私の近くに久津知子女流初段が通ったので、声を掛けた。
「先日の女流王座戦は残念でした」
はい、と久津女流初段が返して、しばらく将棋談議となる。久津女流初段は札幌でお店を開いていて、私も以前お邪魔しようとしたこともあるのだが、下戸なのでさすがに止めた。
久津女流初段は意外に小柄で、声もかわいらしい。林葉直子系の声だ。しかし小嶋陽菜には似ていない。どうしてふたりが相似形に見えたのか、当時の私はよほど体調が悪かったのだろう。
久津女流初段はこのほど、インターネットを介した将棋講座を始めたらしい。チラシをいただいたので、ここに内容を記しておこう。
パソコン、スマホから動画で学べるインターネット将棋教室。将棋のルールがわからない方や、もう一度最初から習いたいという方が対象の初心者向けの講座です。
受講料は月額1,000円(税別)。一括払い(全13回/6カ月)は3,600円とお得です。
http://www.okeikolife.com/lesson/shogi/
「おけいこライフ 将棋」で検索のこと。
ネット上の講座なら、いつでもどこでも勉強できる。多くの生徒さんが集まることを願う。
さてここまで4人の女流棋士とおしゃべりできたが、どちらかというと「渋系」だ。もうちっと若い女流棋士と交流できないものか。
藤田綾女流初段の姿が見える。私は藤田女流初段に何局か教わっているが、絶対に覚えられていないだろう。それはともかく、藤田女流初段は声優を副業にするといいと思う。あのアニメ声をNHK杯の棋譜読み上げだけで埋もれさせてしまうのは惜しい。
14時35分、「MINAMI&MIKI」の演奏が始まった。どっちがどっちだか分からぬが、女性がピアノ、男性がオーボエの担当である。どこかで聴いたメロディーだと思ったら、TBS「情熱大陸」のオープニングテーマ、その名も「情熱大陸」であった。
それが終わると、MINAMI&MIKIオリジナルと思しき調べに乗って、「写真で見る女流棋界40年」がスクリーンに映された。副題に「タイトル戦、公式戦、プライベートで見る女流棋界」とあるように、最初こそ旧いタイトル戦の写真だったが、やがて個別の写真が映された。
こうやってスライド形式で見せる手法は、明治安田生命の企業CM・小田和正の「たしかなこと」(時を越えて 君を愛せるか ほんとうに君を 守れるか…という、アレである)を想起し、なぜかうるっとくるのである。
室谷由紀女流初段が映った。スクリーンいっぱいにドアップである。これだけのアップに耐えられる女流棋士が何人いるか。片手か。
ともあれMINAMI&MIKIと女流棋士のコラボレーションは、実に感動的だった。
Tag氏の姿が見えたので、声を掛け、しばらく観戦記談議をする。こんな席でまでマニアックな話かと思うが、実際Tag氏と話していると楽しい。
私は前方へ移動してみる。本田小百合女流三段の姿があった。しかし話し掛けるタイミングがない。私は元の位置に戻る。
遠くに長沢千和子女流四段を確認した。長沢女流四段は加藤桃子女王のご母堂とウリ二つで、先ほどそちらもお見かけしたが、もうどちらがどちらだか分からなかった。
高橋和女流三段の姿があった。高橋女流三段は「将棋乙女」という将棋教室を創設し、女性への普及に尽力している。きょうはめいっぱいオシャレしている感じだが、イヤミではない。
鈴木環那女流二段の姿も確認した。彼女はふだんから妖しいお色気ムンムンだが、きょうは深紅の振袖に身を包み、向かうところ敵なしの雰囲気である。
右手奥では、カメラのライトが留まっている。いったい誰を映しているのだろう。
そしてここまで来ると私もさすがに、室谷女流初段との接触は諦めざるを得なくなった。もうタイムアウトだ。
右を見ると、山口恵梨子女流初段が視界に入った。しかし談笑中で、私が割りこむ余地はない。
早いもので、時間は14時45分となっている。左を見ると、竹俣紅女流2級がいた。近くにいらっしゃるのはご母堂だろう。悪い虫から彼女をガードしているようにも見える。ただ何となくだが、竹俣女流2級に本当の人気がでるときは、彼女がご母堂の元を離れたときだと思う。
