一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

新宿初見参(3)

2020-01-13 12:00:28 | 新宿将棋センター
ここで一般対局がついた。私の今日の目的は終了したが、ここで帰っては席料の650円が無駄になる、という考えにもなる。私はもちろん応じた。
さて将棋教室や将棋ペンクラブ関東交流会以外での一般対局はかなり久しぶりである。ひょっとしたら2010年秋の将棋会館道場以来だろうか。
今回の相手は実年氏で四段とのことだったが、振駒となる。私はスタッフに四段と認定されたようだ。
私が振ってと金が3枚、私の後手となった。

初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛(第1図)

3手目▲7六歩に△4四歩なら振り飛車になるが、初見の相手に飛車は振りたくないので△8四歩とした。
▲2四同飛にはどう指すか。

第1図からの指し手。△2三歩▲3四飛△8八角成▲同銀△2五角▲3二飛成△同銀▲3八銀△3三銀(第2図)

私は△4五角戦法を指したかった。だがその手順をど忘れしてしまった。△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△8八角成▲同銀△2八歩▲同銀△4五角でよかったと思うが、△2八歩の瞬間▲2二歩とかはないか? 本当にこの手順で合ってる?
ここ新宿将棋センターは対局時計を使わない。私は自分の持ち時間内でメリハリを持って自由に使いたい主義である。だがこんなところで長考したら怪訝に思われるので、△2三歩と指した。古典の横歩取りに変更である。
△2五角には▲3六飛もあるが、本譜は▲3二飛成。さすがに四段で、こちらが本手であろう。

第2図以下の指し手。▲7七銀△4四歩▲6八玉△4二玉▲7九玉△4三角▲8八玉△5二金(第3図)

第2図は結構手が広い局面で、▲4五角や▲6八玉がある。しかし▲1六歩が森雞二九段の新手で先手がよくなるのだが、男性氏は▲7七銀。むろんこれも立派な手で、▲1六歩で先手が勝てるほどアマの世界は簡単ではない。
△4四歩に▲6五角なら△3一飛のつもり。これも後手が面白くないが、泥仕合はこちらの望むところである。
しかし男性氏は▲7九玉。私は△4三角と引けて一安心だ。

第3図以下の指し手。▲4六歩△6四歩▲3六歩△6二銀▲3七桂△6三銀▲3五歩△5四銀(第4図)

お互い大駒を持っているから整備は慎重である。私は▲6一角と▲2二角の筋に気を付けたいが、△3一玉か△3二玉か迷っているうちに隙を作ってしまった。

第4図以下の指し手。▲4五歩△同歩▲4四歩△3二角▲2五桂△2四銀▲2六歩△8六歩▲同歩△8七歩▲同玉△4六歩▲8八玉(第5図)

▲4五歩で開戦である。ここは△同歩と取るよりないが、▲4四歩が痛打。これを△同銀は▲2二角なので△3二角と引いたが、ひどい利かされで強力な拠点ができてしまった。
▲2五桂に△2四銀では△2二銀と引いて桂取りを目指したいが、▲6六角から▲4三歩成の筋が気になった。もっとも△2四銀でも、▲2二角の瑕ができてしまった。
私は猶予ならず、△8六歩~△8七歩を利かして△4六歩だが、これは甘かった。

第5図以下の指し手。△4七歩成▲同銀△2九飛▲3八銀△1九飛成▲2二角△3六香▲1一角成△3八香成▲同金△2五銀▲同歩(第6図)

前譜△8六歩では、すぐに△3七歩と叩き、▲同銀△2九飛があった。これは▲2五桂のデメリットを咎めたことになる。
本譜は△4六歩~△4七歩成と2手かけた上、△2九飛に▲3八銀と金銀の連携を再構築されたのが痛い(もっとも▲3八銀では▲5八金もあったと思う)。
先手は待望の▲2二角。ぐずぐずできない私は△3六香と強攻した。△3七歩で済むのに気が利かないが、歩切れでは仕方ない。
私は銀を取ったあと、△2五銀。このままだと▲3四香が気になったからだが、これでは▲2五桂を働かせたことになる。
▲2五同歩に次の手は。

(つづく)
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