17日未明になくなった庭の桃の実は、庭に桃の種が落っこちていたことから、ハクビシンに盗まれた可能性も出てきた。昨年人間に盗まれたとき、同じ盗まれるならハクビシンに…とも思ったが、いざ盗られると、どちらも悔しい。
中村真梨花女流二段は、当ブログで何度も「女流名人になる器」と書いてきた。実際真梨花女流二段は前期女流名人戦で挑戦者になったのだが、私はそれほど期待していなかった。
というのも、女流名人が里見香奈女流二冠だったからである。里見女流二冠は現役奨励会員で、ただでさえ私は奨励会員の信奉者なので、それが最高位の三段となれば、これは里見防衛のスタンスを採るしかなかった。
しかし里見女流二冠は現在体調を崩している。現在も全快したとは思えず、事実前期のマイナビ女子オープン五番勝負では、加藤桃子奨励会1級に屈した。
ここは真梨花女流二段、チャンスである。といっても、その挑戦者になるまでが難儀ではあるのだが、まずは眼前の一局を制さなければならない。
18日(金)は、その真梨花女流二段と矢内理絵子女流五段が対戦した。理絵子女流五段も女流王座奪取に向け、闘志を燃やしていたのは想像に難くない。
将棋は真梨花女流二段の四間飛車に、理絵子女流五段の居飛車穴熊となった。
真梨花女流二段は藤井システムから▲4五歩と仕掛ける。元気いっぱい、まさに真梨花流で、将棋はこうでなければおもしろくない。
ただ数手進み、△1三歩に▲1四成香と後退せざるを得ないようでは、真梨花女流二段もやや不満だったろう。どこかに誤算があったようだ。
49手目、▲8三香が玄妙な手。△4二飛に▲8一香成は、一見先手が桂得を果たしたようだが、香を手放しているので、それほど得をしていない。これは当ブログで何回も記した、私たちが陥りやすい錯覚である。
しかし真梨花女流二段は、飛車を4筋に追いやり、△8六歩からの飛車先突破を封じたことに満足したのかもしれない。
数手進んで74手目△6六香が痛打。おのが体調と対局相手によっては、私ならここで投了してもおかしくない。
ところが理絵子女流五段はなかなか飛車を取らない。香を渡すと反動がキツイからだろうが、私ならとりあえず飛車を取ってから考える。ここがプロとアマの違いだろうか。
理絵子女流五段、ジリッと△7七馬。あくまでも飛車を取らないのである。ただ、ここで一転、真梨花女流二段が▲6七桂と受け、理絵子女流五段、予定が狂ったのではなかろうか。こんなことなら、もっと早くに飛車を取っとくんだった…と理絵子女流五段が悔やんだかどうかは分からぬが、理絵子女流五段、とりあえず△6七香成から△6六桂打と攻める。香は桂を取るために打ったのではないだろうし、△6六桂打も、本当は軽やかに跳ねたいのだ。これは真梨花女流二段、おもしろくなったか。
理絵子女流五段、△4八金から△6八馬と飛車を取ったが、ずいぶん先手陣がスッキリしてしまった。
102手目△6八同竜に▲3七玉が憎い。私なら▲5八金と打って先手を取ってしまうところだが、黙って玉を逃げるのがいいのである。取られる寸前の▲6六銀が利いていて、△5七竜とできない。これで真梨花女流二段が優勢になったようだ。
113手目、真梨花女流二段▲7五馬。半分蟄居していた馬まで働きだすとは、まさに勝ち将棋鬼のごとしだ。
最終盤、▲7二金が決め手。ここで投了というところだが、矢内女流五段はなおも指し続ける。女流棋士の往生際が悪いのは、当ブログで何度も記している。やうたん、あなたもか、という感じである。
最後は3手詰の局面まで指して終了。真梨花女流二段、これはうれしい勝利だったろう。理絵子女流五段は、こんなはずでは…と戸惑いながら指していたのではないか。
