一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペン倶楽部・通信56号

2020-12-19 05:49:03 | 将棋ペンクラブ
今週、「将棋ペン倶楽部・通信56号」が送られてきた。今号は通信号なのでページ数は少ないが、それでも52ページあった。今号も井出洋介氏「パイコマ交遊録」、美馬和夫氏「将棋狂の詩」、黄信号氏選「将棋川柳」の連載。そのほかに後藤康文氏、水野保氏、榊原智氏らレギュラー執筆陣の投稿があった。ほかにも新人氏の投稿があった。
木村家べんご志氏の一句は笑えるが、黄信号氏の解釈は私とはちょっと違った。ただ、どう解釈してもいいのが川柳のいいところである。
ほかは、湯川恵子さん作のクロスワードパズル(9×9)が出色である。コロナ禍でステイホームしている時に作ったらしい。その恵子さんの発案で、「幹事のひとこと」が新設された。ふだん縁の下の力持ちに徹している幹事が、一仕事やり遂げたあとに一言述べる。その文言がすがすがしい。
そして今号は私も投稿している。題して「ライバルとの戦いでの連敗記録」だ。豊島将之竜王が藤井聡太二冠に公式戦で6連勝、と話題になっていたときで、これに触発され、一流棋士同士での連敗記録を調べたものだ。
当初はこれをブログに掲載する予定だった。が、以前作家のA氏に「大沢さんの最近の投稿は面白くない。ブログは面白いけど、そっちに力を入れすぎちゃってんじゃないの?」と言われたことがあった。なるほどこういうネタを惜しげもなく?ブログにアップするからよくないのか。私も反省?し、「将棋ペン倶楽部」に投稿することにしたのである。
ただいつも書いていることだが、ブログは間違いがあればすぐ訂正できるが、出版物はその号で訂正が利かない。今回は数字が重要なので、とくにその部分は重ねて推敲した。
会報は通常三段組みだが、私のそれは二段組みだった。棋士の対戦成績を書いていたから、これを三段組みにすると見づらくなる。二段組みになったら綺麗に収まって、私はその編集に大いに感心した。正確に書けば、ここ数年で最も感心した編集だった。
活字になったものを改めて読んでみると、我ながらよく書けている。まあこっちはヒト様が働いている時間に全精力を注ぎ込んで書いたのだから、それなりの文章ができるのは当然である。
なお今回は、棋士の実戦を1つ記しており、図面1と指し手3手を掲載している。昨今の将棋界事情ではネット上において、図面はもちろん、指し手の記述は有料の傾向にあるので、今後私たちがプロの将棋を語ることは大きな制約がかけられるだろう。「将棋ペン倶楽部」はどういう判断になるのだろう。
最後に余談だが、今回のネタを文章化する過程で、4本ほどの新ネタができた。この発想の柔軟さ、自分は天才なんじゃないか、と思った。
コメント (3)
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