きのう20日、注文していたノートパソコンが届いた。しかしタッチパネル機能が搭載されてないので、まったく興味がわかない。まだ箱も開けてない。これ、生まれてくる子供に興味が湧かないのと同じ感じか(知らないが)。パソコンは2年後くらいをメドに買いかえる予定。タッチ機能なしでも意外と使い勝手がいい、ということになれば話は別になるが…。
(きのうのつづき)
川棚16時16分発の快速シーサイドライナーで佐世保に向かう。予測より1時間ほど遅かったが、この天気だし、きょうはすでに観光は諦めている。
車内では立ちっぱなしで、佐世保着16時52分。佐世保市内はまだ雨が降っていたが、小雨なので傘は買わず、そのまま「させぼ四ツ町」アーケード街(正式名称は「さるくシティ4○3アーケード」)へ向かう。私は47都道府県を旅したが、脚の綺麗な女子高生といえば秋田県角館もそうだが、佐世保の女子高生を挙げたい。何年か前このアーケード街を歩いたとき、スラリと脚が伸びた女子高生が、これでもかというくらい闊歩していて、圧倒されたことがある。地方都市のアーケード街をぶらぶら歩くのは好きである。これは一石二鳥であった。
四ツ町アーケード街の手前に牛丼の吉野家があった。かなりお腹がすいているが、ここで入るわけにはいかない。アーケード街で皿うどんを食べたい。
アーケード街に入ると、5人組の女子高生が向こうからやってきた。しかし脚、顔とも……だ。こんなはずではない、と先に進む。
左手に「餃子の王将」が見えてきた。長崎県初上陸らしいが、ここもパスせざるを得ない。そのまま進む。しかしほかにラーメン屋は見当たらない。熊本市内のアーケード街だったら、いくつも見つかっている。これも県民性の違いだろうか。何だか知らないが、メガネ屋ばかりが目についた。
さらに歩くと、ようやくという感じで、学校帰りと思しき女子高生が目立ち始めた。やはり脚が綺麗だ。顔は芸能人並みの美しさで、私の眼力はやはり正しかった。
三ツ町の終点まで行ったが、結局ラーメン屋はなし。多少雨はかかるがアーケード街を外れると、「元祖佐世保ラーメン」の看板が目に入った。ラーメンの値段が掲げられてなかったから躊躇したが、結局そこに入る。
ただ、注文したのは「元祖ラーメン」と焼ギョーザだった。ラーメンはとん骨ベースだったが、とん骨特有の臭みはなく、素直な味だった。ギョーザも野菜が甘く、美味。合計920円はまずまずだった。
時刻は午後6時を回ったところである。きょうの宿「金子ホテル」へのチェックインは20時30分と送信していたが、この雨なので、ホテルに向かう。
宿は昭和の雰囲気を残す落ち着いた造りで、まさに「宿」と呼ぶにふさわしかった。浴室もユニットバスではなく、お湯の張れる独立したものである。これで素泊まり3,940円はお値打ちである。
しかし室内に有料ビデオの設備がなく、廊下に雑誌の類も置いてないので、ひどく退屈になってしまった。
1階の食堂に無料のパソコンがあったから、そこでブログを書いたが、そこも長時間は占領できない。そうしているうち小腹がすいてきたので、私はまたも佐世保の街へ出た。幸い雨はやんでいた。
あすは衆議院議員選挙なので、街中がかまびすしい。選挙カーの中から立候補者が私に手を振るが、無視せざるを得ない。ちなみに私は4日前(11日)に、期日前投票をしていた。
駅前に戻ると、何軒か食堂があったが、店頭に金額を明示している店に入った。注文したのはもちろん皿うどん。しかし麵が揚げていなかった。私は関東でいうカタ焼きそばをイメージしていたから、これは意外だった。
しかしこの皿うどんも、あんかけがよく利いていて、美味だった。会計のとき、
「昔、佐世保の駅前に地下道がありましたよねえ。あそこの両側にいっぱいあった中華料理屋はどこに行ったんです?」
と聞いてみた。
「あそこは埋めちゃったからいまはないよ。そのときの店は、駅のこっち側のビルの中で、いまも営業していますよ」
とのことであった。私は駅の右手にある「フレスタSASEBO」内にあると思っていたのだが、左手にあるビルの中にあるようだった。道理で見つからなかったわけだ。
ホテルに戻って、松本清張原作「十万分の一の偶然」を観る。これはだいぶ昔、「火曜サスペンス劇場」でドラマ化されたことがある。岸田森が出演していた。私が初めて観た「火サス」だったので、印象深い。
きょうの主演は田村正和だったが、相変わらず渋い演技だった。
風呂でゆっくり英気を養い、午前1時半ごろ床に就いた。