真梨花女流二段は、ベスト4進出を賭けて、渡辺弥生女流初段と対戦する。次の将棋も期待している。
中村真梨花女流二段は、当ブログで何度も「女流名人になる器」と書いてきた。実際真梨花女流二段は前期女流名人戦で挑戦者になったのだが、私はそれほど期待していなかった。
というのも、女流名人が里見香奈女流二冠だったからである。里見女流二冠は現役奨励会員で、ただでさえ私は奨励会員の信奉者なので、それが最高位の三段となれば、これは里見防衛のスタンスを採るしかなかった。
しかし里見女流二冠は現在体調を崩している。現在も全快したとは思えず、事実前期のマイナビ女子オープン五番勝負では、加藤桃子奨励会1級に屈した。
ここは真梨花女流二段、チャンスである。といっても、その挑戦者になるまでが難儀ではあるのだが、まずは眼前の一局を制さなければならない。
18日(金)は、その真梨花女流二段と矢内理絵子女流五段が対戦した。理絵子女流五段も女流王座奪取に向け、闘志を燃やしていたのは想像に難くない。
将棋は真梨花女流二段の四間飛車に、理絵子女流五段の居飛車穴熊となった。
真梨花女流二段は藤井システムから▲4五歩と仕掛ける。元気いっぱい、まさに真梨花流で、将棋はこうでなければおもしろくない。
ただ数手進み、△1三歩に▲1四成香と後退せざるを得ないようでは、真梨花女流二段もやや不満だったろう。どこかに誤算があったようだ。
49手目、▲8三香が玄妙な手。△4二飛に▲8一香成は、一見先手が桂得を果たしたようだが、香を手放しているので、それほど得をしていない。これは当ブログで何回も記した、私たちが陥りやすい錯覚である。
しかし真梨花女流二段は、飛車を4筋に追いやり、△8六歩からの飛車先突破を封じたことに満足したのかもしれない。
数手進んで74手目△6六香が痛打。おのが体調と対局相手によっては、私ならここで投了してもおかしくない。
ところが理絵子女流五段はなかなか飛車を取らない。香を渡すと反動がキツイからだろうが、私ならとりあえず飛車を取ってから考える。ここがプロとアマの違いだろうか。
理絵子女流五段、ジリッと△7七馬。あくまでも飛車を取らないのである。ただ、ここで一転、真梨花女流二段が▲6七桂と受け、理絵子女流五段、予定が狂ったのではなかろうか。こんなことなら、もっと早くに飛車を取っとくんだった…と理絵子女流五段が悔やんだかどうかは分からぬが、理絵子女流五段、とりあえず△6七香成から△6六桂打と攻める。香は桂を取るために打ったのではないだろうし、△6六桂打も、本当は軽やかに跳ねたいのだ。これは真梨花女流二段、おもしろくなったか。
理絵子女流五段、△4八金から△6八馬と飛車を取ったが、ずいぶん先手陣がスッキリしてしまった。
102手目△6八同竜に▲3七玉が憎い。私なら▲5八金と打って先手を取ってしまうところだが、黙って玉を逃げるのがいいのである。取られる寸前の▲6六銀が利いていて、△5七竜とできない。これで真梨花女流二段が優勢になったようだ。
113手目、真梨花女流二段▲7五馬。半分蟄居していた馬まで働きだすとは、まさに勝ち将棋鬼のごとしだ。
最終盤、▲7二金が決め手。ここで投了というところだが、矢内女流五段はなおも指し続ける。女流棋士の往生際が悪いのは、当ブログで何度も記している。やうたん、あなたもか、という感じである。
最後は3手詰の局面まで指して終了。真梨花女流二段、これはうれしい勝利だったろう。理絵子女流五段は、こんなはずでは…と戸惑いながら指していたのではないか。
真梨花女流二段は、ベスト4進出を賭けて、渡辺弥生女流初段と対戦する。次の将棋も期待している。