一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2019年九州旅行(4)

2020-02-29 00:20:45 | 旅行記・九州編
外は夜の帳が下りていた。もうこの時間では、2回戦はないだろう。マジックの時間が20年前から倍になったのはいいが、そのぶん見られる機会は減ったわけだ。店側だって、客数が減れば収入が減るのに、これでいいのだろうか。
そうか、それをカバーするための「注文800円以上」ということか。
いずれにしても、来年も来られればうれしいと思う。

さて今宵の宿は、昼の待ち時間の時に予約していた、大村駅にある「花まるみ」というビジネスホテルだ。3,400円と安かったので申し込んだ。
私は川棚駅に入る。駅員は実年男性だった。昨年はオレカを使ったが自動券売機が故障し、女性駅員も要領を得なかったので、720円を損する羽目になった。今年はそのあたりをチクリと抗議したいと思う。
駅員さんに、オレカが使えるかどうかで呼びだし、オレカを渡して買ってもらった。大村まで480円である。すると、ちゃんと買えた。
「買えましたね。いや、この自動券売機、オレカを使って故障したとかいう話ありませんか?」
「実は、2枚連続して入れると、おかしくなるんです」
「そうですか、私昨年のいまごろ、オレカで280円の切符を買ったんですけど、券売機が故障しちゃいまして。オレカも磁気不良になって、残り720円が使えなくなっちゃったんです。信じてもらえますか」
「ああ、ああ、はい」
「その時のオレカここに持ってるんですけどね、まあここでおかしくした証拠がないんで不良分の請求はしませんけど、券売機はちゃんとしたものに取り換えてください」
私は言いたいことを言ったので、これで水に流す。
それで駅員さんは引っ込むのかと思いきや、まだそこに佇んでいた。それで、しばしおしゃべりをした。
「九州の列車は素晴らしいですね」
私は何を言っているのだ。
私も実態はニートなので、他人と話すのは久しぶりだ。ただ、ふつうに話せたので、多少の自信を回復した。
待合室には、店での客がいた。少しおしゃべりして、私は17時54分の快速シーサイドライナーに乗る。さらば川棚。
18時24分、大村着。ここからホテルまで15分近くかかるが、チェックインは21時予定なので、たっぷり時間はある。
二股に分かれる袂に食事処があったので、入る。中はカウンターがコの字に並んでいて、先客の女性がひとりいた。
「長崎きしめん&ばってらセット」がウリだったので、これを注文する。
うどんはツルツルで、ばってらもよく漬かっており、美味かった。
だが「花まるみ」に行くのに少し迷ってしまった。ぐるぐる回ってやっと着いたが、これはさっきの大通りからでもかすかに見えていたところだ。その脇道をあと10数メートル進めばぶち当たっていた。この迂回、まるで私の人生のようである。
「花まるみ」は居酒屋のママさんが経営しているようで、店に一声掛けて部屋に通された。そこはウイークリーマンション仕様で、まあこれはこれでよい。
ただ細かく見ると、寝巻きはない、お茶はない、ドライヤーはない、ヒゲ剃りはない、目覚まし時計はない、もちろん有料ビデオはないの、ないないづくしだった。これなら諫早のホテルに泊まったほうが……とも思ったが、結果論であろう。
やることもないので、明日の計画を立てる。最終地点は博多だが、今年は島原半島を縦断しようと思う。それには「Shimatetsuフリーパス」が便利だ。島原半島内の鉄道、バスが使えて1,000円。確か第2、第4日曜限定だが、12月は毎週使えたような気がする。
だがそれを確認すると、今年(2019年)の3月にリニューアルをしており、1日券が2,000円、2日券が3,000円になっていた。いやいやいやいや、使える日にちは増えても、これじゃ実質値上げじゃねえか!
これが前もって分かっていたら、今日のうちに島原半島の行けるところまで、例えば雲仙温泉あたりまで行ったのだが、またもや結果論だ。
テレビはテレビ東京が入らないから、旅番組を見ることができない。何となくフジテレビにしたが、学校の実態みたいな特集をやっていた。
廊下にはマンガ本が大量に置いてあるが、見たいものがない。いやなんだこれ、もう寝るしかなくなってしまった。

翌15日(日)。1泊2日は早い。もう帰京の日である。6時台に起き、手早く荷物をまとめてチェックアウトする。
見上げれば、空が気妙な形の雲に覆われている。私の現在の進境を表しているかのようだ。



駅には07時05分ごろに着いた。諫早方面の列車は07時22分だが、もう入場してしまう。しかし案の定やることがなく、これなら駅前のコンビニで朝食を調達するのだった。
駅のホームのこちら側は潰され、月極駐車場になっていた。その先は車両車庫が朽ちていた。マニアには堪らない光景である。



大村線に乗り、07時37分、諫早着。ホームから階段を登って、驚いた。
(つづく)
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