一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月17日の4時から男(後編)

2018-04-17 00:09:21 | 新・大野教室

第4図以下の指し手。△6五桂▲6六玉△8八と▲7九金△8七と▲同竜△7七銀▲同竜△同桂成▲同玉(第5図)

△6五桂は味消しだが、玉を危険地帯に出したほうがいいと思った。でも△6五桂では△4五桂として、後の△3七桂成を見たほうがよかったかもしれない。
△8八と▲7九金には△同ともあったのだろうが、私は△8七とと、こちらの銀を取った。これが△7七銀以下の詰めろになっている。先手は▲8三角の狙いがあり、よく考えれば後手も忙しいのだ。
Ii君は▲8七同竜と引き揚げたが、私は△7七銀からこの竜を消し、ひとまず脅威は去った。ただし先手陣はずいぶんサッパリしてしまい、後手はやり損ねた感がなくもない。△8八とのあたりで△7二銀とか、何か工夫をしなければならなかったかもしれない。

第5図以下の指し手。△9八竜▲8八歩△8六歩▲7八銀△9七竜▲6六玉△4九成香▲5七馬△2九飛▲2八歩△同成桂▲3六金△1九飛成▲3五馬△4二銀(第6図)

△9八竜は歩を補充してこの一手だろう。▲8八歩に、よく分からないが△8六歩。これにIi君が▲7八銀と1枚使ってくれたので、やや助かった。
▲6六玉に△4九成香はよく分からないが、ほかに手が思いつかなかった。
△2九飛▲2八歩に△同成桂は駒がソッポに行って微妙だが、1歩が欲しかった。
しかし△同成桂に▲3六金は何となく味がよく、さっきの局面から見ると、私に自信はなくなっていた。

第6図以下の指し手。▲4五桂△4四香▲6五桂△6二銀▲5五歩△9四竜▲2二歩△3三桂▲同桂成△同金(第7図)

▲4五桂から▲6五桂は、Ii君らしからぬ強引な攻めだと思った。
△6二銀には▲8二角がイヤだったが、ちょっと攻めがソッポか。
▲2二歩には強く△3三桂と跳び、半分遊んでいた2一の桂が、駒台に乗った。私も攻め駒不足だったので、これは大きい。

第7図以下の指し手。▲3四桂△4八成香▲5六銀△6四歩▲7五歩△5二金▲4二桂成△同金▲6八馬△8四竜▲7六銀△6五歩▲同銀右△6四歩▲5六銀(第8図)

Ii君の▲3四桂はこんなところか。私の△4八成香は気が利かないが、先手玉にプレッシャーを掛けなければしょうがない。
Ii君は▲5六銀と据えたあと▲6八馬。これは攻め駒の要だったから、この撤退?はありがたかった。ただし形勢は依然不明で、私は勝つ手が見つからない。その中でも△6五歩で桂をタダ取りできたのは大きかった。

第8図以下の指し手。△4九竜▲8七歩△5八成香▲8六馬△6五桂▲8五銀△8三竜(第9図)

私は△4九竜。時間もないし、マイナスにならない手だけを考えた。
▲8六馬には△6五桂。先手玉を7七に逃がさないようにし、これは先手も指しにくかろうと考えた。
(註:▲8六馬には△同竜▲同歩△5七角の王手金取りがあったが、見落とした。記譜の手順前後があるかもしれない)

第9図以下の指し手。▲7六玉△8四歩▲9六銀△5七桂成▲1二角△5六成桂▲同角成△6五銀▲同馬△同歩▲7七玉(第10図)

Ii君は▲7六玉と寄ったが、私は△8五歩から△5七桂成とし、5六銀取りが受からない。なお△8五歩は、2八で得た一歩だった。
Ii君は▲1二角。△5六成桂に▲同角成とする意味だ。私はそれを阻止もできるが、そこは無理せず、角を取る順を採った。

第10以下の指し手。△9九角▲8八銀△8五桂▲同銀△同歩▲9七馬△8八角成▲同玉△7六桂▲9八玉△6八銀▲同香△同成香▲6四桂△7九成香(投了図)
まで、一公の勝ち。

先手玉を8八に逃げさせたら捕まらない。私は△9九角と下から追うが、寄せきる自信はなかった。
いろいろ駒のやりとりがあって、私は△7六桂。Ii君は▲9八玉と寄ったが、ここは▲7七玉と、再び中段玉を目指されるほうがイヤだった。
△6八銀がダサイ攻め。私はこういうガジガジした手が苦手なのだが、指す手が分からなかった。
対してIi君は▲同香だが、これは手順に成香を活用できてありがたかった。ここは一手早く反撃に来られたほうがイヤだった。
△6八同成香にIi君は▲6四桂だが、これは詰めろではないので、△7九成香で私の勝ちである。

最後はちょっと呆気ない幕切れで、ポカンとしてしまった。しかし双方秘術?を尽くしての攻防で、両者ぼうっとして、言葉も出ない。
感想戦でIi君が真っ先に悔やんだのは第6図からの▲4五桂だった。ここは▲2二歩を利かすところだったという。
たしかにそうで、これは歩の攻めだから私に駒が入らず、こう指されたら後手が悪かった。
Og氏に「この局面からよく勝ちましたねぇ」と妙な感心をされたが、私にもたまにはこういうことがある。
これでIi君に2連勝だが、前局は還元玉で最終的に居玉。本局は不動の居玉だった。
今日はこれで終了。中年氏に飛車香落ちで吹っ飛ばされたのがアレだったが、それ以外はまずまずうまく指せたと思う。
食事は駅近くのインドカレー店に向かう。参加者は大野八一雄七段、W氏、Og氏、Wat君、Ii君、Su君、私。だいぶ異色のメンバーだ。
みなはだいたい、カレーセットを注文する。カレーはいつも通り、美味かった。
食べたらすぐ出てけばいいのだが、私たちはゆんたくをしてしまう。結果閉店まで粘ってしまい、またお店に迷惑を掛けてしまった。
コメント
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