きのう28日(金)のLPSA芝浦サロンは、船戸陽子女流二段の担当だった。きのうは午後6時まで仕事があったので、終業後すぐに芝浦に向かう。
入室は6時45分ごろか。船戸女流二段は27日の天河戦で、中井広恵女流六段相手に下手な寄せをやって敗れた。本人は大変なショックだったはずで、きのうはやはり元気がなかった。まあそれはそれで魅力的なのだが。
指導対局回数券が切れたので、新しいのを買う。5回分で15,000円だ。前回は12月24日に買ったから、1ヶ月での更新となる。駒込金曜サロンと比べて、訪れる回数が増えている。これはかなり意外だった。
さっそく船戸女流二段との対局に入る。しかしいざ船戸女流二段を前にすると、慰めの声を掛けられない。もっとも船戸女流二段も、そんな言葉はいらないだろう。
これはマッカラン勝負の3局目である。イケメンスタッフ氏が来て、
「マッカラン勝負は、船戸さんの勝ち星で年代物が変わるんですよね」
とケタケタ笑う。
船戸女流二段が8勝なら12年モノ、9勝なら18年モノ、10勝なら20ウン年モノになるんでしょう? というわけだ。
そんな恐ろしい約束をした覚えはないが、すべては私が5勝(7敗)すれば済むことである。
本局は船戸女流二段の作戦が一貫せず、労せずして私の作戦勝ちとなった。以下も順調に押して、私の完勝。船戸女流二段には50局近く教えてもらっているが、こんな不出来な将棋は初めて。新春将棋大会での圧倒的な強さはどこにいったのか。やはり27日の敗戦が尾を引いているのだろう。
「こんな将棋指してちゃダメですよ」
私は少しおどけて言う。
早くいつもの船戸女流二段に戻らないと、私は船戸女流二段のファンをやめちゃうよ。
「日めくり詰め将棋カレンダー2011」が芝浦サロンで再発売となったので、1部買う。昨年は売れ残りがあったのでゆったり構えていたら、ネットでの販売分が完売となって、慌てた。もう1月28日だからいまから買うのは味が悪いが、私の詰将棋も採用されているので、買わないわけにはいかなかった。
このあとはTat氏との一般対局。Tat氏は最近ゴキゲン中飛車を多用し、それが氏の棋風にもあっているようで、好成績を収めている。私もたびたび苦戦を強いられており、対戦成績は私が圧倒しているが、油断のならない相手だ。
将棋はやはりTat氏のゴキゲン中飛車。対する私の仕掛けが無理気味で、捌き合いの末☗9九香を取られては私が苦戦となった。
以下私も盛り返したが、☗3一飛☗4四馬☗6九玉☗7九銀・持駒金…、☖9八馬☖9九銀・持駒金、銀…の局面で、☖8七馬の王手に☗7八金とはじいたが、☖8六馬と引いた手が☖5九金までの詰めろなので☗6八銀と上がったら、☖3一馬と飛車を取られて、飛び上がった。
以下数手指して投了。痛い敗戦となった。
Tat氏は実戦の雄で、指していて楽しい。これからも手合わせ願いたい。
次はY氏と。Y氏も努力家で、最近メキメキと力をつけている。一発を秘めており、油断しているとやられる。この将棋も終始むずかしい戦いだったが、最後はY氏の入玉を止めて、私の勝ち。
きのうは関西から長期出張中の男性氏が訪れていた。男性氏はひじょうに礼儀正しく、将棋も強い。私も昨年12月に一局指したが、いいところなく敗れてしまった。
きのうは指す時間がなかったが、またお手合わせできればと思っている。
放課後の「サイゼリヤ」だが、今回は無理をいって、船戸女流二段にも同席してもらった。表向きはみんなで船戸女流二段を元気づける、というものだが、私が船戸女流二段と食事をしたかったためなのは言うまでもない。同席者はW、K、Y、Tatの各氏。
私はパスタをオーダーする予定だったが、船戸女流二段のオーダーした定食メニューと同じにする。早くも粘着体質がでてしまった。
しかし船戸女流二段と同じ席で食事ができるとは、なんとありがたいことだろう。私は舞い上がってしまい、ひとりでしゃべりまくる。
