一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

久しぶりの東十条囲碁将棋教室(前編)

2014-07-16 00:18:42 | 東十条囲碁将棋サロン
12日(土)は、パレスサイドビルからの帰りに、久しぶりにナンバーズ4を買った。
選んだナンバーは、室谷由紀女流初段、山口恵梨子女流初段、私の誕生日とする。ひとつ数字が余ったので、当日の日付を入れたのだが、勘違いして「13」を塗りつぶしてしまった。
14日に抽選があり、5等の1,000円が当たった。

話が前後するが、8日(火)は東十条囲碁将棋教室に行った。
今週はちょっと予定が立て込んでいて、9日(水)はわらび将棋教室、11日(金)は王子ジョナ研、12日(土)は女流棋士会のイベントがある。生活が充実していたら10日(木)のLPSA麹町サロンも早めに予約を取っていたところで、これでは自分が将棋バカといわれても仕方がない。
東十条を降りてからディスカウントショップでお茶を買い、午後6時17分に入店した。
と、奥に植山悦行七段の姿を見つけた。これは珍しいことで、植山七段の登板は、4月8日の教室開講初日以来となる。また私自身も、植山七段に久しぶりにお会いした。
手前のテーブルでは、Fuj氏とS君(小学生)が指していた。将棋グループが囲碁の陣地で指しているのは珍しい。
植山七段は級位者ふたりに将棋を教えていた。その植山七段は先日まで、大野八一雄七段とともにアメリカへ将棋普及に行っていた。アメリカへ行けることがうらやましいとは思わぬが、まとめて休みが取れる環境にあるのはうらやましいと思う。
私はとくに挨拶をせず、例によって将棋の本を読み始めた。このとき心の中で、これならあすのわらび教室は行かなくていいだろうと考えた。同じ講師なら行く必要はない。
W氏の姿が見えた。W氏に会うのも久しぶりだ。
7時が過ぎ、ここから段位者指導の時間となる。植山七段が腕を出し、私の腕と見比べる。植山七段のほうが灼けているようだ。
私の右には新規の客、左にはS君が座った。
私は前回の指導対局で、平手で緩めてもらったが、実際は「角」でもこちらが分が悪い。
「角落ちでお願いします」
殊勝に言ったら植山七段が何事か言い、吹きだした。ちなみに右の男性は二枚落ち、S君は平手だった。
私は三間飛車に振った。大野教室では居飛車で指しているので、気分転換である。
7筋で金銀交換をし、指しやすいと思ったが、植山七段は交換した銀を7五にじっと打って、簡単には崩れない。これが上手の本領だろう。
それに感覚を狂わされたわけではないが、私は▲8二金と打った。上手は6二玉だから、▲7二歩からと金作りを狙ったのだ。しかし、△8四銀▲7二歩△9三銀に、▲7一金と指さざるを得ないようでは、下手がしくじった。
▲7二歩では▲8三金とし、△8一飛▲8四金△同飛に▲2二銀と桂香両取りに打つのだったか。でもこれは「Tod銀」か。
右の客は盤面をビデオで撮影している。棋譜取りの代わりで、熱心でもあるが、個人的には、いい対局姿勢とは思われない。やはり一手一手、ノートに記すのがいいと思う。
私は9筋を攻められ、形勢を損ねている。ジリ貧を恐れ、角銀交換の非常手段に出たが、これでは勝てない流れになった。
右の将棋が終わったようだ。上手勝ちで、まあそうであろう。
S君も負けた。植山七段の振り飛車にS君が強引に穴熊に潜ったのだが、植山七段の速攻に屈したようだ。
「どうしても穴熊に潜らなくちゃならないの?」
植山七段の問いかけに、S君はモゴモゴ言っている。玉を堅く囲い、自玉の憂いなく将棋を指したくなる気持ちは分かるが、もっと玉の薄い、ギリギリの将棋も指さないと、強くなれないと思う。
私はいよいよ悪い。▲4七飛とと金を払ったら、△同桂成と取られた。桂馬の利きをうっかりするとは、私も手が見えなくなった。もっともこの時点では、私の負けだった。
ここで対戦相手を変える。男性氏は引き続き植山七段と二枚落ちを。私とS君が指し、Fuj氏が植山七段の前に座った。
こちらはS君の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩。S君は矢倉と居飛車穴熊しか指せないので、ここで▲6六歩とくるはずだ。そうしたらこちらは急戦で攻め潰してやろうと考えた。
ところがS君は▲2五歩! 相掛かりを志向してきた。▲3四飛に、私は角を換え△2八歩から△4五角。ところがS君がどこまでも定跡を知っているのでびっくりした。
私は△3三桂を跳ねずに△8七銀。しかし以後も正着を指され、▲3六香と打たれたところでは、後手思わしくない。S君、「飯島本」を読んだのではあるまいな。
それでも私の勝負手にS君がひるみ、いい勝負になった。以下は中盤の局面。

先手・S君:1七歩、1九香、2一と、2九桂、3七歩、4七歩、5五桂、5七歩、5八金、6七歩、6八玉、7六歩、7八馬、9七歩 持駒:飛、金、銀、桂、歩2
後手・一公:1三歩、2四歩、2八成香、3二銀、3九飛、4三歩、4五角、5一玉、5三歩、6一金、6三歩、6四香、7一銀、7三歩、8一桂、9一香、9三歩、9九と 持駒:金、銀
(▲2一歩成まで)

以下の指し手。△6六銀▲5九桂△5五銀▲3一と△8六桂▲8八馬△9八と▲7七馬△6七香成▲同金△3八飛成▲5八香△7八金▲同馬△同桂成▲同玉△5八飛成▲6八歩△6七馬▲同桂△6九角 まで、一公の勝ち。

私は△6六銀と打ったが、▲5九桂に△5五銀と一服するようでは自信がなかった。ただ▲5九桂には、植山七段が「ここは▲5九金打とビシッと打てないかなあ」とつぶやいた。
私は焦点の△6七香成。これが決め手で、▲6七同馬は△7八金以下詰む。
よってS君はやむなく▲6七同金だが、これも△3八飛成以下、長手数の詰みがあった。僥倖だったと思う。
S君の投了後感想戦を行ったが、S君が序盤の変化から深くまで読んでいたのに感心した。S君に急戦の将棋をモノにされると、私は苦しくなる。
(つづく)
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする