今月10日、四段の棋士がタイトル戦に登場した例を調べたが、今日は四段が挑戦者決定戦に進出した例を見てみよう。
1977年 第18期王位戦 ●小林健二四段VS○米長邦雄八段→中原誠王位(防衛)
1989年 第55期棋聖戦 ○屋敷伸之四段VS●高橋道雄八段→中原誠棋聖(防衛)
1990年 第57期棋聖戦 ●郷田真隆四段VS○森下卓六段→屋敷伸之棋聖(防衛)
1991年 第58期棋聖戦 ●郷田真隆四段VS○南芳一王将→屋敷伸之棋聖(失冠)
1992年 第60期棋聖戦 ○郷田真隆四段VS●阿部隆五段→谷川浩司棋聖(防衛)
1992年 第33期王位戦 ○郷田真隆四段VS●佐藤康光六段→谷川浩司王位(失冠)
1993年 第7期竜王戦 ●行方尚史四段VS○羽生善治名人→佐藤康光竜王(失冠)
2009年 第80期棋聖戦 ●稲葉陽四段VS○木村一基八段→羽生善治棋聖(防衛)
2014年 第55期王位戦 ●千田翔太四段VS○木村一基八段→羽生善治王位(防衛)
2019年 第45期棋王戦 ○本田奎四段VS●佐々木大地五段→渡辺明棋王(?)
以上10回、7名である。
小林現九段は、1975年デビュー。1977年、王位戦の予選を勝ち上がりリーグ入りすると、そこでも5戦全勝し、米長八段との挑戦者決定戦を迎えた。
将棋は相矢倉になり小林四段にも勝機があったが、米長八段が制した。
もしここで小林四段が勝っていれば、棋戦初参加でタイトル戦登場という快記録を、本田五段より42年も前に達成していた。小林九段も、現在とはまた違った人生になっていただろう。
屋敷四段、郷田四段の項は10日に述べたが、「郷田四段」の実績は凄いと改めて思う。
行方四段の竜王戦も興味深い。行方現九段は1993年デビュー。その際、「羽生さんに勝っていいオンナを抱きたい」と語ったというエピソードがある。
果たして行方四段は竜王戦で勝ち進み、挑戦者決定戦で難敵羽生名人との戦いになったが、2連敗で涙を呑んだ。
稲葉四段は、棋聖戦一次予選で4勝、二次予選で2勝、最終予選(ミニリーグ)で2勝、挑戦者決定トーナメントで2勝したが、決勝戦で木村八段に敗れた。
千田四段は王位戦予選を5連勝でリーグ入り。リーグは4勝1敗で終わり、広瀬章人八段とのプレーオフに勝ち挑戦者決定戦に臨んだが、ここでも木村八段に敗れた。
そして本田五段は来月から、タイトル戦が始まる。
以上7名の現在だが、稲葉現八段までの5名がA級に昇っている。千田七段も現在B級1組で、近い将来A級に昇るだろう。
つまり四段で挑戦者決定戦に臨んだ時点で一流を証明したようなもので、本田五段にもバラ色の将来が約束されているのだ。
これは挑戦者決定戦の相手にも同じことが云え、こちらも全員がA級に昇っている。よって、佐々木五段も前途洋々ということだ。
1977年 第18期王位戦 ●小林健二四段VS○米長邦雄八段→中原誠王位(防衛)
1989年 第55期棋聖戦 ○屋敷伸之四段VS●高橋道雄八段→中原誠棋聖(防衛)
1990年 第57期棋聖戦 ●郷田真隆四段VS○森下卓六段→屋敷伸之棋聖(防衛)
1991年 第58期棋聖戦 ●郷田真隆四段VS○南芳一王将→屋敷伸之棋聖(失冠)
1992年 第60期棋聖戦 ○郷田真隆四段VS●阿部隆五段→谷川浩司棋聖(防衛)
1992年 第33期王位戦 ○郷田真隆四段VS●佐藤康光六段→谷川浩司王位(失冠)
1993年 第7期竜王戦 ●行方尚史四段VS○羽生善治名人→佐藤康光竜王(失冠)
2009年 第80期棋聖戦 ●稲葉陽四段VS○木村一基八段→羽生善治棋聖(防衛)
2014年 第55期王位戦 ●千田翔太四段VS○木村一基八段→羽生善治王位(防衛)
2019年 第45期棋王戦 ○本田奎四段VS●佐々木大地五段→渡辺明棋王(?)
以上10回、7名である。
小林現九段は、1975年デビュー。1977年、王位戦の予選を勝ち上がりリーグ入りすると、そこでも5戦全勝し、米長八段との挑戦者決定戦を迎えた。
将棋は相矢倉になり小林四段にも勝機があったが、米長八段が制した。
もしここで小林四段が勝っていれば、棋戦初参加でタイトル戦登場という快記録を、本田五段より42年も前に達成していた。小林九段も、現在とはまた違った人生になっていただろう。
屋敷四段、郷田四段の項は10日に述べたが、「郷田四段」の実績は凄いと改めて思う。
行方四段の竜王戦も興味深い。行方現九段は1993年デビュー。その際、「羽生さんに勝っていいオンナを抱きたい」と語ったというエピソードがある。
果たして行方四段は竜王戦で勝ち進み、挑戦者決定戦で難敵羽生名人との戦いになったが、2連敗で涙を呑んだ。
稲葉四段は、棋聖戦一次予選で4勝、二次予選で2勝、最終予選(ミニリーグ)で2勝、挑戦者決定トーナメントで2勝したが、決勝戦で木村八段に敗れた。
千田四段は王位戦予選を5連勝でリーグ入り。リーグは4勝1敗で終わり、広瀬章人八段とのプレーオフに勝ち挑戦者決定戦に臨んだが、ここでも木村八段に敗れた。
そして本田五段は来月から、タイトル戦が始まる。
以上7名の現在だが、稲葉現八段までの5名がA級に昇っている。千田七段も現在B級1組で、近い将来A級に昇るだろう。
つまり四段で挑戦者決定戦に臨んだ時点で一流を証明したようなもので、本田五段にもバラ色の将来が約束されているのだ。
これは挑戦者決定戦の相手にも同じことが云え、こちらも全員がA級に昇っている。よって、佐々木五段も前途洋々ということだ。