一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年長崎旅行・7

2017-12-30 00:55:41 | 旅行記・九州編
その食事処は、とあるビジネスホテルの2階にあったが、もう営業はしていないようだった。
かつて入った店が消えゆくのは毎度のことだが、いつも虚しい気持ちになる。
近くに蕎麦屋がありこちらは営業中だったが、店頭に舌代が掲げられていない。「見積りのない店に入らない」は私のポリシーなので、今回は見送りとした。
14時50分の「フェリーあそ」に乗った。船内は適度な混み具合で、意外だった。
乗船前の調べでは、熊本港には15時50分着。以下シャトルバスが16時発で、熊本駅着が16時25分となる。新幹線は高くて利用できないから高速バスかJRの鈍行を利用することになるが、福岡城での光イベントを見るためにはもうギリギリで、とても下通アーケード街どころではない。今さらながら加津佐往復が疑問だった。
しばし2等客室でぬくぬくしていたが、デッキに出る。フェリー航行跡の波が鮮やかだ。旅行に船旅を挟むと旅情豊かになる。
ほぼ定刻に下船。専用シャトルバス(ライトバン)は6人の乗客だったが、さらにアジア人が加わった。前を行く旅行客についてきたようなのだが、日本語が不自由だ。それでも運転手さんは行先を確認したうえで、もちろん無料で乗せてあげた。これが日本のおもてなしである。
バスは定刻の6分前に発車した。私は熊本駅から16時37分の鈍行に乗る予定だが、1本早い16時15分のに乗れればなおいい。バスはびゅんびゅん飛ばしているが、その列車に間に合うかどうか。
しかし無人駅の前に横づけしてくれるならともかく、熊本駅構内は広い。仮に15分までに着いても、目当てのホームまで数分かかるから、やはりほぼ絶望である。
熊本駅新幹線口には16時15分に着いた。それでも定刻より10分早く着いたのだから、運転手さんには感謝である。
改札はSuicaで通過した。駅構内は大規模な工事中で、新設のホームが何本かできていた。
16時37分の列車に乗車。大牟田には17時30分に着いた(940円)。このまま博多まで乗ってもいいのだが、私はここで降りる。西鉄に乗り換えたほうが安くあがるからである。
大牟田は今年のゴールデン・ウィークに続いてのお邪魔で、前回とは逆の行程となる。待ち時間は23分あるが、駅前に食事処がないのは体験済みだ。駅隣接のコンビニでも食料を買う気力がなく、私はそのまま西鉄大牟田線の特急に乗った。
列車内は外国人が多かった。みな太宰府天満宮をお参りしてきたのだろう。
特急は快調に飛ばし、18時55分、西鉄福岡に着いた(1,020円)。九州とはいえ真冬なので、さすがに夜の帳が下りていた。ここから福岡城の光イルミネーションへのアクセスは、地下鉄で大濠公園に行き、徒歩8分である。ゼヒ見てみたいが、帰りのANAは20時55分である。夕食も摂りたいし、いろいろ考えると今回は見送るのがベターと判断した。結局、加津佐へ行った時点で、光イルミネーションを諦めざるを得ない運命だったのだ。
最後の晩餐を探す。福岡といえばうどんで、これまで何軒か美味い店を見つけたが、今日はどうか。
いろいろ歩いたが馴染みの店は見つけられず、博多大丸エルガーラの5階に食堂街があったので、そこで食べることにした。
入った店は「華元」。和食処で、私は大ざるせいろを注文した。
蕎麦は更級。ツルツルしていて、喉ごしがいい。札幌・中島公園「福住」、すすきの「一心」などに匹敵する美味さだった。820円はちょっとアレだが、食す価値はあると思う。
地上に戻りふらふら歩くと、クリスマスのイルミネーションが目に入った。昨年もお邪魔した「TENJIN Christmas Market」である。
中では飲食店が軒を連ねており物すごい人出だが、私は心から楽しめる精神状態ではなく、何も食べない。きらびやかなクリスマスの雰囲気だけ楽しんだ。
よく考えたら、ここは福岡市庁舎前の広場だった。博多どんたくでお祭り本舞台になっているところで、昼と夜ではガラッと雰囲気を異にする。







同じイベントは博多駅前にもある。バスに乗れば100円で駅前まで行けるはずだが、そのバスを見つけるより、歩いて行ったほうが早い。
私は中央公園、中洲川端商店街と、博多どんたくの散歩時と逆のコースを行く。これ、昨年もこんな感じだった。
多少大回りの形で駅前に着く。ここもきらびやかで、サンタクロース姿の男女がステージでライヴをやっていた。ああしかし、時間がない。私は遠くから一瞥すると、地下鉄で福岡空港に向かった。





地下鉄の空港駅には20時19分に着いた。ふつうならこれで余裕なのだが、両親にカステラの一つも買わねばなるまい。
ところがANAの土産物店のレジは長蛇の列である。ANAは同クレジットカードで10%引きになるから、使い勝手がいい。客もそれを分かっているのだ。
このまま順番待ちをしていたら埒が明かないので、手荷物検査場を抜けてしまう。
だがその先にもANA最後の土産物店があり、そこでじっくり買物をした。
ふぅ~、これで後は家へ帰るのみである。だけど今回の旅行はどうだったんだろう。あまり実りがなかった気もするが、大過なく済んだことを佳とすべきか。
搭乗が始まった。私は「23F」と前方だから、まだ先だ。
あッ…!! 最寄り駅までの「モノレール&山手線割引きっぷ」を買い忘れていた!
アオくなって周りを見ると、何という幸運か、近くにその券売機があった。
無事購入し、これで148円の得となった。
ANA272便は機材の変更があり、私は中央4人掛けの右から2番目となった。今回も右に女性が座ったが、これは珍しい。
私はマイイヤホンを取り出し、オーディオサービスを楽しんだ。
カルチャー・クラブの「君は完璧さ」がいい。私が青春時代に流行った曲で、今度ミスDJにリクエストしよう、と思った。
(おわり)
コメント
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