一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月9日の大野金曜教室(後編)

2018-04-11 22:28:55 | 新・大野教室
4局目はT君と指す。私の中飛車にT君は腰掛け銀+右四間飛車。次の△6五歩が受けにくく、私は▲7七金と立ったが△8五桂とされ、以下ボロボロになった。
T君の戦法はなかなかに優秀で、私も使ってみたくなった。
近くでは加藤圭女流3級が佐藤氏とまみえている。今は加藤女流3級が佐藤氏に「教わっている」形だが、この構図が逆転するくらいでないと、女流棋界ではやっていけないだろう。
私の5局目はYo氏と。以前も指したことがあるらしいのだが失念して、いろいろあったが二枚落ちとなった。
しかし指しているうち、Yo氏とは前週の大野教室で指したことを思い出した。この辺の私の記憶力の減退は、かなり深刻である。
将棋はYo氏の二歩突っ切り。私は△5五歩と位を張ったが、疑問手。Yo氏に▲4六銀と立たれたら、△5四銀でも▲5六歩△同歩▲5五歩で下手の駒が1枚多く、私が潰れていた。
▲4六銀はYo氏が見送ってくれ小康を保ったが、私が苦しいことに変わりはない。数十手進んで私は△3二銀・4二金と逆形を強いられ、▲9七角が△6四金と△4二金を睨み、見動きができない。この将棋はやられそうな気がした。

第1図以下の指し手。▲6四角△同玉▲5三金△4五銀▲同飛(第2図)

第1図からYo氏は▲6四角と切ったが、焦ったか。ここは▲3四歩△同歩▲同銀くらいでも十分だったと思う。
本譜△6四同玉に▲5三金が重い攻めで、私は△4五銀と桂を外し、これは上手がよくなった。
ところが…。

第2図以下の指し手。△5三玉▲4三銀△4一歩▲5五飛△6二玉▲4二銀成△同歩▲5二金△7二玉▲5三飛成(第3図)
以下、Yo氏の勝ち。

私の△5三玉がココセ級の大悪手で、何も相手の攻め駒に近づく手はなかった。
▲4三銀と打たれ、私は事の重大さに気付く。実は相手の持駒を金と勘違いしており、▲4三金なら△5四玉と立てる、と考えていたのだからお話にならない(しかも、仮に△5四玉でも上手が芳しくない)。
本譜に戻りふつうはA△4三同銀だが、▲同歩成△同金に▲4四銀打が自然な攻めで、半分遊んでいる▲3五銀まで働いては上手勝てない。またB△5四金は▲4二銀不成が絶好の王手で、これはほとんど考えなかった。しかしまだこちらだったか。
よって私はC△4一歩と受けにならない受けをしたが、Yo氏は▲5五飛と回って好調。△7二玉に▲4二銀成から▲5二金~▲5三飛成が実現し、これは下手が必勝になった。
私は以下も妖しく粘ったが、Yo氏は寄せの網を的確に絞り、最終▲7二銀の必至で、私の投了となった。

加藤女流3級―佐藤戦は終わり感想戦となったが、たぶん、感想戦は長くなる。
見かねた大野八一雄七段が、私に2局目の指導対局を申し出てくれた。
再び角落ちで対局開始。私は振り飛車を考えたが、大野七段はその雰囲気を察知して、△5二金左。私が飛車を振れば右玉にして、全力で受けてくるのだろう。
私は居飛車を明示し、雁木に組んだ。だが作戦が固まってないうちに駒組を進めた感じで、こういう将棋は大抵ダメになる。
私は▲7五歩としたが、大野七段に△6三金から△7四歩とされ、ヤブヘビ。▲同歩△同金に▲7六歩と謝るようでは方針が一貫せず、大きく形勢を損ねた。
実戦は大野七段に3歩を持たれ、△9五歩が厳しかった。結果銀損となり、投了の時期を逸したままズルズル指すという惨めな結果となった。
感想戦では、△9五歩が来る前に銀を7七に持ってきて、受ける順があったらしい。
ただ気分的には、▲7五歩の位が解消した時点で、もう敗勢である。棋士に指導を受けるのは貴重なことだが、時に私は腑抜けになることがある。自戒したい。
感想戦の終わった加藤女流3級、佐藤氏は帰り、しばらくして私たち4人も、軽食を摂りに出た。
今夜は駅近くの日高屋がどちらも満席で、ほかもいろいろあたったが、どこも人が多い。
結局、駅から離れた日高屋に入った。私の注文はタンメンの大盛りに餃子1人前。もう11時を過ぎているのにこんな食事を摂っているから、私の肥満が止まらないのだ。
その後もおしゃべりをして、私は上野方面行きの最終電車となる。だが改札口の先でYo氏のトイレを待っていたら、ラス前の電車が7分遅れで到着していたようで、乗り損ねた。
Yo氏は謝ったが、私が掲示板の時刻を確認しなかったのが悪い。この後、最終電車を待つのに15分。ホームでは酔客が大声を出し、警備員に囲まれていた。
金曜の夜はいろいろあるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月9日の大野金曜教室(前編)

