一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

アべック昇級昇段

2020-02-18 00:16:23 | 将棋雑記
第78期順位戦B級1組は、2名そろって「昇級昇段」したが、最近では結構珍しいらしい。昔は順位戦昇級と年功くらいしか昇段の術がなかったが、平成では勝ち星昇段や竜王戦昇段、各棋戦での出色した活躍でも昇段がなされ、昇段のチャンスが格段に増えたからだ。
そこで、過去の昇級者で「同じクラスでそろって昇級昇段」のケースを調べてみる。勝ち星昇段の規定が加わった、1984年度(第43期)まで遡ってみる。

第78期B級1組 斎藤慎太郎七段、菅井竜也七段
第73期C級1組 菅井竜也五段、澤田真吾五段
第72期B級1組 広瀬章人七段、阿久津主税七段
第68期C級2組 豊島将之四段、高崎一生四段、金井恒太四段
第65期B級1組 木村一基七段、行方尚史七段
第62期B級2組 行方尚史六段、堀口一史座六段
第61期B級1組 久保利明七段、鈴木大介七段
第54期B級2組 井上慶太六段、浦野真彦六段
第53期B級1組 村山聖七段、森内俊之七段
第53期C級1組 丸山忠久五段、藤井猛五段
第52期B級1組 島朗七段、森下卓七段
第48期B級2組 小野修一六段、鈴木輝彦六段
第46期B級1組 真部一男七段、塚田泰明王座(七段)
第45期C級2組 浦野真彦四段、小野敦生四段、所司和晴四段
第44期B級1組 小林健二七段、南芳一七段
第43期B級2組 南芳一六段、前田祐司六段
第43期C級1組 塚田泰明五段、児玉孝一五段

以上17ケース。やはりB級1組の昇段が多く、8回ある。八段昇段の条件が、七段昇段後190勝だからだろう。近年は竜王1期かタイトル2期の条件も加わったが、これはハードルが高過ぎる。やはり順位戦の昇段が手っとり早い。
以下はB級2組が4回、C級1組が3回、C級2組が2回となっている。
ちなみに藤井聡太七段は他棋戦での活躍が多すぎて、順位戦での昇段が間に合わなかった。勝ち星昇段だけの時代なら、今年の4月にやっと六段である。
現代に戻り、藤井七段が来期以降も昇級を重ねれば、2022年4月にA級八段になる。それより早く八段になるには、タイトルを獲るしかないが、さて。
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