一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段-渡辺名人の百番指しはあるか・2

2022-10-28 14:53:39 | 将棋雑記
2年前の10月23日に、「羽生九段-渡辺名人の百番指しはあるか」の記事を書いた。この時点で羽生善治九段VS渡辺明名人戦は78局だったが、同年12月6日放送のNHK杯で79局目になった。私は、100局行くのは際どい、を結論とした。
そしてこの26日に第72期王将戦リーグで顔が合った。だがこれが、上のNHK杯以来、2年振りの対戦だった。
ちょっと間が空きすぎの感があるがそこはそれ、最新版の内訳を記しておこう(カッコ内はタイトル戦)。

2002年度……1局
2003年度……5局(5)
2004年度……1局
2005年度……1局
2006年度……0局
2007年度……1局
2008年度……9局(7)
2009年度……2局
2010年度……8局(6)
2011年度……7局(3)
2012年度……11局(4)
2013年度……14局(4+7)
2014年度……5局(3)
2015年度……1局
2016年度……2局
2017年度……7局(5)
2018年度……1局
2019年度……2局
2020年度……1局
2021年度……0局
2022年度……1局

この王将戦は、千日手指し直しの末、羽生九段が勝った。これで羽生九段の42勝、渡辺名人の38勝となった。
52歳の羽生九段が38歳の渡辺名人に勝ち越しているのは素晴らしい。直近の将棋界の傾向は、玉を固めるより、バランス重視になっている。羽生九段がバランス型なのに対し、渡辺名人がガチガチ型であり、そこが羽生九段が善戦している理由だと思う。
とはいえ、今後2年に1回の対局では、100局達成まで40年もかかってしまう。それでは埒が明かないから、今後のおふたりの対戦の可能性を考えてみたい。
まず、棋王戦は羽生九段がベスト4まで進出している。残りの相手がキツイが、勝ち抜いて挑戦者になっていただくしかない。これで最低3局は確定である。
王将戦は、この調子でどちらもリーグに残留し続ければ、対局数は増える。
このように、予選からの対戦を考えていては、当たる可能性が少なくなってしまう。リーグ戦など、特別な枠に入ってしまうのがよい。
王位戦に関しては、羽生九段はリーグ残留している。渡辺名人は予選突破まであと2勝だ。
叡王戦は予選が段位別で、九段戦は3枠ある。今回はたまたま同じ枠に入った。ともにあと1勝で対局確定である。
竜王戦はどちらも1組なので、これも当たる可能性が高い。
とにかく100対局実現には単純明快、両者が勝ち進まなければならない。羽生九段が50代の底力を出せるかどうかがカギとなる。
コメント
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