一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「将棋世界」2022年11月号を読む

2022-10-25 23:54:56 | 将棋雑記
「将棋世界」11月号を読んだ感想を記す。
まず、今号から値段が変わり、本体791円となった。私もむかしは現金で1冊ごとに購入していたから値上げには敏感だったが、最近は電子マネー決済が多いううえ、「将棋世界」は定期購読している。よって、それほど値上げに抵抗はなかった。私と同じ心境の読者も多いのではなかろうか。
表紙は当然、藤井聡太竜王。マスクなしで映っているが、やはりその方がよい。
インタビューが2本立てで、広瀬章人八段と徳田拳士四段。
広瀬八段は実直に答えている。自分の立ち位置をよく把握し、気負ったところがない。むしろそのほうが、凄味を感じる。今期の竜王戦は、ホントにフルセットまで行くかもしれない。
徳田四段は、凄まじい美男子だ。真部一男、飯野健二を越えたかもしれない。
今年度の成績は23勝1敗だそうで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。これで女性にモテないわけがなく、意外に早く、身を固めちゃいそうな気がする。
第63期王位戦第5局は、大川慎太郎氏の観戦記。大川氏は、毎回何がしかのテーマを持って書いているのがよい。今回のタイトルは、「これが最高峰の棋譜だ」。もう、中を読まなくても、面白いのが分かる。
第70期王座戦第2局は、相崎修司氏の観戦記。相崎氏もベテランの味で、安心して読める。
第2期白玲戦七番勝負は、村山慈明七段と戸辺誠七段によるZOOM対談。かつての「タイトル戦を斬る!」に似た雰囲気で、面白く読めた。
今月の特集は、「一手損角換わり」。なぜいまごろこのテーマ? と思うし、1回の講座じゃ書き切れないだろうと思うが、講師が所司和晴七段とあれば、久々の所司節を楽しまないわけには行かない。
講座は、見たことのない手が頻出して、最新定跡の一端を知ることができた。
泉正樹八段の「灰色の昔話」は、小野修一八段の巻。意外な棋士から小野八段の話が出たものだ。当然私たちが知らないエピソードばかりで、小野八段の人柄が伝わる、いい文章だった。
別冊付録は、武市三郎七段の「初段のしのぎⅡ」。よく、詰将棋を逆さにすると、別の読みが鍛えられるというが、この付録にも同じことがいえる。
中盤までは二択なので、初心者も取り組みやすい。これ1冊でけっこうな価値がある。小冊子の特性を活かし、つねに携行したい。
これだけ読めて本体791円は、安いと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする