雨の直撃は、中住居の▲5八玉に△5六歩▲同歩△5七歩と叩かれるようなもので、頭頂部が薄い私には大敵だ。
駅の反対側に降りると、100円ショップがあった。ビニール傘108円は安い。オレは必ずしも100円ショップを信奉しないが、こういう事態ではさすがに重宝する。傘は50cmだったが(どこが?)、アタマが濡れなければそれでいい。
R氏から電話があった。きょうは参加予定ではないが、急遽参加となっていた。
王子ジョナサンに着くと、R氏が入口で待っていた。珍しくきょうは、喫煙席も満席のようである。
さてR氏がジョナ研に参加すると、オリジナル色が強くなる。R氏はLPSA設立当初から駒込サロンに通い、その模様をブログに記してきた。氏のブログを見てサロンにお邪魔した棋客も少なくないはずで、私も多少は影響されている。Rはいわば、生ける伝説なのだ。
けっこう待たされたが、いつもの奥のテーブルに通された。まずは飲み物で乾杯した。
料理は先日の割引券があるが、それを使って料理を頼んだのは私だけだった。料理の安さに左右されず選ぶかどうかは個人差があるが、私は利用してしまうほうである。
社団戦の話が出る。Hon氏は「月組2008」で、3部(白)に出場している。6日は7将で参戦して、2局指して2敗だった。チームも1勝3敗で、さすがに3部のレヴェルは高いのだ。
ちなみに3部(白)は天野元奨励会三段率いるチームが事実上昇級確定しているので、残る昇級枠は1だ。月組は残留を目指す。
私の頼んだエビ入りパスタが来た。頭・殻付だったが、どちらかといえば落としてほしかったところ。美味しく食したが、ちょっと舌が痺れた。
私は好き嫌いはないが、生エビだけはダメだ。食べると舌が痺れて、気持ち悪くなる。たぶん、「食わず嫌い」に出たら、バレる。
Kaz氏が来た。Kaz氏は久しぶりの参加だが、参加できないのは仕事で多忙だからで、同情はしない。きょうはこの4人で進行する。
Kaz氏は割引券を使った。しかし残り数枚は期限切れで廃棄処分となる。
4人の食事が終わり、いよいよ将棋となる。いつもながら、バカだ…。
ところでR氏は、日本将棋連盟に初段免状の申請を考えているという。現在は十七世名人から十九世名人までの連名になるからで、そういわれれば私も申請を考えてしまう。
ただしR氏はスンナリとは申請したくないようで、みなで話し合った結果、私かFuj氏に二枚落ちで勝ったら実力初段とみなし申請する、という結論になった。
その前に、まずはHon氏との二枚落ち戦となった。対局が始まったが、当然R氏がうまく指している。R氏は女流棋士にも飛車落ちで勝つことがあるから、有段の棋力はあるのだ。
Hon氏が2杯目のビールを頼む。と、ウエイターさんが、「同じ方が頼みましたか?」と、おかしなことを聞く。きょう飲んでいるのはHon氏だけだからもちろん「YES」だが、2杯目を100円引きにしてくれた。いまはファミリーレストランも競争が激しいのか、いろいろキャンペーンをやっているようである。
局面――。▲3五角が飛車に当たっていて忙しいが、R氏は▲7一角成! △同玉に▲7三金で、上手玉は必至である。この角捨てなどとても級位者の手ではなく、私なら投了しているところ。
しかしHon氏は△5七桂不成と王手し、未練がましい。以下数手進んで▲7七玉に△5五角。ここで▲6六歩とすれば下手勝ちだったのだが、R氏が▲8六玉と上がったのでおかしなことになった。
以下△8五銀▲9五玉△9四銀打▲8四玉△8三歩▲同金△同銀▲同玉△7二金と進んで、必至が解けてしまった。
上手はなおも△8三銀、△7四金とし、いつの間にか銀冠ができてしまった。結果もHon氏の勝ち。
どうしてこんなことになるのか…。
ま、まあいい。R氏に終盤の手拍子がなければ実力三段なのだが、初段は申請しても十分だと思う。本人が不満なら、免状を取得してから強くなればいいのだ。それで笑う人は誰もいないと思う…。
続いてKaz氏と私との将棋になる。Kaz氏にはかなり負け越しているので、一番でも返しておきたいところ。振り駒でと金が5枚出て、私の後手になった。
▲7六歩△3四歩▲2六歩△3四歩▲4八銀△8五歩▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲9六歩△8二飛▲8七歩△3二金▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲2四歩△同歩
▲同飛△2三銀▲2八飛△2四歩▲6八玉△3三桂▲7七銀△9四歩▲3六歩△5二金▲3七銀△1四歩▲4六銀△4四歩▲5六歩△4三金右▲3七桂△4五歩▲同桂△同桂
▲同銀△4四歩(図)
思うところあって5手目に▲4八銀と指してみた。しかしふつうに飛車先の歩を交換されて、早くも作戦負けに陥った。しかし私も飛車先の歩を交換できて、まずまずになった。
△5二金に私は▲3七銀だが、▲4六角と打っちゃうんだったか。次の狙いは▲2四角△同銀▲同飛。これは歩得の先手が十分だろう。
よって後手は△2五歩だろうが、▲3七桂と跳ねてどうか。