明けて16日、日曜日。
きょうはまず、九十九島を船で観光しようと思う。午後の予定が決まっていないが、夜には帰京せねばならぬので、あまり遠出はできない。どうなるだろうか。
毛生え薬を頭に付けて、金子ホテルを午前9時少し前にチェックアウト。駅前に戻り、バス1番乗り場で、九十九島行きのバスダイヤを確認する。「パールシーリゾート」というのが観光船の発着場らしいが、9時35分、9時41分、10時10分の便があった。9時35分のバスは快速便で、これに乗れば手っ取り早い。
片道230円だが、時刻表の上に、「一日乗車券」の案内がある。土休日に限るが、「佐世保市内バス」に1日乗り放題で、500円。しかも観光船の類も割引が利く。
私は窓口でそれを買う。あとは35分のバスを待つのみだが、ちょっと小腹がすいてきた。きょうは朝食を摂っていない。
かなり迷ったが、私は例の吉野家に向かった。
朝から牛丼を食べて、バス停に戻る。35分のバスは出たばかり。41分と10時10分のバスは6番線から出る。しかし41分のバスは土休日運休であった。こんなことなら35分のバスに乗るんだった…と後悔しても始まらない。
6番乗り場でボーッとしていると、台湾人か中国人と思しき2人組の女性が、地元のおじさんに、何か聞いていた。現地語なのでよく分からぬが、パールシーリゾートへの行き方を聞いていたようだ。対しておじさんが、「1番乗り場は快速便、6番乗り場は時間がかかる」みたいなことを日本語で言う。それはそうなのだが、その説明で、却って彼女らは混乱したのではなかろうか。
彼女らは分かったか分からないような感じで、そのまま付近のベンチに座る。それで10時10分のバスに乗ればいいから、この行動は正着である。
しかし私のほうは困っていた。彼女らはこのままパールシーリゾートに辿り着く。そしてそのまま観光船に乗る可能性が高い。というか100%そうだ。だがそれなら、市内バスの一日乗車券を前もって買ったほうが得である。それを彼女らに告げたほうが親切ではないのか? そう思った。しかし私は台湾語(中国語)がまるで分からない。英語もダメだ。それを日本語だけで伝えることができるだろうか。
彼女らは近くのコンビニに行った。戻ってきて、澤穂希を不機嫌にしたような顔の女性のほうが、ひとりになった。ひょっとしたら彼女らは親娘で、彼女は母親かもしれなかった。
私は意を決して、彼女に話しかけた。
(23日につづく)
(きのうのつづき)
川棚16時16分発の快速シーサイドライナーで佐世保に向かう。予測より1時間ほど遅かったが、この天気だし、きょうはすでに観光は諦めている。
車内では立ちっぱなしで、佐世保着16時52分。佐世保市内はまだ雨が降っていたが、小雨なので傘は買わず、そのまま「させぼ四ツ町」アーケード街(正式名称は「さるくシティ4○3アーケード」)へ向かう。私は47都道府県を旅したが、脚の綺麗な女子高生といえば秋田県角館もそうだが、佐世保の女子高生を挙げたい。何年か前このアーケード街を歩いたとき、スラリと脚が伸びた女子高生が、これでもかというくらい闊歩していて、圧倒されたことがある。地方都市のアーケード街をぶらぶら歩くのは好きである。これは一石二鳥であった。
四ツ町アーケード街の手前に牛丼の吉野家があった。かなりお腹がすいているが、ここで入るわけにはいかない。アーケード街で皿うどんを食べたい。
アーケード街に入ると、5人組の女子高生が向こうからやってきた。しかし脚、顔とも……だ。こんなはずではない、と先に進む。
左手に「餃子の王将」が見えてきた。長崎県初上陸らしいが、ここもパスせざるを得ない。そのまま進む。しかしほかにラーメン屋は見当たらない。熊本市内のアーケード街だったら、いくつも見つかっている。これも県民性の違いだろうか。何だか知らないが、メガネ屋ばかりが目についた。
さらに歩くと、ようやくという感じで、学校帰りと思しき女子高生が目立ち始めた。やはり脚が綺麗だ。顔は芸能人並みの美しさで、私の眼力はやはり正しかった。
三ツ町の終点まで行ったが、結局ラーメン屋はなし。多少雨はかかるがアーケード街を外れると、「元祖佐世保ラーメン」の看板が目に入った。ラーメンの値段が掲げられてなかったから躊躇したが、結局そこに入る。
ただ、注文したのは「元祖ラーメン」と焼ギョーザだった。ラーメンはとん骨ベースだったが、とん骨特有の臭みはなく、素直な味だった。ギョーザも野菜が甘く、美味。合計920円はまずまずだった。
