一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

熊坂五段の順位戦復帰の目を考える・2

2014-10-11 00:09:55 | 目を考える
熊坂学五段は、7日(火)の王座戦で宮田利男七段に勝ち、9日(木)の朝日将棋オープン戦で大島映二七段にも勝ち、今期の成績を8勝4敗とした。
フリークラス10年目の熊坂五段は、今年度に規定の成績を取らないと、現役引退となる。文字通り正念場なのだが、ここまでは何とか好調である。
順位戦復帰規定はいろいろあるが、いちばん分かりやすいのは、「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上」である。勝敗に直すと、「20勝10敗」「21勝11敗」…。熊坂五段は前年度にNHK杯予選で3連勝しており、これを加えると「11勝4敗」となる。クリア規定には残り「9勝6敗」「10勝7敗」…が必要で、まだまだ先は険しいものの、蜘蛛の糸が太くなったことはたしかである。
では今後の予定を見てみよう。

第56期王位戦予選1回戦 藤森哲也四段(10月16日)
第64回NHK杯将棋トーナメント本戦2回戦 畠山鎮七段
第8回朝日将棋オープン戦一次予選決勝 塚田泰明九段対戸辺誠六段の勝者
第63期王座戦一次予選3回戦 千葉幸生六段対遠山雄亮五段の勝者
第28期竜王戦6組ランキング戦
第65期王将戦一次予選
第41期棋王戦予選
第65回NHK杯将棋トーナメント予選(第64回の成績次第では免除の可能性あり)

これらの対局で、「7敗する前に9勝」、「8敗する前に10勝」するのが絶対条件だ。
とりあえず次の対局は、10月16日の王位戦である。熊坂五段は対局のたびに仙台から上京してくるので、この前後にNHK杯を指す可能性もある。その場合、連盟のサイトに「謎の勝敗」が加算されるわけだ。
ともかく、熊坂五段はここ数局が勝負である。ここで踏ん張れば、でっかい光明が見えてくる。私はひそかに応援している。
コメント
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