一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

9月23日の東十条囲碁将棋サロン(前編)

2014-10-03 20:24:07 | 東十条囲碁将棋サロン
9月23日(火・祝)は、「東十条囲碁将棋サロン」があった。
同サロンの席料は1日800円(午後6時より600円)。将棋は第2、第4火曜日に植山悦行七段か大野八一雄七段の指導対局があり、級位者は午後5時~7時、段位者は7時~9時に指導を受けられる。これは席料込で2,500円となる。
同サロンは文字通り東十条駅前にあり、同じ最寄り駅に「ジョナサン王子神谷店」もあるので、私は7月8日にJR回数券を購入していた。ところが私は、10月7日までの有効期限を前に、まだ6枚しか消費していない。
意外に同サロンにお邪魔しなかったのと、ジョナ研があまり開催されなかったからだ。23日は祝日だったが通常営業していることもあり、回数券の消化も兼ねて(失礼)お邪魔した次第だった。

5時50分ごろ入ると、スタッフのW氏が「早いね」の声。きょうの講師は植山七段だった。私は7時からの受講だが、どっちみち席料は同じだし、早めに入って棋書を読むのもいいと思ったのだ。
級位者は3人いて、その中にTak氏がいた。Tak氏はLPSA駒込サロンのセミレギュラーで、癒し系の将棋と笑顔で仲間内でも有名だった。もう駒込サロンはなくなってしまったけれど、当時の常連がここで将棋を指せることになれば、素晴らしいと思う。
そこで私案だが、LPSAの女流棋士が金曜日のみ常駐する、というのはどうか。伝説の駒込サロンが蘇ると思うのだが。
談話エリアで棋書を読んでいると、W氏に級位者との対局を充てられた。相手は20代前半と思しき優男で、初心者らしい。
植山七段の対局場所から離れたところで、四枚落ちで対戦。
私は漫然と指すが、彼は棒銀から1歩を交換し、▲1二歩と垂らしたあと、ごちゃごちゃと銀を繰り替えた。何をやってるんだ? と訝しんだら、▲1四歩△同歩▲同銀△1三歩に▲2三銀成と来られ、しまったと思った。△2三同銀に▲1一歩成の局面は、これは下手大成功である。彼、両七段にしっかり定跡を教わっていたのだ。
しかしここから粘るのが上手である。私は全力で1~2筋を受ける。そばを通ったW氏が苦笑いしながら、「大沢さん、勝ちに行かなくていいんだからね」と言った。
そうはいっても私は勝ちたい。その後もごちゃごちゃやって、下手を誤魔化してしまった。
局後は彼に、下手の勝ち筋をいくつも教えた。さらにW氏を交え、感想戦は続く。
実戦の▲2五歩打を見たW氏、「それは重いよ」と一言。W氏、将棋の終盤は大したことないが、序中盤は植山・大野両七段に教えを受けているので、この辺の大局観はしっかりしているのだ。
のちに植山七段も合流してくれたが、やはり「▲2五歩は重い」と、同じ見解だった。
ところできょうは、Fuj氏の姿がない。仕事とは思えないから来られるはずだが、彼の身に何かあったのだろうか。
S君が来ているので、私と彼が指す。S君は小学生ながらすでに有段の棋力があり、私と平手でいい勝負になっている。S君はまだ奨励会受験は考えてないようだが、将棋教室の月謝もバカにならないし、ここまでの努力を無駄にしないためにも、棋士を目指すべきだと思う。
私の後手で、私はゴキゲン中飛車に構える。△5六同飛~△7六飛で1歩をかすめ後手好調と思いきや、▲7七桂と跳ばれて容易でない。しかも△7四飛の数手後、▲6五角から飛車を手にされては、私がつまらない将棋になった。
S君右桂を跳ね、銀桂交換の駒得で好調。私は△2二角と△4三角で玉頭を狙っているが、やや攻めが薄い。そこに植山七段が通って、「よく見ると、大沢さんも指せそうに見えてきたなあ」とつぶやいた。
私は△6四桂の銀取り。5六の銀が逃げれば、5五の銀が撮れる。S君やむない▲6四同銀に私は△同銀。そこに植山七段が再び通り、「これは大沢さんの好きな将棋になってきましたねえ」と言った。しかし私は全然、自信がなかった。
それはともかく、後手は次に△7六銀がある。△7七銀成と△8七銀成の両狙いで、これをどう受けるのかと思いきや、S君は▲6六桂。S君と指していると、時々ううむと唸らされることがあるが、この▲6六桂もそうで、地味ながら力のある手だと思った。
私は△7五歩と桂頭を攻めるが、S君は▲8五桂から▲7四銀。この▲7四銀も万力で締め上げるような手で、妙にシビれた。
以下虚々実々の応酬を経て、局面は終盤。私が△5八銀不成と飛車を取る。S君は意を決し▲7四銀! △同玉▲6五角に、私の応手は。

(つづく)
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