13日(水)、自宅に「将棋ペン倶楽部」通信40号が届いた。同誌は編集部の手により土曜日に発送されるので、水曜日に着くのは珍しい。
私は湯川博士幹事に原稿の催促をされていたので、10月24日に阿佐ヶ谷で行われた、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段らのトークショーの模様を書こうと思った。幸いこれは、当ブログでも何回かに分けて書いていたので、改めて書き起こす必要もない。
しかしいつものことだが、原稿が活字になるというのはプレッシャーがかかるもので、加えてさらに、原稿を書こうが書くまいが私の勝手であって、それが筆を鈍らせる。既存の文章をチャッチャッとリライトするだけなのに、なかなか難儀なのだ。
そうこうしている間に原稿の〆切日も過ぎ、結果、今回の投稿は見送りとなった。
将棋ペン倶楽部通信はビニール袋に入れられ、メール便で送られてくる。表から表紙が見えるのだが、裏表紙を見ると全44頁だった。書物は1折16頁だから、あと4頁の余裕がある。こんなことなら無理をしてでも書くのだった…と思うが、書かなかったものはしょうがない。ま、次号のお楽しみである。
では今号の内容を紹介する。
・将棋ペンクラブ贈呈式レポート…久野耕一郎
将棋ペンクラブ大賞のレポートは持ち回りである。担当幹事が会場にて、これは、と思った人を指名していく。指名された会員は原則的に拒否できない。しかし指名された会員は苦しみながらも、実におもしろい文章をしぼりだすのだ。
今回の久野氏もまさにそのパターンで、私は久野氏と面識があるのだが、その文章力に唸った。次回の投稿も期待したい。
・追悼◆近代将棋会長永井英明氏 永井会長への手紙…中野隆義
「近代将棋」会長・永井英明氏への、元「近代将棋」編集長・中野隆義氏による追悼文。今年2月、実際に永井氏に送った手紙に加筆している。「近代将棋」を愛する者同士の熱いつながりが感じられる。
・いつかの忘年会…湯川恵子
引き続き永井会長の追悼文。恵子さんらしい、飄々とした文章。もう少し読みたい、というところで終わる余韻がいい。
・英明さんと秀治さん…湯川博士
永井氏、俳優・大滝秀治氏の追悼文。各1頁に凝縮された、それぞれのエピソードが興味深い。博士氏本人から詳しい話を伺ってみたい。それには将棋交流会や将棋ペンクラブ大賞、将棋寄席に出席し、二次会に参加すればよい。
・『澤田多喜男は生きている』…観戦記者/蝶谷初男
「横歩取りは生きている」の著書で知られる、アマ強豪の澤田多喜男氏が10月10日に亡くなられたそう。これはその追悼文。題名が秀逸だ。
・二度あることは三度ある ねんりんピック将棋交流大会奮闘報告…上野友彦
10月13~16日に宮城県各地で行われた「ねんりんピック」における将棋団体戦の模様を描く。
上野氏は着々と勝ち星を挙げ、2日目の決勝トーナメントに進出する。さて結果は…。
・将棋道場経営考…北川茂
北川氏は大阪・十三棋道舘道場を経営している。将棋道場の経営はどこも厳しいが、十三棋道舘も例外ではない。でも何とかやっていけるのではないか…という達観の境地を感じる。
・日本将棋の起源 諸象戯図式…今泉忠芳
小象戯から大象戯まで、9つの将棋を紹介する。
・続・「盤と駒」による世代間コミュニケーション…三宅英治
「ZEZE(膳所)ときめき坂ハロウィン2012」の一環で、氏が「子供将棋大会」を主催した。そのときの模様を元に、いかにして子供に興味を持ってもらえるか、を説く。その提言は、「子供」を「女性」に置き換えても通用しそうだ。
・孫三人が将棋入門…日下忠道
小学5年、2年、2歳9か月の3人のお孫さんとの将棋風景。
・[小説]名人の腕…曽我部敦史
病院に見舞いに来てくれた友人に、「私」が20年前体験した、不思議な話をする。将棋ペンクラブの仲間5人で、箱根の旅館に泊まった「私」たち。夜は将棋三昧。夜中、物音で目を覚ますと、床の間の掛け軸の裏から…。
・将棋ペンクラブ会員名簿
正会員409名、賛助会員32名、法人会員3社。
・第9回将棋寄席のお知らせ
年末恒例の将棋寄席もはや9回目。今年は神谷広志七段をゲストに迎える。
お江戸日本橋亭(東京メトロ銀座線・三越前駅A10出口徒歩2分)
12月24日(月・振替休日)午後6時開演
木戸銭・2,000円
今号は追悼文が多かった。昭和は遠くなったのだ。
将棋ペンクラブのホームページがリニューアルした。入会ご希望の方は検索してご覧ください。
私は湯川博士幹事に原稿の催促をされていたので、10月24日に阿佐ヶ谷で行われた、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段らのトークショーの模様を書こうと思った。幸いこれは、当ブログでも何回かに分けて書いていたので、改めて書き起こす必要もない。
しかしいつものことだが、原稿が活字になるというのはプレッシャーがかかるもので、加えてさらに、原稿を書こうが書くまいが私の勝手であって、それが筆を鈍らせる。既存の文章をチャッチャッとリライトするだけなのに、なかなか難儀なのだ。
そうこうしている間に原稿の〆切日も過ぎ、結果、今回の投稿は見送りとなった。
将棋ペン倶楽部通信はビニール袋に入れられ、メール便で送られてくる。表から表紙が見えるのだが、裏表紙を見ると全44頁だった。書物は1折16頁だから、あと4頁の余裕がある。こんなことなら無理をしてでも書くのだった…と思うが、書かなかったものはしょうがない。ま、次号のお楽しみである。
では今号の内容を紹介する。
・将棋ペンクラブ贈呈式レポート…久野耕一郎
将棋ペンクラブ大賞のレポートは持ち回りである。担当幹事が会場にて、これは、と思った人を指名していく。指名された会員は原則的に拒否できない。しかし指名された会員は苦しみながらも、実におもしろい文章をしぼりだすのだ。
今回の久野氏もまさにそのパターンで、私は久野氏と面識があるのだが、その文章力に唸った。次回の投稿も期待したい。
・追悼◆近代将棋会長永井英明氏 永井会長への手紙…中野隆義
「近代将棋」会長・永井英明氏への、元「近代将棋」編集長・中野隆義氏による追悼文。今年2月、実際に永井氏に送った手紙に加筆している。「近代将棋」を愛する者同士の熱いつながりが感じられる。
・いつかの忘年会…湯川恵子
引き続き永井会長の追悼文。恵子さんらしい、飄々とした文章。もう少し読みたい、というところで終わる余韻がいい。
・英明さんと秀治さん…湯川博士
永井氏、俳優・大滝秀治氏の追悼文。各1頁に凝縮された、それぞれのエピソードが興味深い。博士氏本人から詳しい話を伺ってみたい。それには将棋交流会や将棋ペンクラブ大賞、将棋寄席に出席し、二次会に参加すればよい。
・『澤田多喜男は生きている』…観戦記者/蝶谷初男
「横歩取りは生きている」の著書で知られる、アマ強豪の澤田多喜男氏が10月10日に亡くなられたそう。これはその追悼文。題名が秀逸だ。
・二度あることは三度ある ねんりんピック将棋交流大会奮闘報告…上野友彦
10月13~16日に宮城県各地で行われた「ねんりんピック」における将棋団体戦の模様を描く。
上野氏は着々と勝ち星を挙げ、2日目の決勝トーナメントに進出する。さて結果は…。
・将棋道場経営考…北川茂
北川氏は大阪・十三棋道舘道場を経営している。将棋道場の経営はどこも厳しいが、十三棋道舘も例外ではない。でも何とかやっていけるのではないか…という達観の境地を感じる。
・日本将棋の起源 諸象戯図式…今泉忠芳
小象戯から大象戯まで、9つの将棋を紹介する。
・続・「盤と駒」による世代間コミュニケーション…三宅英治
「ZEZE(膳所)ときめき坂ハロウィン2012」の一環で、氏が「子供将棋大会」を主催した。そのときの模様を元に、いかにして子供に興味を持ってもらえるか、を説く。その提言は、「子供」を「女性」に置き換えても通用しそうだ。
・孫三人が将棋入門…日下忠道
小学5年、2年、2歳9か月の3人のお孫さんとの将棋風景。
・[小説]名人の腕…曽我部敦史
病院に見舞いに来てくれた友人に、「私」が20年前体験した、不思議な話をする。将棋ペンクラブの仲間5人で、箱根の旅館に泊まった「私」たち。夜は将棋三昧。夜中、物音で目を覚ますと、床の間の掛け軸の裏から…。
・将棋ペンクラブ会員名簿
正会員409名、賛助会員32名、法人会員3社。
・第9回将棋寄席のお知らせ
年末恒例の将棋寄席もはや9回目。今年は神谷広志七段をゲストに迎える。
お江戸日本橋亭(東京メトロ銀座線・三越前駅A10出口徒歩2分)
12月24日(月・振替休日)午後6時開演
木戸銭・2,000円
今号は追悼文が多かった。昭和は遠くなったのだ。
将棋ペンクラブのホームページがリニューアルした。入会ご希望の方は検索してご覧ください。