4月18日、BSフジにて「白玲~初代女流棋士No.1決定戦~」の第3回が放送された。
昨年12月20日に第1回が放送され、当初は月に1回の放送予定だったが、ここでもコロナ禍の影響があり、2月と3月の放送が飛んだ。今回は3ヶ月ぶりの放送となった。
今回の登場女流棋士は里見香奈女流四冠、西山朋佳女流三冠、船戸陽子女流三段、武富礼衣女流初段、小高佐季子女流1級(当時)である。第2回終了時の予告編では、北尾まどか女流二段がリモートで世界の愛棋家に指導対局を行っていたが、それはお蔵入りになったようだ。
今回も録画し、再生する。ますは里見女流四冠へのインタビューがあった。
う~む。今期女流順位戦に参加した女流棋士は64名。それぞれ個性的なキャラクターで、番組はCM込み55分だからそんなに一人の女流棋士に固執できないはずだが、制作側としては、タイトルホルダーを中心に構成したいのだろう。
今回のテーマは、里見女流四冠と西山女流三冠に誰が立ちはだかるか、だ。今回は5回戦前後の取材で、里見女流四冠には小高女流1級、西山女流三冠には武富女流初段が当たる。小高女流1級、武富女流初段ともここまで4勝0敗で、番組は「下剋上なるか」と盛り上げる。
まずは小高女流1級の周辺を取材したあと、里見女流四冠との対局となった。だが里見女流四冠の快勝。やはり女流四冠の壁は厚かった。
続いては船戸陽子女流三段の登場である。船戸女流三段はソムリエ(ソムリエール)でもあるが、今回はご自分の店からの中継だった。
ワイン業界にはソムリエと似た資格に、エキスパートというのがある。私はワインに不案内なので知ったかぶりは避けたいが、両者は明確な違いがある。
すなわち、ワインの知識に長けているところは同じだが、ソムリエは実務経験が数年間ないと、その名称を名乗れないのだ。船戸女流三段は親族が飲食店か何かをされていて、その経験があった。それで堂々とソムリエと名乗れたわけである。
船戸女流三段は、LPSAの女流棋士とリモート飲み会をする。メンバーは鹿野圭生女流二段、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段と、なかなかのメンバーだ。LPSAには酒豪でなければ入れない、という都市伝説が以前からあったが、これは本当だと思う。
リモート飲み会では、宏美女流二段がワインの味の特徴をいうと、船戸女流三段が銘柄を当てるという離れ業をやってのけた。これを将棋に例えると、中盤の数手を述べると、それがいつ指された将棋か、ピタッと当てる、という感じか。
ひとつ言えることは、船戸女流三段は、将棋よりワインのほうが詳しい、ということだった。
そのあとはLPSA麹町サロンin DISの模様を映され、船戸女流三段は鈴木環那女流三段との対局となる。中盤、船戸女流三段に疑問手が出て、無念の敗退となった。
次は西山女流三冠の登場である。この取材時期が微妙で、第68回奨励会三段リーグの最終戦前後に当たっていた。
対するは武富女流初段である。いつぞやのABAMAでは聞き手で登場したが、男性棋士に臆することのない快活なしゃべりで、私は相当に好感を持った。マジな話、NHK杯次世代の司会者の有力候補だと思う。
武富女流初段は学業に将棋に忙しいが、充実しているようだった。
西山女流三冠と武富女流初段が戦い、西山女流三冠が勝った。ここでも、上位の壁は厚かったようである。
しかしラストになって、西山女流三冠が4月1日に奨励会を退会したことが挿入された。番組はその当日に西山女流三冠のインタビューを取ることに成功する。この踏み込みは大いに評価できる。
次回放送は16日。次回も必見である。
昨年12月20日に第1回が放送され、当初は月に1回の放送予定だったが、ここでもコロナ禍の影響があり、2月と3月の放送が飛んだ。今回は3ヶ月ぶりの放送となった。
今回の登場女流棋士は里見香奈女流四冠、西山朋佳女流三冠、船戸陽子女流三段、武富礼衣女流初段、小高佐季子女流1級(当時)である。第2回終了時の予告編では、北尾まどか女流二段がリモートで世界の愛棋家に指導対局を行っていたが、それはお蔵入りになったようだ。
今回も録画し、再生する。ますは里見女流四冠へのインタビューがあった。
う~む。今期女流順位戦に参加した女流棋士は64名。それぞれ個性的なキャラクターで、番組はCM込み55分だからそんなに一人の女流棋士に固執できないはずだが、制作側としては、タイトルホルダーを中心に構成したいのだろう。
今回のテーマは、里見女流四冠と西山女流三冠に誰が立ちはだかるか、だ。今回は5回戦前後の取材で、里見女流四冠には小高女流1級、西山女流三冠には武富女流初段が当たる。小高女流1級、武富女流初段ともここまで4勝0敗で、番組は「下剋上なるか」と盛り上げる。
まずは小高女流1級の周辺を取材したあと、里見女流四冠との対局となった。だが里見女流四冠の快勝。やはり女流四冠の壁は厚かった。
続いては船戸陽子女流三段の登場である。船戸女流三段はソムリエ(ソムリエール)でもあるが、今回はご自分の店からの中継だった。
ワイン業界にはソムリエと似た資格に、エキスパートというのがある。私はワインに不案内なので知ったかぶりは避けたいが、両者は明確な違いがある。
すなわち、ワインの知識に長けているところは同じだが、ソムリエは実務経験が数年間ないと、その名称を名乗れないのだ。船戸女流三段は親族が飲食店か何かをされていて、その経験があった。それで堂々とソムリエと名乗れたわけである。
船戸女流三段は、LPSAの女流棋士とリモート飲み会をする。メンバーは鹿野圭生女流二段、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流二段と、なかなかのメンバーだ。LPSAには酒豪でなければ入れない、という都市伝説が以前からあったが、これは本当だと思う。
リモート飲み会では、宏美女流二段がワインの味の特徴をいうと、船戸女流三段が銘柄を当てるという離れ業をやってのけた。これを将棋に例えると、中盤の数手を述べると、それがいつ指された将棋か、ピタッと当てる、という感じか。
ひとつ言えることは、船戸女流三段は、将棋よりワインのほうが詳しい、ということだった。
そのあとはLPSA麹町サロンin DISの模様を映され、船戸女流三段は鈴木環那女流三段との対局となる。中盤、船戸女流三段に疑問手が出て、無念の敗退となった。
次は西山女流三冠の登場である。この取材時期が微妙で、第68回奨励会三段リーグの最終戦前後に当たっていた。
対するは武富女流初段である。いつぞやのABAMAでは聞き手で登場したが、男性棋士に臆することのない快活なしゃべりで、私は相当に好感を持った。マジな話、NHK杯次世代の司会者の有力候補だと思う。
武富女流初段は学業に将棋に忙しいが、充実しているようだった。
西山女流三冠と武富女流初段が戦い、西山女流三冠が勝った。ここでも、上位の壁は厚かったようである。
しかしラストになって、西山女流三冠が4月1日に奨励会を退会したことが挿入された。番組はその当日に西山女流三冠のインタビューを取ることに成功する。この踏み込みは大いに評価できる。
次回放送は16日。次回も必見である。