時刻は午後6時を回ったところである。きょうの宿「金子ホテル」へのチェックインは20時30分と送信していたが、この雨なので、ホテルに向かう。
宿は昭和の雰囲気を残す落ち着いた造りで、まさに「宿」と呼ぶにふさわしかった。浴室もユニットバスではなく、お湯の張れる独立したものである。これで素泊まり3,940円はお値打ちである。
しかし室内に有料ビデオの設備がなく、廊下に雑誌の類も置いてないので、ひどく退屈になってしまった。
1階の食堂に無料のパソコンがあったから、そこでブログを書いたが、そこも長時間は占領できない。そうしているうち小腹がすいてきたので、私はまたも佐世保の街へ出た。幸い雨はやんでいた。
あすは衆議院議員選挙なので、街中がかまびすしい。選挙カーの中から立候補者が私に手を振るが、無視せざるを得ない。ちなみに私は4日前(11日)に、期日前投票をしていた。
駅前に戻ると、何軒か食堂があったが、店頭に金額を明示している店に入った。注文したのはもちろん皿うどん。しかし麵が揚げていなかった。私は関東でいうカタ焼きそばをイメージしていたから、これは意外だった。
しかしこの皿うどんも、あんかけがよく利いていて、美味だった。会計のとき、
「昔、佐世保の駅前に地下道がありましたよねえ。あそこの両側にいっぱいあった中華料理屋はどこに行ったんです?」
と聞いてみた。
「あそこは埋めちゃったからいまはないよ。そのときの店は、駅のこっち側のビルの中で、いまも営業していますよ」
とのことであった。私は駅の右手にある「フレスタSASEBO」内にあると思っていたのだが、左手にあるビルの中にあるようだった。道理で見つからなかったわけだ。
ホテルに戻って、松本清張原作「十万分の一の偶然」を観る。これはだいぶ昔、「火曜サスペンス劇場」でドラマ化されたことがある。岸田森が出演していた。私が初めて観た「火サス」だったので、印象深い。
きょうの主演は田村正和だったが、相変わらず渋い演技だった。
風呂でゆっくり英気を養い、午前1時半ごろ床に就いた。
明けて16日、日曜日。
きょうはまず、九十九島を船で観光しようと思う。午後の予定が決まっていないが、夜には帰京せねばならぬので、あまり遠出はできない。どうなるだろうか。
毛生え薬を頭に付けて、金子ホテルを午前9時少し前にチェックアウト。駅前に戻り、バス1番乗り場で、九十九島行きのバスダイヤを確認する。「パールシーリゾート」というのが観光船の発着場らしいが、9時35分、9時41分、10時10分の便があった。9時35分のバスは快速便で、これに乗れば手っ取り早い。
片道230円だが、時刻表の上に、「一日乗車券」の案内がある。土休日に限るが、「佐世保市内バス」に1日乗り放題で、500円。しかも観光船の類も割引が利く。
私は窓口でそれを買う。あとは35分のバスを待つのみだが、ちょっと小腹がすいてきた。きょうは朝食を摂っていない。
かなり迷ったが、私は例の吉野家に向かった。
朝から牛丼を食べて、バス停に戻る。35分のバスは出たばかり。41分と10時10分のバスは6番線から出る。しかし41分のバスは土休日運休であった。こんなことなら35分のバスに乗るんだった…と後悔しても始まらない。
6番乗り場でボーッとしていると、台湾人か中国人と思しき2人組の女性が、地元のおじさんに、何か聞いていた。現地語なのでよく分からぬが、パールシーリゾートへの行き方を聞いていたようだ。対しておじさんが、「1番乗り場は快速便、6番乗り場は時間がかかる」みたいなことを日本語で言う。それはそうなのだが、その説明で、却って彼女らは混乱したのではなかろうか。
彼女らは分かったか分からないような感じで、そのまま付近のベンチに座る。それで10時10分のバスに乗ればいいから、この行動は正着である。
しかし私のほうは困っていた。彼女らはこのままパールシーリゾートに辿り着く。そしてそのまま観光船に乗る可能性が高い。というか100%そうだ。だがそれなら、市内バスの一日乗車券を前もって買ったほうが得である。それを彼女らに告げたほうが親切ではないのか? そう思った。しかし私は台湾語(中国語)がまるで分からない。英語もダメだ。それを日本語だけで伝えることができるだろうか。
彼女らは近くのコンビニに行った。戻ってきて、澤穂希を不機嫌にしたような顔の女性のほうが、ひとりになった。ひょっとしたら彼女らは親娘で、彼女は母親かもしれなかった。
私は意を決して、彼女に話しかけた。
(23日につづく)