まずは25日の芝浦サロンで、船戸女流二段と指したときの話をする。
「いやもう、船戸先生が完全にモデル(みたい)なんだよね。チラッ、チラッと(対局中に)3回見たかな。本当に船戸先生が綺麗でさあ、ちょっとオレもう、ムラムラしちゃったもん」
こうもストレートにセクハラ発言をされては、船戸女流二段も苦笑するしかない。
「大沢さん、飲んでないですよね。飲んでるみたい」
と返すのが精一杯だった。
さらに船戸女流二段が
「大沢さんのブログ、全員の女流棋士を大沢さんの名字にするヤツ、おもしろかったです。だってみんなが一度は考えることだけど、実際は書けないでしょう? あれを書いちゃうのがすごいです」
と言う。1月3日にアップしたもので、不気味な内容だったが、あれは中井女流六段はじめ、私の周りでは妙に評判がよかった。私が実名でブログを書いているからできたことで、私も「大沢由紀」「大沢陽子」と書いたときは、胸がドキドキしたものだ。
しかし船戸女流二段は、なんでこんな話をしたのだろう。思うに、先日のブログで私が「船戸女流二段は最近私のブログを読んでない」と書いたからではないか。「ちゃんと私も読んでますよ」と暗に言いたかったのかもしれない。
この辺りの気遣いが、船戸女流二段らしいところである。
Y氏が私の詰め将棋カレンダーを見て、
「きょうはボクのが載ってるんですよ」
と言う。見ると、確かに載っている。良問だが、「詰め将棋」ならぬ「詰む将棋」の気もする。しかしTat氏が
「そういう詰将棋も必要なんですよ」
と言う。なるほどそうだ、と思う。
私はカレンダーの話から、「船戸陽子カレンダー」を造るとしたら、どんなカレンダーにしましょうか、という話に持っていく。
「女流棋士のポスターカレンダーを造るとしたら」というエントリは昨年も書いたが、今回は船戸女流二段個人の、夢のカレンダーを造ろうというわけである。当の船戸女流二段を交え、私(たち)は真剣に検討した。
(つづく)
入室は6時45分ごろか。船戸女流二段は27日の天河戦で、中井広恵女流六段相手に下手な寄せをやって敗れた。本人は大変なショックだったはずで、きのうはやはり元気がなかった。まあそれはそれで魅力的なのだが。
指導対局回数券が切れたので、新しいのを買う。5回分で15,000円だ。前回は12月24日に買ったから、1ヶ月での更新となる。駒込金曜サロンと比べて、訪れる回数が増えている。これはかなり意外だった。
さっそく船戸女流二段との対局に入る。しかしいざ船戸女流二段を前にすると、慰めの声を掛けられない。もっとも船戸女流二段も、そんな言葉はいらないだろう。
これはマッカラン勝負の3局目である。イケメンスタッフ氏が来て、
「マッカラン勝負は、船戸さんの勝ち星で年代物が変わるんですよね」
とケタケタ笑う。
船戸女流二段が8勝なら12年モノ、9勝なら18年モノ、10勝なら20ウン年モノになるんでしょう? というわけだ。
そんな恐ろしい約束をした覚えはないが、すべては私が5勝(7敗)すれば済むことである。
本局は船戸女流二段の作戦が一貫せず、労せずして私の作戦勝ちとなった。以下も順調に押して、私の完勝。船戸女流二段には50局近く教えてもらっているが、こんな不出来な将棋は初めて。新春将棋大会での圧倒的な強さはどこにいったのか。やはり27日の敗戦が尾を引いているのだろう。
「こんな将棋指してちゃダメですよ」
私は少しおどけて言う。
早くいつもの船戸女流二段に戻らないと、私は船戸女流二段のファンをやめちゃうよ。
「日めくり詰め将棋カレンダー2011」が芝浦サロンで再発売となったので、1部買う。昨年は売れ残りがあったのでゆったり構えていたら、ネットでの販売分が完売となって、慌てた。もう1月28日だからいまから買うのは味が悪いが、私の詰将棋も採用されているので、買わないわけにはいかなかった。
