一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

里見女流五冠、敗れる

2022-10-15 23:32:59 | 将棋雑記
里見香奈女流五冠の棋士編入試験第3局が13日に行われ、試験官の狩山幹生四段が勝った。
これで里見女流五冠は0勝3敗となり、不合格となった。私は里見女流五冠を応援していたから、この結果は残念である。
里見女流五冠の敗因、それはモチベーションの低さにある。なんだか申し込みの段階で、関係者のために仕方なく申し込みました、という雰囲気があり、これでは五番勝負を勝ち越すことは無理だと思った。
それにしても鼻白むのは、一部のネット記事で「米長哲学を実践した」と、試験官を褒め称えた記事があったことだ。
こんなもん、米長哲学でもなんでもない。試験官は、試験官という仕事を与えられたから、目の前の将棋を一生懸命指したにすぎない。
仮に里見女流五冠が3連勝して、四段になったとしようか。その時マスコミは、試験官は米長哲学を実践しなかった、手を抜いた、と書くのだろうか。
もう米長哲学は飽き飽きしているのだ、私は。
いいか、私たちは社団戦の最下位の7部で、まったく昇級の目がなくても、対局に臨めば最善を尽くす。勝っても1円の儲けにもならないのに、だ。それが将棋というものである。
やや話が逸れたが、里見女流五冠に話を戻せば、彼女が再び編入試験の機会を掴んだとしても、もう行使はしないという。
里見女流五冠は、奨励会三段リーグを退会したときに、プロ四段はきっぱり諦めたのだ。
それは清々しいくらいに潔く、私は大いに支持する。
とにかく里見女流五冠は、一刻も早く気分を転換し、女流タイトル戦に専念するしかない。
中途半端な気持ちだと、西山朋佳女流二冠に、どんどんタイトルを取られてしまう。里見女流五冠の今後の活躍を祈るのみだ。
コメント
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