14時35分からはペア将棋対局がある。人気抜群の室谷由紀女流初段のこと、そちらに出場する可能性が高い。それがなかったとしても、次はサイン会のほうに回るのではないか。そしていまサインをしている女流棋士が指導対局に回る…。
あれっ? そうすると、いま指導対局をしている山口恵梨子女流初段、飯野愛女流1級、和田あき女流3級も、そっくり交代するのではないか?
事前に指導対局を想定していた女流棋士がすべていなくなる…。いや、それはないだろう。それじゃあ、私がきょう来た意味がない。私はイヤな読みを無理矢理打ち消した。
指導対局は熱戦が続いている。Kur氏はヴィデオカメラ(盤面を映している)を片手に、和田女流3級に対峙している。そのほか、この類のイヴェントではよく見る顔があった。
矢内理絵子女流五段と上田初美女流三段は隣合わせで指導をしている。椅子はキャスターつきで、矢内女流五段と上田女流三段がくっつくように近づいた。竜虎のニアミスというか、ふたり並ぶと物凄い迫力である。よく考えたら、ふたりとも「元女王」。さすがの貫禄であった。
壇上では加藤桃子現女王の自戦解説が続いている。途中難解な変化があり、それは「菅井ノート」(マイナビ)に載っているという。「詳細を知りたい方は、ぜひ購入してお読みください」と、聞き手の藤田綾女流初段がPRを忘れない。
13時33分、第1局の解説が終わった。次は加藤女王が女王奪取を決めた第4局の解説となる。聞き手は代わって、中村桃子女流初段。
これを機に私も立って、ほうぼうを見ることにした。室谷女流初段の周りには、意外にも見物客はあまりいない。室谷女流初段を鑑賞するが、相変わらず凄まじい美しさだ。ピンクのワンピースにクリーム色のジャケットを羽織っている。美人は何を着てもよく似合う。
下手は初心者から有段者まで幅広い。けっこう平手での対局もあるようだ。ウンウン唸って固まっている人もいる。私は偉そうなことはいえないが、指導対局の要諦は、棋士が自分の前に来たら、指し手が決まっていなくても、指してしまうことだと思う。そうじゃないと、将棋が先に進まない。
和田女流3級は私の存在を知ってか知らずか、盤面に集中している。
飯野女流1級は、相変わらず女優の○○カ○に似ている。
真田彩子女流二段はきょうも和服である。
山口女流初段のご尊顔を拝みたいが、こちらからは背中向きだ。室内の奥まで行って鑑賞するわけにもいかない。相川春香女流2級も向こうむきだ。
しかしこうしていると、一斉予選対局観戦を思い出す。2011年の観戦を最後に行ってないが、私がいないことで、室内の空気が少しでも新鮮になってくれればいい。
加藤女王の解説が続く。里見香奈女流二冠のことを、「里見先生」と呼んでいるのが興味深い。中村女流初段の聞き手も如才ないが、やはり藤田女流初段同様、このまま「聞き手要因」として終わってはいけないと思う。
飯野女流1級の1局が終盤を迎えている。飯野女流1級、△6八角成と金を取り、持ち駒に金2枚。下手の陣形は7八銀・8八玉で、△6四角も利いているから上手勝勢だ。
下手は▲4三銀成と迫る。ここで上手が△7九金とやれば下手は受けなしだったが、飯野女流1級は△5三金打。結果、この銀を入手して△7九銀と詰め上げた。が、やはり最初に△7九金と打ってほしかった。
室内後方にきょうのスケジュール表が貼られており、指導女流棋士のメンバーが記されていた。
それを見ると、1回戦と2回戦は綺麗に人が入れ替わっている。やはり、室谷女流初段の登板は1回こっきりだった。こうなるとますます、朝の「不戦敗」が悔やまれる。
抽選して外れたなら諦めもつくが、入場したらすべてが終わっていた、というのが納得できない。
まあ、2回戦は斎田晴子女流五段、本田小百合女流三段、藤田女流初段、中村女流初段あたりが望みとなる。こちらに賭けるしかない。
第4局の解説も終わった。加藤女王は物静かで何より将棋が強く、好感が持てる。ぜひ四段に昇進してほしいと思う。
ペア将棋のメンバーが案内された。山口女流初段、室谷女流初段、相川女流2級、和田女流3級である。これはなかなかに豪華なメンバーで、指導対局は受けずに、こちらにかじりつきたいところでもある。
指導対局も終わり、中休みになった。と、和田女流3級に声を掛けられた。
「この前はありがとうございました」
しっかり挨拶されて、かえって恐縮してしまう。ペア将棋では山口女流初段と組むとのこと。「頑張って」と激励しておいた。
隅の「女流棋士名鑑2014」は、女流棋士の写真が先着50名にプレゼントされるらしい。これはいよいよ買わなければならないが、もう少し待ってみよう。
さて、指導対局2回戦の抽選である。女流棋士8人×3面指しで最大24人が対局に臨める。希望者が室外の廊下に一列に並ぶと29人いて、5人が外れることになった。
箱に29本の竹串が入れられ、24本には先端に赤マークが施されている。これが当たりで、無地を引いたらハズレだ。
しかしこの確率なら、さすがにハズレは引くまい。もし引いてしまったら、きょうはご縁がなかったということ。このまま帰ろうと思った。
私の番が回ってきた。右から2本目あたりを引こうと思ったが、真ん中あたりの棒を引いた。
(つづく)
あれっ? そうすると、いま指導対局をしている山口恵梨子女流初段、飯野愛女流1級、和田あき女流3級も、そっくり交代するのではないか?
