11月24日は久しぶりに、「大野金曜教室」に行った。前日の室谷由紀女流二段との指導対局がやや消化不良だったので、もう少し将棋を指したくなったのだ。最近私は金曜教室にご無沙汰で、6月23日以来だった。
教室に向かう途中「FLASH」「FRIDAY」を買い、川口駅構内で、迷ったがかけそばを手繰った。
教室は金曜子供教室開講の関係で、10月から午後6時30分の開始となった。その間際に入ると、「お、珍しいね」とW氏。
だが客は、私が1人目だった。以前から金曜教室は客が限定されていたが、まさか私が最初とは。私は「帰ろうかなあ」と口走ったが、半分は本音だった。
ほどなくTakai君が来たが、それでも2人。すぐに将棋を指すテンションではないので、大野八一雄七段、W氏と3人で、前日の指導対局会の話をした。
昨日私が帰ったあとすぐ、埼玉県支部のスタッフが来て、みなで記念写真を撮ったという。私は室谷女流二段とのツーショット写真すら遠慮したくらいだから、もし居ても写真に入らなかった可能性が高い。
あと要点をまとめると、昨日は室谷女流二段目当ての客が、かなり多かったということ。問題はこの中から何人が教室の常連になってくれるかだが、相当難しい。それなら私も今後は遠慮せず、次からは真っ先に予約を入れさせてもらう。
Takai君は読書に夢中。私のみ、指導対局を受けることになった。
角落ちで相居飛車戦になり、私は片雁木に組む。これは最近の流行を追っているのではなく、角落ちでは以前からよく指している。
それはいいとして、今回は多面指しではないので、間が持てない。大野七段の早指しは当然だが、私もそれに合わせてしまうから、読みが入らないのだ。
上手△5三銀・7三桂・7四金、下手▲3七角・4六歩の局面で、私は▲4五歩△同歩▲7五歩の決戦をしたかったのだが、うまくいかないと見て自重。
大野七段は△9五歩と端を詰めたあと、△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五金から、△9六香~△9六同金~△8七金と殺到し、私が惨敗した。
このあとTakai君が対局に入り、Kuri君も来席、さらに佐藤氏も顔を見せたが、それでも客は3人である。
金曜日はぶつかり稽古なので、私は再び大野七段に教わる。今度は飛車を振ろうと思ったが、いろいろ駆け引きがあり、結局居飛車となった。だが、序盤の作戦でこんなに迷っていてはダメである。以下も私の指し手が一貫せず、ズルズルと押される。
Shin氏が遊びにきた。スーツ姿で、会社帰りだ。これが本来のあるべき姿で、プーの私が将棋を指すなぞ、本来あってはいけないことである。
この将棋も私は勝負形も作れず、投了した。
引き続き3局目となる。今度は飛車を振ったが、△4五歩と位を張られたのはマズかった。▲4六歩と突けないと美濃囲いの発展がないからで、私が昨日室谷女流二段に指した手の、逆をやられてしまった。
以下はジリジリ押され、今度は戦いすら起こせないまま、投げた。
「大沢さん、今日は不調ですネ」
と大野七段が苦笑する。不調も何も、大野七段には今年、一番しか入っていない。これはもう実力だろう。
Shin氏が帰ろうとしたが、私たちは引き留める。彼にいてもらわないと、場がさみしすぎる。
この間Kuri君は佐藤氏と指したが、「負けた」と佐藤氏が叫んだ。Kuri君、佐藤氏に平手で勝ったのか? 私が佐藤氏に1つも勝ったことがないのに、これでは私とKuri君の棋力が逆転してしまう。
もっともKuri君は10月1日に群馬県で行われた大会で優勝し、四段の免状を獲得していた。肩書的には、もう彼の方が格上なのだ。
そのKuri君と私が指すことになった。私の先手で、Kuri君の中飛車である。
第1図の△4二銀がやや軽率だった。
(つづく)
教室に向かう途中「FLASH」「FRIDAY」を買い、川口駅構内で、迷ったがかけそばを手繰った。
教室は金曜子供教室開講の関係で、10月から午後6時30分の開始となった。その間際に入ると、「お、珍しいね」とW氏。
だが客は、私が1人目だった。以前から金曜教室は客が限定されていたが、まさか私が最初とは。私は「帰ろうかなあ」と口走ったが、半分は本音だった。
ほどなくTakai君が来たが、それでも2人。すぐに将棋を指すテンションではないので、大野八一雄七段、W氏と3人で、前日の指導対局会の話をした。
昨日私が帰ったあとすぐ、埼玉県支部のスタッフが来て、みなで記念写真を撮ったという。私は室谷女流二段とのツーショット写真すら遠慮したくらいだから、もし居ても写真に入らなかった可能性が高い。
あと要点をまとめると、昨日は室谷女流二段目当ての客が、かなり多かったということ。問題はこの中から何人が教室の常連になってくれるかだが、相当難しい。それなら私も今後は遠慮せず、次からは真っ先に予約を入れさせてもらう。
Takai君は読書に夢中。私のみ、指導対局を受けることになった。
角落ちで相居飛車戦になり、私は片雁木に組む。これは最近の流行を追っているのではなく、角落ちでは以前からよく指している。
それはいいとして、今回は多面指しではないので、間が持てない。大野七段の早指しは当然だが、私もそれに合わせてしまうから、読みが入らないのだ。
上手△5三銀・7三桂・7四金、下手▲3七角・4六歩の局面で、私は▲4五歩△同歩▲7五歩の決戦をしたかったのだが、うまくいかないと見て自重。
大野七段は△9五歩と端を詰めたあと、△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五金から、△9六香~△9六同金~△8七金と殺到し、私が惨敗した。
このあとTakai君が対局に入り、Kuri君も来席、さらに佐藤氏も顔を見せたが、それでも客は3人である。
金曜日はぶつかり稽古なので、私は再び大野七段に教わる。今度は飛車を振ろうと思ったが、いろいろ駆け引きがあり、結局居飛車となった。だが、序盤の作戦でこんなに迷っていてはダメである。以下も私の指し手が一貫せず、ズルズルと押される。
Shin氏が遊びにきた。スーツ姿で、会社帰りだ。これが本来のあるべき姿で、プーの私が将棋を指すなぞ、本来あってはいけないことである。
この将棋も私は勝負形も作れず、投了した。
引き続き3局目となる。今度は飛車を振ったが、△4五歩と位を張られたのはマズかった。▲4六歩と突けないと美濃囲いの発展がないからで、私が昨日室谷女流二段に指した手の、逆をやられてしまった。
以下はジリジリ押され、今度は戦いすら起こせないまま、投げた。
「大沢さん、今日は不調ですネ」
と大野七段が苦笑する。不調も何も、大野七段には今年、一番しか入っていない。これはもう実力だろう。
Shin氏が帰ろうとしたが、私たちは引き留める。彼にいてもらわないと、場がさみしすぎる。
この間Kuri君は佐藤氏と指したが、「負けた」と佐藤氏が叫んだ。Kuri君、佐藤氏に平手で勝ったのか? 私が佐藤氏に1つも勝ったことがないのに、これでは私とKuri君の棋力が逆転してしまう。
もっともKuri君は10月1日に群馬県で行われた大会で優勝し、四段の免状を獲得していた。肩書的には、もう彼の方が格上なのだ。
そのKuri君と私が指すことになった。私の先手で、Kuri君の中飛車である。
第1図の△4二銀がやや軽率だった。
(つづく)