一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・船戸陽子女流二段2・金曜以外に初見参

2011-01-21 00:29:21 | LPSA芝浦サロン
きょう1月21日は、北尾まどか先生の誕生日。おめでとうございます。
北尾先生は言わずと知れた「どうぶつしょうぎ」の生みの親。いまやどうぶつしょうぎの名前は全世界にとどろき、本将棋の入門ツールはもちろん、単体のゲームとしてもメジャーの仲間入りをしています。
北尾先生ご自身も会社を興し、各地を飛び回り、イベントを開催し、観戦記の執筆も手がける。まさに八面六臂の活躍で、その精力的な活動には頭が下がります。これからも将棋界の発展にご尽力ください。応援しております。

LPSA芝浦サロンは駒込金曜サロンからいくつかマイナーチェンジをしたが、その最たるものは月曜~水曜の営業も開始したことだろう。
営業日を増やして集客数がそのまま増えるとは思わぬが、こちらの予算を別にすれば、サロンに行きやすくなったことは確かである。
昨年10月19日(火)は船戸陽子女流二段の担当だった。この月の船戸女流二段の担当は、15日、19日、25日(月)と本人から聞いていた。さらに21日(木)は、「ひみつサロン」なる催しもあるという。そこで私は15日に続いて、19日もノコノコお邪魔したのだった。
当日は午後6時に予約を取ったが、行ってみると私ひとりで、ズッコケた。
月曜日は「マンデーレッスンS」があり、定期の客がいる。また水曜日も「レディースサロン」や「大人のための将棋塾」が併設され一定の客はいるが、火曜日はほかの教室が何もない。開席直後で火曜芝浦サロンが認知されていないということもあり、こんなに閑散としていたのだろう。とはいえ船戸女流二段にマン・ツー・マンで教えていただくことになり、願ってもない展開にほくそ笑んだのは、いうまでもない。
手合い係は大庭美樹女流初段。のちに藤森奈津子女流四段、石橋幸緒天河もいらして、ちょっとしたハーレム状態となった。
入口左にあるショーケースに、ワイン袋が陳列されている。船戸女流二段お手製のものだ。1,000円で販売されている。
「これ、どうですか?」
と石橋天河。
「買ってもいいんですけどね。これにワインを入れてプレゼントする相手は船戸先生しかいないでしょう? すると船戸先生がそのワイン袋をまた陳列して、それをまた私が買って、船戸先生にワインをプレゼントする…」
「いいじゃないですか、リサイクルで」
「冗談じゃないですよ、ワイン代のほかに、いつも1,000円余計にかかっちゃうんですよ」
私は苦笑しながら購入に抵抗し、船戸女流二段との指導対局を始めた。
☗2六歩☖3四歩☗7六歩☖4四歩。4日前と同じ出だしから、船戸女流二段はやはり10手目に中飛車に振る。(女流)棋士はみんな意地っ張りだ。前局と同じ戦法で借りを返す腹づもりである。しかも囲いは穴熊。絶対に負けない、の気構えが窺えた。
私は☗3八飛から歩を換えて、☗3六飛と引く。船戸女流二段は☖6二角から☖3五飛と捌きに出た。中飛車だから金銀が分裂しているが、王が遠いのが強みだ。対して私は☗6八銀型の舟囲い。こうなると、やはり囲いの薄さが気になってしまう。
苦考していると、Iz氏が見えた。
「アレッ、どうしたの?」
せっかく船戸女流二段と至福の時間を満喫していたのに、とんだ邪魔が入った…というのは冗談で、金曜以外で彼を見るのは初めてだから思わず口をついたのだが、もっともそれは、彼にも同じことが言えるのだ。どうも私は自分本位でモノを考えるからよくない。
しかしこの辺りから、将棋の形勢が悪化したようである。
☗3三歩と金取りに打ったが、4三~4二~5三と逃げられ、こちらがその金を取っているうちに、私も6五の銀を取られてしまった。これは大損の取引だった。
数手進んで☗5八同金☖同竜☗6九銀に、バッサリと☖同竜が穴熊流の指し手。☗同玉に☖4七金と打たれて、受けにくい。以下私も逃げ道を開けて粘ったが、船戸女流二段の的確な追及の前に、投了を余儀なくされた。
4日前は快勝して気分がよかったのに、今回は木端微塵である。船戸女流二段に敗れるときはいつも大差なので、私がたまに勝ったときなどは、「船戸先生、手を抜いてるんじゃないか?」と訝しく感じるときもある。
しかしこの負けは消化不良だ。私はこのまま帰れなくなった。
(つづく)
コメント (3)
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