続いて、お楽しみ抽選会となった。今回の目玉は「4Kテレビ」だ。まあそこまでいただきたいとは思わぬが、何か当てたいとは思った。
進行は村田智穂、中村真梨花、長谷川優貴の女流二段トリオ。抽選が行われたが、私はことごとく外れた。これは仕方ない。
私の右にいた車椅子の男性に、谷川治惠女流五段が話し掛けている。体が不自由だと女流棋士との交流もままならないが、谷川女流五段はそこを見越しての行動である。これはなかなかできないことだと思った。
もっとも私も、ブログ休止の件で谷川女流五段に誤解を解かなければならないが、口を挟むのは憚られた。ま、あのあと私は言い直したので、谷川女流五段も、ブログとやうたんが無関係なことを認識してくれているだろう。
楽しかったパーティーも終わりのときを迎える。前半の遅れを取り戻した15時すぎ、関根紀代子女流棋士会名誉会長の閉会の挨拶となった。
最後に、このパーティーで目にした男性棋士を記しておく(既出は略)。
大内延介九段、西村一義九段、中村修九段、塚田泰明九段、滝誠一郎八段、東和男七段、飯野健二七段、片上大輔六段、瀬川晶司五段、上野裕和五段。
帰りは行きと同様、女流棋士全員のお見送りとなる。そのとき、会場の隅に即売ブースが見えた。…いかん、「女流棋士名鑑2014」を購入するのを忘れた。ま、いま買っても荷物になる。購入はまたの機会にしよう。
私はエレベーター横の踊り場で、ジョナ研メンバーを待ちながら考える。
私も似たようなイベントでプロデュースをしたことがあるから分かるが、この類の準備は大変である。ほんの些細なことも、けっこうな手間がかかる。実行委員の皆さんは、対局の傍らの準備だったから、けっこうな犠牲を払ったと思う。私個人としては若干消化不良が残ったが、細部まで配慮が行き届き、実に楽しかった。山田女流三段、矢内女流五段、鈴木女流二段、藤田女流初段、山口女流初段、デザイン担当の野田澤彩乃女流1級には感謝したい。
そして参加の全女流棋士の皆さまにも、厚く御礼を申し上げたい。
「先日の女流王座戦は残念でした」
はい、と久津女流初段が返して、しばらく将棋談議となる。久津女流初段は札幌でお店を開いていて、私も以前お邪魔しようとしたこともあるのだが、下戸なのでさすがに止めた。
久津女流初段は意外に小柄で、声もかわいらしい。林葉直子系の声だ。しかし小嶋陽菜には似ていない。どうしてふたりが相似形に見えたのか、当時の私はよほど体調が悪かったのだろう。
久津女流初段はこのほど、インターネットを介した将棋講座を始めたらしい。チラシをいただいたので、ここに内容を記しておこう。
パソコン、スマホから動画で学べるインターネット将棋教室。将棋のルールがわからない方や、もう一度最初から習いたいという方が対象の初心者向けの講座です。
受講料は月額1,000円(税別)。一括払い(全13回/6カ月)は3,600円とお得です。
http://www.okeikolife.com/lesson/shogi/
「おけいこライフ 将棋」で検索のこと。
ネット上の講座なら、いつでもどこでも勉強できる。多くの生徒さんが集まることを願う。
さてここまで4人の女流棋士とおしゃべりできたが、どちらかというと「渋系」だ。もうちっと若い女流棋士と交流できないものか。
藤田綾女流初段の姿が見える。私は藤田女流初段に何局か教わっているが、絶対に覚えられていないだろう。それはともかく、藤田女流初段は声優を副業にするといいと思う。あのアニメ声をNHK杯の棋譜読み上げだけで埋もれさせてしまうのは惜しい。
14時35分、「MINAMI&MIKI」の演奏が始まった。どっちがどっちだか分からぬが、女性がピアノ、男性がオーボエの担当である。どこかで聴いたメロディーだと思ったら、TBS「情熱大陸」のオープニングテーマ、その名も「情熱大陸」であった。
それが終わると、MINAMI&MIKIオリジナルと思しき調べに乗って、「写真で見る女流棋界40年」がスクリーンに映された。副題に「タイトル戦、公式戦、プライベートで見る女流棋界」とあるように、最初こそ旧いタイトル戦の写真だったが、やがて個別の写真が映された。