このあとはTat氏との一般対局。Tat氏は最近ゴキゲン中飛車を多用し、それが氏の棋風にもあっているようで、好成績を収めている。私もたびたび苦戦を強いられており、対戦成績は私が圧倒しているが、油断のならない相手だ。
将棋はやはりTat氏のゴキゲン中飛車。対する私の仕掛けが無理気味で、捌き合いの末☗9九香を取られては私が苦戦となった。
以下私も盛り返したが、☗3一飛☗4四馬☗6九玉☗7九銀・持駒金…、☖9八馬☖9九銀・持駒金、銀…の局面で、☖8七馬の王手に☗7八金とはじいたが、☖8六馬と引いた手が☖5九金までの詰めろなので☗6八銀と上がったら、☖3一馬と飛車を取られて、飛び上がった。
以下数手指して投了。痛い敗戦となった。
Tat氏は実戦の雄で、指していて楽しい。これからも手合わせ願いたい。
次はY氏と。Y氏も努力家で、最近メキメキと力をつけている。一発を秘めており、油断しているとやられる。この将棋も終始むずかしい戦いだったが、最後はY氏の入玉を止めて、私の勝ち。
きのうは関西から長期出張中の男性氏が訪れていた。男性氏はひじょうに礼儀正しく、将棋も強い。私も昨年12月に一局指したが、いいところなく敗れてしまった。
きのうは指す時間がなかったが、またお手合わせできればと思っている。
放課後の「サイゼリヤ」だが、今回は無理をいって、船戸女流二段にも同席してもらった。表向きはみんなで船戸女流二段を元気づける、というものだが、私が船戸女流二段と食事をしたかったためなのは言うまでもない。同席者はW、K、Y、Tatの各氏。
私はパスタをオーダーする予定だったが、船戸女流二段のオーダーした定食メニューと同じにする。早くも粘着体質がでてしまった。
しかし船戸女流二段と同じ席で食事ができるとは、なんとありがたいことだろう。私は舞い上がってしまい、ひとりでしゃべりまくる。
まずは25日の芝浦サロンで、船戸女流二段と指したときの話をする。
「いやもう、船戸先生が完全にモデル(みたい)なんだよね。チラッ、チラッと(対局中に)3回見たかな。本当に船戸先生が綺麗でさあ、ちょっとオレもう、ムラムラしちゃったもん」
こうもストレートにセクハラ発言をされては、船戸女流二段も苦笑するしかない。
「大沢さん、飲んでないですよね。飲んでるみたい」
と返すのが精一杯だった。
さらに船戸女流二段が
「大沢さんのブログ、全員の女流棋士を大沢さんの名字にするヤツ、おもしろかったです。だってみんなが一度は考えることだけど、実際は書けないでしょう? あれを書いちゃうのがすごいです」
と言う。1月3日にアップしたもので、不気味な内容だったが、あれは中井女流六段はじめ、私の周りでは妙に評判がよかった。私が実名でブログを書いているからできたことで、私も「大沢由紀」「大沢陽子」と書いたときは、胸がドキドキしたものだ。
しかし船戸女流二段は、なんでこんな話をしたのだろう。思うに、先日のブログで私が「船戸女流二段は最近私のブログを読んでない」と書いたからではないか。「ちゃんと私も読んでますよ」と暗に言いたかったのかもしれない。
この辺りの気遣いが、船戸女流二段らしいところである。
Y氏が私の詰め将棋カレンダーを見て、
「きょうはボクのが載ってるんですよ」
と言う。見ると、確かに載っている。良問だが、「詰め将棋」ならぬ「詰む将棋」の気もする。しかしTat氏が
「そういう詰将棋も必要なんですよ」
と言う。なるほどそうだ、と思う。
私はカレンダーの話から、「船戸陽子カレンダー」を造るとしたら、どんなカレンダーにしましょうか、という話に持っていく。
「女流棋士のポスターカレンダーを造るとしたら」というエントリは昨年も書いたが、今回は船戸女流二段個人の、夢のカレンダーを造ろうというわけである。当の船戸女流二段を交え、私(たち)は真剣に検討した。
(つづく)