2018-04-11 00:09:25 | 新・大野教室
先月9日(金)は久しぶりに、大野金曜教室に行った。
その前に川口駅ナカの立ち食いそば屋に行くと、券売機の前に知り合いがいる。Yo氏だった。
案の定金曜教室に行くそうで、週末以外にも出向くとは熱心なことである。
2人で腹ごしらえをし、定刻(午後6時半)よりやや早く、大野教室に入った。
中では子供教室がまだ進行中で、加藤圭女流3級が子供相手に多面指しを行っていた。
加藤女流3級は研修会で規定の成績を挙げ、先日女流棋士申請をして、晴れて女流3級になった。これから頑張ってください。
私はまず、新規の青年と指す。私の六枚落ち。△2二銀に▲2六歩。以下△3二金▲2五歩△4二玉と進んだが、ここで▲2四歩とせず▲1六歩が下手の工夫だ。そういえば以前も女性が同じ指し方をしていたが、歩を2五で止めることで、上手の金銀の進出を阻んでいるのだ。
以下は1筋に飛香を集中させ、1筋突破を目論む。今流は9筋は狙わないらしい。

実戦もそう進み、私は1筋を破られ、敗勢。だが部分1図から青年が▲4二竜△同玉▲4四角と来たので、飛車を手にした私に若干楽しみが出てきた。ここは▲4四角△同玉▲4二竜で下手必勝だった。
以下は私も盛り返したのだが、そこまでで終わってしまうところが六枚落ちの悲しさ。青年は最善手を逃しても次善手までで、的確だった。最後は綺麗に必至を掛けられ、私は投了した。
青年とは手合いが違う感じだったが、下手の作戦が分かった今、まだ誤魔化す余地はある。彼とは同じ手合いで再戦したい。
いよいよ大野八一雄七段に教えていただく(角落ち)。最近は「4時から男」が多いので、指導を受けるのは今年初めてである。私が入って4面指しになった。
第1局目はじっくり指そうと思い、矢倉に組んだ。が、▲3五歩△同歩▲同角が疑問で、大野七段に△4五歩~△4四銀と盛り上がられ、形勢を損ねた。角落ちでは位負けをしないことが肝心で、私はどこかで▲4六歩を指さねばならなかった。
私は2~4筋と抑え込まれ、窒息状態。▲3八飛~▲2七銀と反撃したが、まったく成算はなかった。

第1図以下の指し手。▲3六銀△同金▲同飛(途中1図)

△2七歩成▲3四飛△同金▲3五歩△2四金▲3四金△同金▲同歩△3九飛(第2図)

▲3六銀△同金▲同飛(途中1図)には、△3五銀打▲3九飛△2七歩成(参考1図)で投了するつもりだった。

しかし本譜は△2七歩成だったので▲3四飛と切り、もう少しだけ指す気になった。
▲3五歩に△同銀は、▲同角△同金▲4四銀でどうか。これでも下手が苦しめだが、大野七段は△2四金と寄って辛抱する。指導対局だから、下手が指したい手をぞんぶんに指させる意だ。

第2図以下の指し手。▲2四銀△3四飛成▲3五金△同銀(途中2図)

▲3五同角△2一飛▲2三銀打△同飛▲同銀成△同玉▲2四歩△1二玉▲5三角成△2四竜▲4一飛△3八と▲1七桂△4八と(第3図)
以下、大野七段の勝ち。

第2図で▲3三歩成は△同玉で捕まらない。私の▲2四銀は仕方ないと思う。対して△2三歩の催促はあるが、何となく指さない気がした。果たして上手は△3四飛成とし、私の▲3五金もこの一手。
しかし△3五同銀(途中2図)に▲同角が冴えない手だった。
ここは▲同銀と取るところで、以下△4三竜▲4四銀打△4一竜▲3四歩となろうが、ただそこで△2二銀(参考2図)と受けられると、後が分からなかった。

実戦の▲3五同角は次に▲6二角成の先手で、上手が何か受けるだろうとフンだのだが、△2一飛と活用されて失敗に気付いた。以下銀2枚を投資して飛車を取っているようではダメである。
▲4一飛に△3八とはずいぶん悠長な手に見えたが私の▲1七桂もヒドイ手で、△4八とと替わってはよくなかった。

以下は大野七段に△5八と~△6九銀と掛けられて勝負あり。順当の負けとなった。
感想戦。冒頭の▲3六同飛に△2七歩成では、やはり△3五銀打~△2七歩成で上手必勝だった。
また▲3五同角の変化は、参考2図で慌てて桂を取らず、▲6五歩が好手。次に▲7七角を見て下手勝ち、とのことだった。
私は▲6五歩がまったく見えなかったから、これでは▲3五同銀でも下手が負けていただろう。
本局、大野七段がところどころ緩めてくれたと思う。だけど下手が咎めきれず、結果的につまらない将棋にしてしまった。これでは上手としても張り合いがないはずで、私は自己嫌悪に陥るばかりであった。
3局目はU君と対局。U君は毎週のように大会に出ているが、明日4日はアマ棋戦の埼玉県予選があるという。埼玉県は層が厚いが、少しでも上位に食い込んでほしい。
私の後手で、私は中飛車に振った。U君は例によって左美濃。私は△5三銀型から急戦を狙ったのだが、そんなわけで頓挫した。
仕方ないから△4五歩から△4四銀と出たが、U君に▲4八飛から▲4六歩△同歩▲同銀とされ、△4三歩と謝るようでは意味がなかった。

さらに私が△4二金と上がったのが敗着。今度はU君に▲3八飛と寄られ、3筋攻めが受からない。
私は屈伏に屈伏を重ねたが、U君は6筋の歩も取り込み快調そのものだ。
こんな歩は△同銀と払ってしまいたいが、それは▲2四飛の十字飛車でゲームセット。
もう後手は指しようがなく、だから投げた。
この対局をW氏が付けた時、「またU君に負けてください」とW氏が言ったが、ホントにその通りだ。いい加減私も彼に勝たないと、マジで駒落ちにされてしまう。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする