一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将皇との3局

2020-01-23 01:51:29 | 将棋雑記
将棋アプリ「将皇」との将棋で、最近印象に残った3局を掲げよう。

まずは19日深夜に戦った将棋。

第1図以下の指し手。▲2五桂△1八竜▲2八銀△2七香成▲4九玉△3二金(第2図)

第1図は、△1九飛成と香を取られたところ。先手玉は△2七香成▲同玉△2九竜以下の詰めろ。
そこで私は▲2五桂と跳んだ。一応詰めろ逃れの詰めろで、美濃囲いで桂を跳ねて玉の逃げ道を開ける手はよくある。
対して△2五同桂は▲3三金以下詰み。将皇は予定通り?△1八竜から迫ってきた。
△2七香成まで利かしたが、一転して△3二金。ここで先手はどう指すか。

第2図以下の指し手。▲3三桂成△同金▲2四歩△同玉▲3五銀△同歩▲2五金△2三玉▲3四金打△1二玉▲3三金(第3図)

▲3三桂成は当然として、△同金に一本▲2四歩が好手だったと思う。△同玉に▲3五銀が継続の好手で、以下▲3三金まで将皇玉は受けなしとなった。
問題はここで先手玉に詰みがあるかどうかだ。

第3図以下の指し手。△2九竜▲3九角△3八成香▲5九玉△3九竜▲同銀△7七角▲6八桂△同角成▲同玉△7六桂▲6七玉△7八銀▲5七玉△6五桂▲同歩△3九成香▲2三金打(投了図)
まで、一公の勝ち。

将皇は△2九竜と迫ってきたが、私は▲3九角と引いて耐える。
幸い詰みはなかったようで、△3九成香に▲2三金打で私の勝ちとなった。


2局目は21日の将棋で、第1図は私の駒損がひどく、敗勢である。△6四桂に角を逃げていては楽しみなくなるが、どう指すか。

第1図以下の指し手。▲8七香△5六桂▲同歩△4七角▲9六桂△1八竜▲7九金△6七銀▲6八歩△7八銀不成▲同金△6九銀▲7九金打△7一金打▲8四歩(第2図)

私は▲8七香と据えた。もう敗勢なので、「8三」の一点狙いである。
対して将皇の攻めも強いが、△7一金打が意味不明の守りすぎ。その一瞬のスキに、私は▲8四歩。とりあえずとっかかりを付けることができた。

第2図以下の指し手。△7八銀成▲同金△6九角打▲7九銀△8四歩▲同桂△5六角成▲9二桂成△同馬▲8四桂△8三馬▲9二香△同馬▲同桂成△同玉▲8四歩△9一桂▲6五角(第3図)

▲8四同桂に△5六角成が悪手だったと思う。普通に△8三歩でよかったのではないか。
本譜は▲9二桂成から手順に馬を取り、▲6五角。これで明らかに逆転模様である。

第3図以下の指し手。△8三歩▲同歩成△同銀▲8四歩△7四銀▲同香△同歩▲同角△8三歩▲同歩成△同桂▲8四歩△7三金打▲8三歩成△同金寄(第4図)

将皇は△8三歩と受けたが、受けになっていない。私は▲8四歩の百叩きで、勝勢となった。

第4図以下の指し手。▲7五桂△8六歩▲同香△8二香▲8三桂成△同香▲8四歩△9一桂▲8三歩成△同金▲8四歩△8七歩▲同玉△8二香▲8三歩成△同香▲8四歩△8五歩▲同香△8二金▲8三歩成△同金(第5図)

▲7五桂は手が滑った。桂を手放さずとも、同じ狙いの▲8四歩でよかった。ただこれでもまあ、私の勝勢に変わりはない。
将皇は「駒損の受け」なのでもはや延命不可能である。後手は玉が逃げたくとも、穴熊の悲しさで逃げ場がないのがつらい。

第5図以下の指し手。▲8四歩△7八角成▲同銀△7五桂▲同歩△7四金▲8三銀△同桂▲同歩成△9一玉▲8二と(投了図)
まで、一公の勝ち。

8度目の▲8四歩でついに受けなし。将皇は△7五桂から形作り?に来て、私は▲8三銀から詰ました。まさに「角筋は受けにくし」。「▲8四歩」だけで逆転勝ちした将棋だった。


最後は21日の深夜に寝床で指した将棋。今度は相居飛車の乱戦である。△6七桂の王手にどう逃げるか。

第1図以下の指し手。▲6九玉△4七馬▲5八歩△同歩成▲同金△同馬▲同玉△5七金打▲4九玉△4七金上(第2図)

私は▲6九玉と逃げたが、失着。ここは怖いようでも、▲4九玉と寄っておけばそれまでだった。そこで△2二飛はあるが、▲3一飛成で先手勝てる。
本譜は△4七馬から△4七金上と迫られ、後手玉を詰ますよりなくなった。

第2図以下の指し手。▲3一飛成△6二玉▲4四馬△7二玉(途中図)

▲6一竜△同玉▲6二銀△同飛▲同馬△同玉▲3五角△5三歩▲3二飛△5二銀(第3図)

▲3一飛成に△6二玉はいいとして、▲4四馬には△5三歩だと思った。しかしそれは▲4二竜△7一玉▲5三馬で本譜より得をする。
それでも途中図あたりで投了しようと思ったのだが、せっかくなので指してみた。
となれば▲6一竜以下は当然の追撃。さらに▲3五角~▲3二飛と打って、意外に後手玉が狭い。

第3図以下の指し手。▲5一銀△同玉▲4二金△6二玉▲5二金△7二玉▲6一金△8三玉▲8四銀△同玉▲5七角△同金▲8二飛成△9五玉▲9六歩△9四玉▲9五歩(投了図)
まで、一公の勝ち。

私は▲5一銀と捨てたが、送りの手筋の▲7二金でもよかった。
本譜は5七金の質駒もあり、意外に簡単に詰んだ。

将皇とは面白い内容のものがいっぱいストックしてあるのだが、まあ発表するまでもないかと、つい後回しにしてしまう。
今回は最新のものを発表した次第。
コメント
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