21日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段との1局のみで終わった。「唯一局」は、初めてのケースである。時刻は午後8時20分。私はSi氏に挨拶をすると、その足で駒込ジョナサンに向かった。この日は午後7時から同所で、旧LPSA金曜サロン有志が「駒込将棋研究会」を行っているのだ。名称は仰々しいが、要するにみんなでメシを食って、将棋談議に花を咲かせるというものである。会員が集うのは、昨年の10月1日、10月29日、11月19日、12月24日に続いて5回目だ。私は12月24日を除いて、4回目の参加となる。
自宅の最寄り駅を通り越して、JR駒込駅に着く。ちょっぴりバカバカしい。9時に店に入ると、ウェイトレスのTさんが迎えてくれた。沖縄出身で、ちょっと島井女流初段に似ている。みんなは似ていないと言うが、愛嬌があってかわいらしい。
先客はW氏、R氏、Y氏、Hon氏、Tat氏に、お手洗いから戻ってきたK氏だ。W氏は芝浦サロンに寄らず、直接ジョナサン入りである。サロンが駒込から芝浦に移転して、W氏は自宅からかなり遠くなった。指導対局料の値上げもあるし、芝浦サロンが疎遠になるのもやむを得ない。
テーブルの上には布盤が広げられている。端のテーブルのソファーに座って一息ついていると、R氏が、ここでどう指すの? と訊いてくる。
局面を見ると、横歩取り☖4五角の変化が並べられていた。バカな…対局をしていると思ったのに、定跡の研究をしている。私も将棋は好きだが、ここまではのめりこめない。彼らほどの情熱はない。
「(☗3六香には)☖6六銀です」
と言って、私は自分のテーブルに戻った。
「大沢さん、メールで連絡できないから、きょう来るかどうか分からなかったよ」
とW氏。続けて、いい加減ケータイ買ってくれよ、とお願いされる。しかしそっちには必要でも、こっちには必要ないのだ。そういえば昨年末、某女流棋士に
「大沢さんがケータイを買ったら、ワタシ毎朝おはようメールします」
と言われたが、それが冗談でないなら、ケータイの購入も考えたいところだ。
Hon氏が、「お酒勝負」について聞いてくる。4人目の勝負が始まったことを話すと、ケラケラ笑う。ひとりあたり12局まで引っ張ったら最大48局も指さねばならぬので、私が早く5勝して決着をつけるのが最善、という結論になった。
Y氏が、昨年10月30、31日に合宿に行った際に撮った、信濃わらび山荘での記念写真をくれる。寒空の下、中井広恵女流六段をはじめ、参加したメンバーは皆いい顔をしている。
女流棋士会からLPSAが独立したことが、女流棋界にとってプラスだったかどうかは分からない。しかしここに集った面々は、LPSA金曜サロンを介して知り合いになった人ばかりだ。この点だけをとっても、LPSAに感謝するところは大きい。
K氏が「LPSAポイントカード」を見せてくれる。芝浦サロンでは今年から「ポイント制度」を導入した。これは金曜サロンの初期にもあったが、要するに女流棋士との指導対局数等に応じてポイントを加算するもので、ポイント数に応じて、各種賞品がもらえるのだ。
ところがこのカード、私も含めほとんどの人がまだもらっていなかった。このあたりは、芝浦サロンの怠慢である。せっかくの新企画も、会員に知らしめなければ意味がない。
K氏とTat氏の実戦が始まる。勝負はK氏が勝ったが、この感想戦がまた長い。何か、別の将棋になってないか? 私は将棋談議をしたいのだが。
その将棋が一段落すると、今度はY氏が「将棋倶楽部24」での実戦次の一手を出題した。明快な解答はなく、中盤でのむずかしい局面で、先手(Y氏)がどう指すか、というものである。
この検討で、またみんなでワイワイガヤガヤ。これは洒落ではなく、本当に研究会の様相を呈してきた。芝浦サロンより、勉強の密度が濃いのではないか。
夜も更けて、ひとり、またひとりと家路につく。やがてW氏とY氏とTat氏、私になった。時刻は11時20分である。芝浦サイゼリヤならお開き、というところだが、駒込ジョナサンはまだ時間に余裕がある。ここからまたしばし談笑し、店を出たときは午前0時をとうに回っていた。
自宅の最寄り駅を通り越して、JR駒込駅に着く。ちょっぴりバカバカしい。9時に店に入ると、ウェイトレスのTさんが迎えてくれた。沖縄出身で、ちょっと島井女流初段に似ている。みんなは似ていないと言うが、愛嬌があってかわいらしい。
先客はW氏、R氏、Y氏、Hon氏、Tat氏に、お手洗いから戻ってきたK氏だ。W氏は芝浦サロンに寄らず、直接ジョナサン入りである。サロンが駒込から芝浦に移転して、W氏は自宅からかなり遠くなった。指導対局料の値上げもあるし、芝浦サロンが疎遠になるのもやむを得ない。
テーブルの上には布盤が広げられている。端のテーブルのソファーに座って一息ついていると、R氏が、ここでどう指すの? と訊いてくる。
局面を見ると、横歩取り☖4五角の変化が並べられていた。バカな…対局をしていると思ったのに、定跡の研究をしている。私も将棋は好きだが、ここまではのめりこめない。彼らほどの情熱はない。
「(☗3六香には)☖6六銀です」
と言って、私は自分のテーブルに戻った。
「大沢さん、メールで連絡できないから、きょう来るかどうか分からなかったよ」
とW氏。続けて、いい加減ケータイ買ってくれよ、とお願いされる。しかしそっちには必要でも、こっちには必要ないのだ。そういえば昨年末、某女流棋士に
「大沢さんがケータイを買ったら、ワタシ毎朝おはようメールします」
と言われたが、それが冗談でないなら、ケータイの購入も考えたいところだ。
Hon氏が、「お酒勝負」について聞いてくる。4人目の勝負が始まったことを話すと、ケラケラ笑う。ひとりあたり12局まで引っ張ったら最大48局も指さねばならぬので、私が早く5勝して決着をつけるのが最善、という結論になった。
Y氏が、昨年10月30、31日に合宿に行った際に撮った、信濃わらび山荘での記念写真をくれる。寒空の下、中井広恵女流六段をはじめ、参加したメンバーは皆いい顔をしている。
女流棋士会からLPSAが独立したことが、女流棋界にとってプラスだったかどうかは分からない。しかしここに集った面々は、LPSA金曜サロンを介して知り合いになった人ばかりだ。この点だけをとっても、LPSAに感謝するところは大きい。
K氏が「LPSAポイントカード」を見せてくれる。芝浦サロンでは今年から「ポイント制度」を導入した。これは金曜サロンの初期にもあったが、要するに女流棋士との指導対局数等に応じてポイントを加算するもので、ポイント数に応じて、各種賞品がもらえるのだ。
ところがこのカード、私も含めほとんどの人がまだもらっていなかった。このあたりは、芝浦サロンの怠慢である。せっかくの新企画も、会員に知らしめなければ意味がない。
K氏とTat氏の実戦が始まる。勝負はK氏が勝ったが、この感想戦がまた長い。何か、別の将棋になってないか? 私は将棋談議をしたいのだが。
その将棋が一段落すると、今度はY氏が「将棋倶楽部24」での実戦次の一手を出題した。明快な解答はなく、中盤でのむずかしい局面で、先手(Y氏)がどう指すか、というものである。
この検討で、またみんなでワイワイガヤガヤ。これは洒落ではなく、本当に研究会の様相を呈してきた。芝浦サロンより、勉強の密度が濃いのではないか。
夜も更けて、ひとり、またひとりと家路につく。やがてW氏とY氏とTat氏、私になった。時刻は11時20分である。芝浦サイゼリヤならお開き、というところだが、駒込ジョナサンはまだ時間に余裕がある。ここからまたしばし談笑し、店を出たときは午前0時をとうに回っていた。