16日は予定通り、長崎県川棚の「あんでるせん」で、マスターのマジックを楽しんだ。とはいうものの、アホな家族のせいで、とても不快な思いもした。
これ、憤っているのは私だけなのか。私だけが狭量なのだろうか。
頭の中をちょっと整理してみたい。
◇
2日(土)は「大野教室」に行った。といっても今回も「4時から男」である。
来たる6日(水)、ついに我が社から大型プレス機など、もろもろの作業機械が撤去される。その別れが悲しく、今回はその気分を紛らわせるための外出だった。
午後4時3分に入室する。講師の大野八一雄七段は2面指しの最中。その奥でSar君ら少年2人がおしゃべりタイム。隣の和室では自由対局が3局行われていた。土曜日にしてはやや少ないか。
Og氏に
「この前の室谷さん(由紀女流二段)との将棋はうまく指しましたね」
と言われる。
先日もFuj氏に似たことを言われたが、私の周りではそう捉えているのか。が、私は最後に即詰みを逃しているので、全然満足していない。室谷女流二段の緩急自在の指し回しに感心しただけだ。
「大沢さんは、ふだんブログを読んでいると弱い将棋だなあと思うんだけど、強い時もあるんですね」
Og氏の正直な感想に、私は苦笑するのみであった。
今日はまずTok氏と対局する。私の二枚落ちである。例によって「こっそり△4二銀」を目指したが、下手は▲3五歩のあと▲3八飛と寄せたので、大事を取って△2二銀とした。
だが▲3四歩△同歩▲同飛に、つい強気の虫がうずいて△3三銀と突っ張ってしまった。
以下▲3六飛△3四歩としたが、▲4六銀と、突き出た3四歩を狙われた。

第1図以下の指し手。▲3五歩△同歩▲同銀△6六歩▲同歩△3四歩▲同銀△同銀▲同飛△3三金▲3六飛△3四歩(第2図)
▲3五歩と合わされて参った。私は△6六歩▲同歩とキワどく入れ(たしかこのタイミングだったと思う)、1歩を犠牲に△3三金~△3四歩と収めた。
ここで下手に正着を指されたら、ホトホト困っていた。

第2図以下の指し手。▲4六飛△3五銀▲4九飛△3六銀▲4六銀△3七銀不成▲同銀△7六桂▲7七角△8五桂▲8五角△6八桂成▲同金右△8四銀(第3図)
Tok氏は△3五銀の飛車取りを受けて▲4六飛と寄ったが、ここは▲4六銀と打ち、再度▲3五歩からの突進を目指せばよかった。
私の△3五銀からは無理攻め。△3六銀には▲3八歩でよかったが、Tok氏は▲4六銀と無駄遣いしてしまう。
私は桂を取り、△7六桂。ここで銀を取られたところで下手は駒損していないのだが、何となく焦るものである。
△6八桂成に▲同金右もマズく、▲同角でよかった。△8四銀で角が死んでは、上手優勢である。

第3図以下の指し手。▲8六角△同金▲同歩△3八角▲5九飛△4七角成▲5八銀△3七馬▲8五歩△4八銀▲4九金△5九銀成▲同金△8五銀▲6五桂△6四銀(投了図)
まで、一公の勝ち。
▲8六角に△同金はあまり気が進まないが、やはり角は大きい。
続いて△3八角と打ったが、▲5九飛がマズイ逃げ場所で、△4七角成と王手銀取りが実現しては勝負あった。以下△6四銀までTok氏の投了。

感想戦。
「私の△3三銀は図々しかったですね。▲4六飛ではもう一度▲4六銀と打つのがよかったでしょう」
「飛車が狙われてるからつい逃げたくなってしまって…。(二枚落ちなのに)どんどん動いてくるから戸惑ってしまって…」
私がケレン味のある指し方をしてしまったようだ。
2局目はIi君と指す。Ii君は私以上に教室は「久しぶり」で、一回り大きくなった(太った)。最近就職を内定させたらしいが、そこは私もあやかりたいところである。
彼は教室一の強豪なので私が先手でいいのだが、なぜか振駒になり、そこで先手番となった。
私は中飛車に振る。最近のマイブームで、守備力が強いのが気に入っている。
Ii君は△5三銀左。私はドーンと▲6五歩と突き、角交換になる。
Ii君は△7三銀と出たが、中飛車に棒銀は怖くない。「中原の将棋教室」(池田書店)での同じ戦型で、中飛車側が優勢になっていた。

