一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第35期竜王戦第2局は藤井竜王が勝つ

2022-10-23 20:15:20 | 男性棋戦
第35期竜王戦第2局が21日、22日に行われ、藤井聡太竜王が広瀬章人八段に勝ち、1勝1敗とした。
この将棋、藤井竜王の先手で、角換わりの出だしとなった。しかし広瀬八段がちょっと趣向を凝らし、それに藤井竜王が乗ったため、広瀬八段は金がいびつな形になった。森安秀光九段が指しそうな手だが、むろんこれは広瀬八段が用意した手。1勝した余裕……なわけがなく、藤井竜王の研究を外したと思われる。
しかしそれで局面が奏功するわけでもなく、難しい局面が続く。
藤井竜王は交換した銀を中央に据える。これが素人には指せない、考えもつかない手。しかし腰が入った手というか、あとでじわじわ効いてくる手に見える。
そういえば以前も藤井竜王はこの類の手を指した。それに関連して、大山康晴十五世名人VS植山悦行五段の、お互い銀を打ち合う将棋を紹介したはずだ。
こののちも私には分からない展開が続くが、藤井竜王は8筋を凹まされ、自陣を攻め込まれ、苦しい展開に思える。しかし藤井竜王は間隙をぬって広瀬陣の急所を衝き、気が付けば勝勢になっていた。以下、藤井竜王が勝った。
さて、これで五番勝負の振りだしに戻ったわけだが、残り5局を広瀬八段が3勝2敗で乗り切るのは相当難しい。
ということは、もう藤井竜王の防衛濃厚である。
広瀬八段が竜王を奪取するには、先手番の第3局を取るしかない。
第3局は28日・29日。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする