋(平手)は松尾女流初段のゴキゲン中飛車。松尾女流初段とは、3局連続の戦型である。私は金銀4枚で中央を厚くして対抗したが、▲7五歩が伸びすぎで、それを王手で取られてしまった。しかし▲7六歩△3五飛に▲4六銀と飛車取りに出た手に対し、松尾女流初段が△5五銀と出た手が、▲5五同銀直とタダで取られる手をうっかりした大錯覚。
これで必勝形になったのに、▲4一飛、▲4四角がやや攻め急ぎの手で、△5一歩で飛車筋を止められ、さらに自陣の飛車を殺され、なんと形勢が逆転してしまった。
しかし最終盤になって松尾女流初段に淡泊な手が出て、最後はなんとか幸いすることができた。全局を通してお互いに緩手とポカを連発するという、節目の将棋にしては、なんだか妙な将棋だった。
ところでこの日の大盤解説の将棋は、先日の女流名人位戦B級リーグの、石橋幸緒女流王位対松尾女流初段戦だった。松尾女流初段はこの将棋に勝って白星を先行させた。これは大きい。是非ともA級に昇級してもらいたい。