事前に指導対局を想定していた女流棋士がすべていなくなる…。いや、それはないだろう。それじゃあ、私がきょう来た意味がない。私はイヤな読みを無理矢理打ち消した。
指導対局は熱戦が続いている。Kur氏はヴィデオカメラ(盤面を映している)を片手に、和田女流3級に対峙している。そのほか、この類のイヴェントではよく見る顔があった。
矢内理絵子女流五段と上田初美女流三段は隣合わせで指導をしている。椅子はキャスターつきで、矢内女流五段と上田女流三段がくっつくように近づいた。竜虎のニアミスというか、ふたり並ぶと物凄い迫力である。よく考えたら、ふたりとも「元女王」。さすがの貫禄であった。
壇上では加藤桃子現女王の自戦解説が続いている。途中難解な変化があり、それは「菅井ノート」(マイナビ)に載っているという。「詳細を知りたい方は、ぜひ購入してお読みください」と、聞き手の藤田綾女流初段がPRを忘れない。
13時33分、第1局の解説が終わった。次は加藤女王が女王奪取を決めた第4局の解説となる。聞き手は代わって、中村桃子女流初段。
これを機に私も立って、ほうぼうを見ることにした。室谷女流初段の周りには、意外にも見物客はあまりいない。室谷女流初段を鑑賞するが、相変わらず凄まじい美しさだ。ピンクのワンピースにクリーム色のジャケットを羽織っている。美人は何を着てもよく似合う。
下手は初心者から有段者まで幅広い。けっこう平手での対局もあるようだ。ウンウン唸って固まっている人もいる。私は偉そうなことはいえないが、指導対局の要諦は、棋士が自分の前に来たら、指し手が決まっていなくても、指してしまうことだと思う。そうじゃないと、将棋が先に進まない。
和田女流3級は私の存在を知ってか知らずか、盤面に集中している。
飯野女流1級は、相変わらず女優の○○カ○に似ている。
真田彩子女流二段はきょうも和服である。
山口女流初段のご尊顔を拝みたいが、こちらからは背中向きだ。室内の奥まで行って鑑賞するわけにもいかない。相川春香女流2級も向こうむきだ。
しかしこうしていると、一斉予選対局観戦を思い出す。2011年の観戦を最後に行ってないが、私がいないことで、室内の空気が少しでも新鮮になってくれればいい。
加藤女王の解説が続く。里見香奈女流二冠のことを、「里見先生」と呼んでいるのが興味深い。中村女流初段の聞き手も如才ないが、やはり藤田女流初段同様、このまま「聞き手要因」として終わってはいけないと思う。
飯野女流1級の1局が終盤を迎えている。飯野女流1級、△6八角成と金を取り、持ち駒に金2枚。下手の陣形は7八銀・8八玉で、△6四角も利いているから上手勝勢だ。
下手は▲4三銀成と迫る。ここで上手が△7九金とやれば下手は受けなしだったが、飯野女流1級は△5三金打。結果、この銀を入手して△7九銀と詰め上げた。が、やはり最初に△7九金と打ってほしかった。
室内後方にきょうのスケジュール表が貼られており、指導女流棋士のメンバーが記されていた。
それを見ると、1回戦と2回戦は綺麗に人が入れ替わっている。やはり、室谷女流初段の登板は1回こっきりだった。こうなるとますます、朝の「不戦敗」が悔やまれる。
抽選して外れたなら諦めもつくが、入場したらすべてが終わっていた、というのが納得できない。
まあ、2回戦は斎田晴子女流五段、本田小百合女流三段、藤田女流初段、中村女流初段あたりが望みとなる。こちらに賭けるしかない。
第4局の解説も終わった。加藤女王は物静かで何より将棋が強く、好感が持てる。ぜひ四段に昇進してほしいと思う。
ペア将棋のメンバーが案内された。山口女流初段、室谷女流初段、相川女流2級、和田女流3級である。これはなかなかに豪華なメンバーで、指導対局は受けずに、こちらにかじりつきたいところでもある。
指導対局も終わり、中休みになった。と、和田女流3級に声を掛けられた。
「この前はありがとうございました」
しっかり挨拶されて、かえって恐縮してしまう。ペア将棋では山口女流初段と組むとのこと。「頑張って」と激励しておいた。
隅の「女流棋士名鑑2014」は、女流棋士の写真が先着50名にプレゼントされるらしい。これはいよいよ買わなければならないが、もう少し待ってみよう。
さて、指導対局2回戦の抽選である。女流棋士8人×3面指しで最大24人が対局に臨める。希望者が室外の廊下に一列に並ぶと29人いて、5人が外れることになった。
箱に29本の竹串が入れられ、24本には先端に赤マークが施されている。これが当たりで、無地を引いたらハズレだ。
しかしこの確率なら、さすがにハズレは引くまい。もし引いてしまったら、きょうはご縁がなかったということ。このまま帰ろうと思った。
私の番が回ってきた。右から2本目あたりを引こうと思ったが、真ん中あたりの棒を引いた。
(つづく)