第1図以下の指し手。△8六歩▲同歩△同飛▲6七角△2四歩▲2六歩△4五歩▲8七歩△8二飛▲4五歩△6二飛▲6四歩△同銀右▲6五歩△5五銀▲同銀△同歩▲5一銀△6一飛▲4二銀成△同金(第2図)
Ii君は長考後8筋の歩を切ってきた。ここで▲8七歩は△7六飛▲6七金に△6六飛▲同金△6八角の強襲を気にした。
私は▲6七角。これはIi君も考えていなかったはずで、長考を無駄にさせたと思った。
Ii君は▲3五歩を防いで△4五歩。私は▲8七歩△8二飛の交換を入れて▲4五歩だが、△6二飛と回られて、先の2手の交換が悔やまれてきた。
さらに▲6四歩と取ったのがまた悪手で、△同銀右と、遊び気味だった△7三の銀を働かせたのは罪が重かった。
私は割り打ちで敵陣を薄くしたが、△4二同金では△同玉もあったと思う。

第2図以下の指し手。▲4四歩△同銀▲3四角△4三銀▲2三金△4一玉▲4三角成△同金▲4五歩△同桂▲同桂△3七歩▲同金△6六角(第3図)
自陣は△6六歩があるからぐずぐずできない。私の▲4四歩は唯一の手で、△同銀に角を飛びだしたが、どこまで威力があるのか。
△4三銀には▲2三金から角を切って▲4五歩。だけど駒損の攻めだしもう金は打っちゃったし、いかにも切れそうだ。
本譜△4五同桂▲同桂に△同銀でも自信はなかったが、Ii君は△3七歩▲同金を利かして△6六角と打った。
ここで次の手が弱かった。

(つづく)
これ、憤っているのは私だけなのか。私だけが狭量なのだろうか。
頭の中をちょっと整理してみたい。
◇
2日(土)は「大野教室」に行った。といっても今回も「4時から男」である。
来たる6日(水)、ついに我が社から大型プレス機など、もろもろの作業機械が撤去される。その別れが悲しく、今回はその気分を紛らわせるための外出だった。
午後4時3分に入室する。講師の大野八一雄七段は2面指しの最中。その奥でSar君ら少年2人がおしゃべりタイム。隣の和室では自由対局が3局行われていた。土曜日にしてはやや少ないか。
Og氏に
「この前の室谷さん(由紀女流二段)との将棋はうまく指しましたね」
と言われる。
先日もFuj氏に似たことを言われたが、私の周りではそう捉えているのか。が、私は最後に即詰みを逃しているので、全然満足していない。室谷女流二段の緩急自在の指し回しに感心しただけだ。
「大沢さんは、ふだんブログを読んでいると弱い将棋だなあと思うんだけど、強い時もあるんですね」
Og氏の正直な感想に、私は苦笑するのみであった。
今日はまずTok氏と対局する。私の二枚落ちである。例によって「こっそり△4二銀」を目指したが、下手は▲3五歩のあと▲3八飛と寄せたので、大事を取って△2二銀とした。
だが▲3四歩△同歩▲同飛に、つい強気の虫がうずいて△3三銀と突っ張ってしまった。
以下▲3六飛△3四歩としたが、▲4六銀と、突き出た3四歩を狙われた。

第1図以下の指し手。▲3五歩△同歩▲同銀△6六歩▲同歩△3四歩▲同銀△同銀▲同飛△3三金▲3六飛△3四歩(第2図)
▲3五歩と合わされて参った。私は△6六歩▲同歩とキワどく入れ(たしかこのタイミングだったと思う)、1歩を犠牲に△3三金~△3四歩と収めた。
ここで下手に正着を指されたら、ホトホト困っていた。