本譜は後手十分の形勢から△4五歩と突かれ、▲5七銀では△3五歩で話にならぬので▲4五同桂だが、以下△4四歩まで銀を殺されては、早くも先手が敗勢になった。
(つづく)
駅の反対側に降りると、100円ショップがあった。ビニール傘108円は安い。オレは必ずしも100円ショップを信奉しないが、こういう事態ではさすがに重宝する。傘は50cmだったが(どこが?)、アタマが濡れなければそれでいい。
R氏から電話があった。きょうは参加予定ではないが、急遽参加となっていた。
王子ジョナサンに着くと、R氏が入口で待っていた。珍しくきょうは、喫煙席も満席のようである。
さてR氏がジョナ研に参加すると、オリジナル色が強くなる。R氏はLPSA設立当初から駒込サロンに通い、その模様をブログに記してきた。氏のブログを見てサロンにお邪魔した棋客も少なくないはずで、私も多少は影響されている。Rはいわば、生ける伝説なのだ。
けっこう待たされたが、いつもの奥のテーブルに通された。まずは飲み物で乾杯した。
料理は先日の割引券があるが、それを使って料理を頼んだのは私だけだった。料理の安さに左右されず選ぶかどうかは個人差があるが、私は利用してしまうほうである。
社団戦の話が出る。Hon氏は「月組2008」で、3部(白)に出場している。6日は7将で参戦して、2局指して2敗だった。チームも1勝3敗で、さすがに3部のレヴェルは高いのだ。
ちなみに3部(白)は天野元奨励会三段率いるチームが事実上昇級確定しているので、残る昇級枠は1だ。月組は残留を目指す。
私の頼んだエビ入りパスタが来た。頭・殻付だったが、どちらかといえば落としてほしかったところ。美味しく食したが、ちょっと舌が痺れた。
私は好き嫌いはないが、生エビだけはダメだ。食べると舌が痺れて、気持ち悪くなる。たぶん、「食わず嫌い」に出たら、バレる。
Kaz氏が来た。Kaz氏は久しぶりの参加だが、参加できないのは仕事で多忙だからで、同情はしない。きょうはこの4人で進行する。
Kaz氏は割引券を使った。しかし残り数枚は期限切れで廃棄処分となる。
4人の食事が終わり、いよいよ将棋となる。いつもながら、バカだ…。
ところでR氏は、日本将棋連盟に初段免状の申請を考えているという。現在は十七世名人から十九世名人までの連名になるからで、そういわれれば私も申請を考えてしまう。
ただしR氏はスンナリとは申請したくないようで、みなで話し合った結果、私かFuj氏に二枚落ちで勝ったら実力初段とみなし申請する、という結論になった。
その前に、まずはHon氏との二枚落ち戦となった。対局が始まったが、当然R氏がうまく指している。R氏は女流棋士にも飛車落ちで勝つことがあるから、有段の棋力はあるのだ。
Hon氏が2杯目のビールを頼む。と、ウエイターさんが、「同じ方が頼みましたか?」と、おかしなことを聞く。きょう飲んでいるのはHon氏だけだからもちろん「YES」だが、2杯目を100円引きにしてくれた。いまはファミリーレストランも競争が激しいのか、いろいろキャンペーンをやっているようである。
局面――。▲3五角が飛車に当たっていて忙しいが、R氏は▲7一角成! △同玉に▲7三金で、上手玉は必至である。この角捨てなどとても級位者の手ではなく、私なら投了しているところ。
しかしHon氏は△5七桂不成と王手し、未練がましい。以下数手進んで▲7七玉に△5五角。ここで▲6六歩とすれば下手勝ちだったのだが、R氏が▲8六玉と上がったのでおかしなことになった。
以下△8五銀▲9五玉△9四銀打▲8四玉△8三歩▲同金△同銀▲同玉△7二金と進んで、必至が解けてしまった。
上手はなおも△8三銀、△7四金とし、いつの間にか銀冠ができてしまった。結果もHon氏の勝ち。
どうしてこんなことになるのか…。
ま、まあいい。R氏に終盤の手拍子がなければ実力三段なのだが、初段は申請しても十分だと思う。本人が不満なら、免状を取得してから強くなればいいのだ。それで笑う人は誰もいないと思う…。
続いてKaz氏と私との将棋になる。Kaz氏にはかなり負け越しているので、一番でも返しておきたいところ。振り駒でと金が5枚出て、私の後手になった。
▲7六歩△3四歩▲2六歩△3四歩▲4八銀△8五歩▲7八金△8六歩▲同歩△同飛▲9六歩△8二飛▲8七歩△3二金▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀▲2四歩△同歩
▲同飛△2三銀▲2八飛△2四歩▲6八玉△3三桂▲7七銀△9四歩▲3六歩△5二金▲3七銀△1四歩▲4六銀△4四歩▲5六歩△4三金右▲3七桂△4五歩▲同桂△同桂
▲同銀△4四歩(図)
思うところあって5手目に▲4八銀と指してみた。しかしふつうに飛車先の歩を交換されて、早くも作戦負けに陥った。しかし私も飛車先の歩を交換できて、まずまずになった。
△5二金に私は▲3七銀だが、▲4六角と打っちゃうんだったか。次の狙いは▲2四角△同銀▲同飛。これは歩得の先手が十分だろう。
よって後手は△2五歩だろうが、▲3七桂と跳ねてどうか。
本譜は後手十分の形勢から△4五歩と突かれ、▲5七銀では△3五歩で話にならぬので▲4五同桂だが、以下△4四歩まで銀を殺されては、早くも先手が敗勢になった。
(つづく)