こうやってスライド形式で見せる手法は、明治安田生命の企業CM・小田和正の「たしかなこと」(時を越えて 君を愛せるか ほんとうに君を 守れるか…という、アレである)を想起し、なぜかうるっとくるのである。
室谷由紀女流初段が映った。スクリーンいっぱいにドアップである。これだけのアップに耐えられる女流棋士が何人いるか。片手か。
ともあれMINAMI&MIKIと女流棋士のコラボレーションは、実に感動的だった。
Tag氏の姿が見えたので、声を掛け、しばらく観戦記談議をする。こんな席でまでマニアックな話かと思うが、実際Tag氏と話していると楽しい。
私は前方へ移動してみる。本田小百合女流三段の姿があった。しかし話し掛けるタイミングがない。私は元の位置に戻る。
遠くに長沢千和子女流四段を確認した。長沢女流四段は加藤桃子女王のご母堂とウリ二つで、先ほどそちらもお見かけしたが、もうどちらがどちらだか分からなかった。
高橋和女流三段の姿があった。高橋女流三段は「将棋乙女」という将棋教室を創設し、女性への普及に尽力している。きょうはめいっぱいオシャレしている感じだが、イヤミではない。
鈴木環那女流二段の姿も確認した。彼女はふだんから妖しいお色気ムンムンだが、きょうは深紅の振袖に身を包み、向かうところ敵なしの雰囲気である。
右手奥では、カメラのライトが留まっている。いったい誰を映しているのだろう。
そしてここまで来ると私もさすがに、室谷女流初段との接触は諦めざるを得なくなった。もうタイムアウトだ。
右を見ると、山口恵梨子女流初段が視界に入った。しかし談笑中で、私が割りこむ余地はない。
早いもので、時間は14時45分となっている。左を見ると、竹俣紅女流2級がいた。近くにいらっしゃるのはご母堂だろう。悪い虫から彼女をガードしているようにも見える。ただ何となくだが、竹俣女流2級に本当の人気がでるときは、彼女がご母堂の元を離れたときだと思う。
続いて、お楽しみ抽選会となった。今回の目玉は「4Kテレビ」だ。まあそこまでいただきたいとは思わぬが、何か当てたいとは思った。
進行は村田智穂、中村真梨花、長谷川優貴の女流二段トリオ。抽選が行われたが、私はことごとく外れた。これは仕方ない。
私の右にいた車椅子の男性に、谷川治惠女流五段が話し掛けている。体が不自由だと女流棋士との交流もままならないが、谷川女流五段はそこを見越しての行動である。これはなかなかできないことだと思った。
もっとも私も、ブログ休止の件で谷川女流五段に誤解を解かなければならないが、口を挟むのは憚られた。ま、あのあと私は言い直したので、谷川女流五段も、ブログとやうたんが無関係なことを認識してくれているだろう。
楽しかったパーティーも終わりのときを迎える。前半の遅れを取り戻した15時すぎ、関根紀代子女流棋士会名誉会長の閉会の挨拶となった。
最後に、このパーティーで目にした男性棋士を記しておく(既出は略)。
大内延介九段、西村一義九段、中村修九段、塚田泰明九段、滝誠一郎八段、東和男七段、飯野健二七段、片上大輔六段、瀬川晶司五段、上野裕和五段。
帰りは行きと同様、女流棋士全員のお見送りとなる。そのとき、会場の隅に即売ブースが見えた。…いかん、「女流棋士名鑑2014」を購入するのを忘れた。ま、いま買っても荷物になる。購入はまたの機会にしよう。
私はエレベーター横の踊り場で、ジョナ研メンバーを待ちながら考える。
私も似たようなイベントでプロデュースをしたことがあるから分かるが、この類の準備は大変である。ほんの些細なことも、けっこうな手間がかかる。実行委員の皆さんは、対局の傍らの準備だったから、けっこうな犠牲を払ったと思う。私個人としては若干消化不良が残ったが、細部まで配慮が行き届き、実に楽しかった。山田女流三段、矢内女流五段、鈴木女流二段、藤田女流初段、山口女流初段、デザイン担当の野田澤彩乃女流1級には感謝したい。
そして参加の全女流棋士の皆さまにも、厚く御礼を申し上げたい。