第2図以下の指し手。▲4六飛△3五銀▲4九飛△3六銀▲4六銀△3七銀不成▲同銀△7六桂▲7七角△8五桂▲8五角△6八桂成▲同金右△8四銀(第3図)
Tok氏は△3五銀の飛車取りを受けて▲4六飛と寄ったが、ここは▲4六銀と打ち、再度▲3五歩からの突進を目指せばよかった。
私の△3五銀からは無理攻め。△3六銀には▲3八歩でよかったが、Tok氏は▲4六銀と無駄遣いしてしまう。
私は桂を取り、△7六桂。ここで銀を取られたところで下手は駒損していないのだが、何となく焦るものである。
△6八桂成に▲同金右もマズく、▲同角でよかった。△8四銀で角が死んでは、上手優勢である。

第3図以下の指し手。▲8六角△同金▲同歩△3八角▲5九飛△4七角成▲5八銀△3七馬▲8五歩△4八銀▲4九金△5九銀成▲同金△8五銀▲6五桂△6四銀(投了図)
まで、一公の勝ち。
▲8六角に△同金はあまり気が進まないが、やはり角は大きい。
続いて△3八角と打ったが、▲5九飛がマズイ逃げ場所で、△4七角成と王手銀取りが実現しては勝負あった。以下△6四銀までTok氏の投了。

感想戦。
「私の△3三銀は図々しかったですね。▲4六飛ではもう一度▲4六銀と打つのがよかったでしょう」
「飛車が狙われてるからつい逃げたくなってしまって…。(二枚落ちなのに)どんどん動いてくるから戸惑ってしまって…」
私がケレン味のある指し方をしてしまったようだ。
2局目はIi君と指す。Ii君は私以上に教室は「久しぶり」で、一回り大きくなった(太った)。最近就職を内定させたらしいが、そこは私もあやかりたいところである。
彼は教室一の強豪なので私が先手でいいのだが、なぜか振駒になり、そこで先手番となった。
私は中飛車に振る。最近のマイブームで、守備力が強いのが気に入っている。
Ii君は△5三銀左。私はドーンと▲6五歩と突き、角交換になる。
Ii君は△7三銀と出たが、中飛車に棒銀は怖くない。「中原の将棋教室」(池田書店)での同じ戦型で、中飛車側が優勢になっていた。

第1図以下の指し手。△8六歩▲同歩△同飛▲6七角△2四歩▲2六歩△4五歩▲8七歩△8二飛▲4五歩△6二飛▲6四歩△同銀右▲6五歩△5五銀▲同銀△同歩▲5一銀△6一飛▲4二銀成△同金(第2図)
Ii君は長考後8筋の歩を切ってきた。ここで▲8七歩は△7六飛▲6七金に△6六飛▲同金△6八角の強襲を気にした。
私は▲6七角。これはIi君も考えていなかったはずで、長考を無駄にさせたと思った。
Ii君は▲3五歩を防いで△4五歩。私は▲8七歩△8二飛の交換を入れて▲4五歩だが、△6二飛と回られて、先の2手の交換が悔やまれてきた。
さらに▲6四歩と取ったのがまた悪手で、△同銀右と、遊び気味だった△7三の銀を働かせたのは罪が重かった。
私は割り打ちで敵陣を薄くしたが、△4二同金では△同玉もあったと思う。

第2図以下の指し手。▲4四歩△同銀▲3四角△4三銀▲2三金△4一玉▲4三角成△同金▲4五歩△同桂▲同桂△3七歩▲同金△6六角(第3図)
自陣は△6六歩があるからぐずぐずできない。私の▲4四歩は唯一の手で、△同銀に角を飛びだしたが、どこまで威力があるのか。
△4三銀には▲2三金から角を切って▲4五歩。だけど駒損の攻めだしもう金は打っちゃったし、いかにも切れそうだ。
本譜△4五同桂▲同桂に△同銀でも自信はなかったが、Ii君は△3七歩▲同金を利かして△6六角と打った。
ここで次の手が弱かった。

(つづく)