一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第1期女流順位戦最終戦の結果<C、D、G、H組>

2021-05-30 01:06:13 | 女流棋戦
28日は、第1期女流順位戦の最終戦のC組、D組、G組、H組が指された。
では、結果を記しておこう。

【C組】
①加藤桃子女流三段…7勝0敗
②甲斐智美女流五段…6勝1敗
③~⑤山田久美女流四段、藤田綾女流二段、宮宗紫野女流二段…3勝4敗
⑥~⑧上川香織女流二段、中村桃子女流初段、水町みゆ女流初段…2勝5敗

1位確定の加藤女流三段と2位確定の甲斐女流五段が順調に星を伸ばしフィニッシュ。だが3位以下が激戦で、順位が定まらなかった。
2人だと直接対決の結果で順位が決まるが、3人で本割1勝1敗だとややこしい。どうも、巴戦をやるようだ。
ところがこれが少しく厄介なので、私見では段位を尊重したい。すなわち③~⑤の場合、山田女流四段をシードとし、まず藤田女流二段と宮宗女流二段を対局させるのだ。これなら2局で済む。
巴戦で3人が1勝1敗だとまたやり直しである。そうなったらどうするのだろう。

【D組】
①西山朋佳女流三冠…6勝1敗
②香川愛生女流三段…6勝1敗
③武富礼衣女流初段…4勝3敗
④和田あき女流初段…4勝3敗
⑤カロリーナ・ステチェンスカ女流初段…3勝4敗
⑥山口恵梨子女流二段…3勝4敗
⑦長沢千和子女流四段…2勝5敗
⑧中倉宏美女流二段…0勝7敗

D組は西山女流三冠と香川女流四段が星を伸ばし6勝1敗。直接対決では西山女流三冠が勝っていたので、西山女流三冠のA級が決まった。極めて順当ではあるが、ギリギリだったともいえる。ここが女流順位戦の恐ろしさだ。

【G組】
①里見香奈女流四冠…7勝0敗
②鈴木環那女流三段…5勝2敗
③小高佐季子女流初段…4勝3敗
④竹部さゆり女流四段…4勝3敗
⑤船戸陽子女流三段…3勝4敗
⑥村田智穂女流二段…3勝4敗
⑦脇田菜々子女流初段…2勝5敗
⑧山口仁子梨女流2級…0勝7敗

G組は里見女流四冠が有終の7連勝。このクラスはほぼ実力通りに並んだ気がするが、小高女流初段の勝ち越しは見事だった。

【H組】
①中井広恵女流六段…6勝1敗
②中村真梨花女流三段…5勝2敗
③~⑤室田伊緒女流二段、北村桂香女流初段、和田はな女流2級…4勝3敗
⑥飯野愛女流初段…3勝4敗
⑦加藤結李愛女流初段…2勝5敗
⑧北尾まどか女流二段…0勝7敗

中井女流六段は天敵中村女流三段に屈したが、すでにA級入りを決めていたので問題なし。それにしても、来月52歳(失礼)になる中井女流六段がA級に入るとは、時代が遡ったようである。腕に歳は取らせない、ということだ。

さてこれでA級or本戦トーナメントの8名が決まった。正式に組み合わせは発表されていないが、仮にアルファベット順に組まれるとすると、こうなる。

伊藤沙恵女流三段(A組)VS加藤圭女流二段(B組)
加藤桃子女流三段(C組)VS西山朋佳女流三冠(D組)
渡部愛女流三段(E組)VS石本さくら女流二段(F組)
里見香奈女流四冠(G組)VS中井広恵女流六段(H組)

激戦を勝ち抜いてきた勇者だけあって、どの組み合わせも面白い。
そしてひとつだけいえることは、この8名の中から初代白玲が誕生し、優勝賞金1500万円を獲得するということだ。
ヒトが1500万円をもらって喜ぶ姿を見たって、こっちは面白くもなんともないが。
コメント (2)
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