一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

さようなら、LPSA芝浦サロン(後編)

2014-07-01 00:16:47 | LPSA芝浦サロン
入口に、「創業価格 かき揚げそば350円→240円」の幕が張られてあった。ふつうにもりそばを頼んでも240円だから、これはかき揚げが丸々サービスということになる。私は当然「二枚もりかき揚げ天」(300円)を頼んだ。
ここの小諸そばでそばを手繰るのもたぶん最後。そう思うと、やや伸び気味のそばもひときわ美味く感じられるのだった。
芝浦サロンに戻ると、中倉宏美女流二段が指導対局を始めていた。しかしすでに4面が埋まっており、入る余地がない。
私はW氏とFuj氏の将棋を眺めるが、どちらもいい勝負に見えた。私は棋書を借りて読む。
…と、W氏の将棋が終わって、中倉彰子女流初段が勝ったようだった。W氏は▲4八玉型のまま▲5五歩と動いたが、これが反撃を招き早計だったようだ。
彰子―Fuj戦は、Fuj氏が優勢になっている。何だか、真綿で首のような指し方だ。Fuj氏は7月6日から社団戦に参加するが、そのときのために勝ちパターンを肌に覚えこませようとしているのだろう。
やがてFuj氏の将棋も終わり、Fuj氏の勝ち。
さて、私のほかに誰か宏美女流二段に指導を受ける人は…と思ったら、誰もいない。やがてみんな帰り支度を始めるので、私も帰ることにした。
帰り際、彰子女流初段と宏美女流二段に、「麹町サロンin DIS」のシステムを改めて聞く。
以前も記したとおり、2時間5,000円(ファンクラブ会員4,000円)に変わりはない。追加料金はかからないが、2回通しでも割引料金はなく、単純に2倍の出費となる。要するに、私が以前アップした内容ということだ。
これで、LPSA芝浦サロンともお別れである。いろいろあったが、ここも駒込同様、楽しかった。本当にありがとうございました。

みんなでの食事は、近くの「笑笑」を考える。こんなに早く居酒屋に入るなら小諸そばはいらなかったが、あの時点では宏美女流二段と将棋を指す気満々だったのだから、やむを得ない。
サロンの前でTod氏に会う。彼はサロンに将棋を指しに来たが、私たちを見て合流することになってしまった。
「笑笑」では2時間飲み放題コースを頼む。1,200円で指定のアルコールが飲み放題。しかし人数分×2のおつまみを頼まなければならない。
時刻は午後5時半にもなっていないので、客はまだほとんどいない。まずはみなで生ビールを頼んで、乾杯である。世のサラリーマンはこの時間バリバリ働いているのに、自分は仕事を切り上げて…と思うとやり切れないが、一口目のビールは美味かった。
ここから将棋談義に花が咲く。一杯入っていることもあり、みな弁舌は滑らかだ。しかし芝浦サロンが終了となる現実は、どこか寂しさを感じさせた。
きょうの指導対局も振り返るが、ちょっと驚いたのがFuj氏で、彰子女流初段に「そそられるものがあった」という。
堅物のFuj氏には似合わぬ述懐で、これは私のいう「ムラムラする」、あるいは「欲情する」「劣情を催す」に等しいものと考えるが、どうか。
時刻は7時半になろうとしているが、飲み放題は終わっても、そのままふつうの注文をすれば居座り続けてもいいらしい。
そんなところに、Kun氏からW氏へ電話が来た。Kun氏は現在宏美女流二段に指導を受けていて、終わり次第こちらに合流したいらしい。もちろん歓迎である。
8時50分ごろか、Kun氏が合流した。ではここで、席の配置を記しておこう。

    Tod Hon Fuj
廊下             壁
    W Kun 一公
       壁

改めて乾杯。Kun氏によると、宏美女流二段は最大8面指しだったそうである。これでは私が居残っても、指せる可能性はなかった。
しばらくすると、ついにHon氏が布将棋盤を出した。ここでもやっぱり将棋なのである。
とりあえずW氏とTod氏の実戦である。先手W氏の中飛車に、Tod氏は居飛車。中盤Tod氏が△5三銀と上がったのが悪手で、W氏に▲7一角と打たれて痺れた。以下△6二飛に▲同角成でなく▲5三飛成が好手。△同金なら▲6二角成で銀の丸得である。
これでW氏が勝勢になったが、このままスンナリ勝たないのがW氏で、以下巧妙に?悪手を指し、Tod氏の逆転勝ちとなった。
続いてきょうの指導対局を並べる。まずは私と彰子女流初段の一戦。これは私が終始爽やかに指したと思う。
続いてFuj-彰子戦。これはFuj氏の粘っこい指し手が冴え渡った。それにしたって女流棋士相手にこの指し方はないだろうと意見したが、貪欲に勝利を目指すFuj氏には、馬耳東風だったようである。
最後にKun-宏美戦。これはKun氏の捌きが冴え、快勝だった。
引き続き将棋談義が続くが、向こう側にいる若者の団体がうるさい。サッカー狂の集まりらしいが、あまりにも傍若無人に騒いでいる。ここは店のスタッフが注意すべきところだが、そういうことはしないようだ。
10時になり、Hon氏が退席。Hon氏はどこにいても、10時きっかりに引き揚げる。
私のブログの「似ているシリーズ」の話になる。「渡部愛女流初段は原史奈に似ている」は、Fuj氏も納得のようだった。しかしW氏は、私がかつて発表した「北尾まどか女流二段は若村麻由美に似ている」「久津知子女流初段は小嶋陽菜に似ている」はいまも納得できないという。北尾女流二段はともかく、「久津女流初段≒こじはる」と書いたとは確かに、書いた自分でも信じられない。当時私はどうかしていたのだろう。
Fuj氏のマニアックな話が続く。これが数時間に及ぶと、必ず出てくるのが棋士や棋友との対戦成績である。これがテメエの成績だけ述べていればいいが、私の成績にも言及してくるので始末が悪い。
「大沢さんは最初大野先生に角落ちで12連敗した」
「大沢さんはKazさんにほとんど勝てない」
まったくプライドが傷付けられるが、この事実は覆しようがないので、「オレは弱いんだ」と返すしかない。
あのキチ●イじみた若者連中が帰り、ようやく静寂が訪れたが、時刻は11時にならんとしている。さすがにここでお開きとなった。5時間半粘ってひとり頭3,500円は安かった。
帰りはKun氏、Fuj氏と同じ電車だった。Kun氏が東京で降りるとき、「なんでも鑑定団」に湯川博士氏が出演するという情報をくれた。
コメント (2)
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