一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月14日のLPSA芝浦サロン・「芋焼酎勝負」開始

2011-01-15 21:44:12 | LPSA芝浦サロン
14日(金)のLPSA芝浦サロンは、松尾香織女流初段の担当だった。私は年初めからインフルエンザに罹り、まだ体調が万全ではない。夜は「浅見光彦ミステリー」でも観てのんびりしようかとも思ったが、この日はどうしても芝浦サロンに行かなければならない理由があった。
私は昨年、「マッカラン」を懸けて松尾女流初段に勝負を挑んでいたのだが、数度の対局を終えて私が規定の勝数に届かず、松尾女流初段にマッカランを贈呈する羽目になってしまったのだ。今回バックレたら、松尾女流初段にマッカランをあげたくないから休んだと、あらぬ疑いをかけられる。私は当日3時すぎに、指導対局の予約を入れた。
芝浦サロンへは6時ちょっとすぎに到着。金曜にしては、ちょっと会員が少ない。マッカラン贈呈式はあとのお楽しみとして、早速指導対局に入る。
「今年はなにか勝負しないの?」
と松尾女流初段。
「今年もですか? こっちは勝っても、あまり得がないんですけど…じゃあやりましょうか」
「うん、やろう」
「じゃあ…年末まで12局指すとして、6勝6敗…いやそれは厳しいな。5勝7敗なら私の勝ち。私が4勝8敗だったら松尾先生の勝ちとしましょう。それでマッカランを贈呈します」
「今度は芋焼酎がいい」
「グッ…い、いいですよ」
というわけで、松尾女流初段と私の、「第2回お酒勝負」が始まったのだった。今回の将棋の詳細は後日記すが、勝負は58手で松尾女流初段の勝ち。私は前途多難のスタートとなった。
このあとはHon氏と一般対局。1月からの芝浦リーグ戦は、前回のリーグ戦消化にバラつきがあったため、前回分を3月まで継続することになった。
Hon氏の先手三間飛車。私は☖5三銀左から☖5五歩~☖6五歩と仕掛けようとしたが、Hon氏が先手だったのをうっかりした。☗5七銀の一手が入っており、上記の仕掛けが利かないのだ。
数手後戦いが始まり、☗4六銀☗5八飛☗6六角☗9九香、☖2二角☖3二玉☖5四銀☖5五歩☖6五桂☖8二飛・持駒歩2の局面で、Hon氏は勇躍☗5五銀。私は当然☖5七歩。Hon氏の動揺が見てとれたが、以下☗5四銀☖6六角(☖5八歩成が勝ったか)☗6八飛☖9九角成☗6五飛は先手も捌けた感じだ。
しかし☖6四歩に☗6八飛と引いたのが失着。ここは強く☗6四同飛と取り、☖5五馬に☗6五銀と引けば、Hon氏が有望だった。
私は☖5七歩と叩いた時点で優勢を確信したが、実はそうではなかった。ここが将棋のむずかしいところである。
次はKaz氏と。Kaz氏とは信濃わらび山荘合宿以来の対局となる。ここまで私の1勝5敗と、ひどい成績だ。少しでも借金を返さねばならぬ。
私の後手で、相横歩取りに誘導する。☖7四飛に☗3六飛と引かれてアテが外れた。このあとは双方模索の手将棋となる。しかしKaz氏に徐々に盛り上がられ、指しにくさを感じた。
無理に攻め合いにいったが、急所にと金を作られ、後手敗勢。☗3四桂☗5六角☗6三と☗8三竜、☖3二金☖3三桂☖4二銀☖4三歩☖5一玉☖7一金の局面で、平凡に☗5三とと寄られていたら、数手後に私は投了していただろう。本譜は☗5二との次善手。これでもよかったが、私にも妙な粘りの手があり、Kaz氏が攻めあぐむ。
その後☗5五歩☗7五竜☗7八金☗8九桂・持駒歩数枚など、☖3三桂☖4二金☖4三歩☖5一玉☖5二桂☖5三歩☖7三歩・持駒香の局面で、☗5四歩を☖同歩と取ったのが失着。すかさず☗7七桂とキズを消され、次に☗5三歩から☗6五桂を見せられてはクサッタ。☖5四同歩では当然☖7四香だった。
それより前の局面でも、私はどこかで☖3八歩成と金を取る手もあったようだが、視界に入っていなかった。☗7七桂以降はうっかり☖3三の桂を取られ、☗5三歩と桂頭を狙われ、いくばくもなく投了となった。
Kaz氏は私と将棋を指すのを楽しみにしているというヘンな人だが、私がスットコドッコイの手を指して、その期待に応えられないのが情けない。私のやることは簡単だ。将棋に精進するしかない。
このあとは松尾女流初段へのプチ贈呈式。「マッカラン18年」なら、松尾女流初段も許してくれるだろう。
続いて、女流名人位戦の話題が出る。松尾女流初段は、前日安食総子女流初段に勝って、リーグ入りまであと2勝とした。しかし次の相手は山口恵梨子女流初段だ。恐らく次で負けるだろうが、私はもちろん松尾女流初段を応援している。得意の振り飛車で、攻めるヤマトナデシコを攻め倒してもらいたい。

食事はW氏、Hon氏、Si氏、Kaz氏と。いずれも旧金曜サロン会員だが、レギュラーはW氏と私のみで、ちょっとさびしい。
サイゼリヤに向かう道すがら、Si氏から、
「一公さんの女流名人位戦の予想、LPSAからひとりも入ってなかったのにはガッカリしましたよ」
と言われる。
「ああ、そうなりましたかね。予想と希望は違いますから」
と返したが、Si氏からは、(信じられん、この人…)と、訝しげな目で見られた気がした。
今回のサイゼリヤは、私が王将席(壁側中央)。仕事は楽しくないし、将棋もつらい。私がほっとできるのは、ここだけかもしれない。
ここにいない会員の悪口を肴に、食事を摂った。10時になり、Hon、Si、Kazの各氏が退席した。ここからはW氏とふたりだ。これはいつ以来だろう。しかしふたりになると、相手が男性でも、ちょっと緊張してしまう。ここから少し突っ込んだ話をする。
「こんな歳になって、オレは堕落している」
「そんなことないよ大沢さん。大沢さんよりひどい境遇の人はいるよ。やるべきことは分かってるんだし、恵まれてると思わなきゃ」
サシで話すと、相手の別の一面が見えて興味深い。その日は11時30分すぎに、店を出た。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする