3日に行われた第16期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦・甲斐智美女流五段VS加藤桃子女流三段の一戦は甲斐女流五段の勝ち。うれしい挑戦を決めた。
将棋は後手・甲斐女流五段の三間飛車に、加藤女流三段の銀冠穴熊。両者妥協なきキビキビした戦いになったが、甲斐女流五段の攻めが上回った。
加藤女流三段は2021年の清麗など、タイトル9期の強豪。戦前は加藤ノリが多かったと思われるが、そこを甲斐女流五段が勝ったのが偉い。
もっとも甲斐女流五段だってタイトル7期の強豪である。ただ、登場は2019年の第1期清麗戦が最後となる。マイナビ女子オープンは、第3期女王。同棋戦では2011年以来の登場となる。12年ぶりの登場、は意外に珍しいのではあるまいか。
つまり、甲斐女流五段には「復活」のイメージがあるのだ。実際タイトルを持っていた2011年度さえ年度負け越しだった。もとから爆発的に勝つタイプではなかったが、2020年度は22勝10敗で、11年ぶりの貯金10以上となった。そこから好調を持続しているようである。
とりわけ最近はよく勝っている印象があり、2月20日には女流王位戦挑戦者決定リーグで西山朋佳女流三冠に勝った。今年度の成績は、現在25勝9敗.735である。
これ、はじめの10局こそ4勝6敗だったがそこから猛烈に勝ち出し、以後21勝3敗。藤井聡太竜王を上回るペースである。
この好調の理由を自身は、「難しい局面も楽しんで考えられるようになった」と述べたようだ。不断の努力が実を結び始めたといえようか。西山女王との五番勝負は、相当面白いことになりそうである。
参考までに甲斐女流五段の他棋戦の状況を見ると、
・第3期白玲戦・女流順位戦A級は2勝2敗。
・第5期清麗戦は予選トーナメントベスト4。
・第34期女流王位戦は紅組優勝確定。
・第45期女流王将戦は予選勝ち抜き。
次のタイトル戦に最も近いのは女流王位戦だ。この調子なら、こちらの登場も夢ではない。
将棋は後手・甲斐女流五段の三間飛車に、加藤女流三段の銀冠穴熊。両者妥協なきキビキビした戦いになったが、甲斐女流五段の攻めが上回った。
加藤女流三段は2021年の清麗など、タイトル9期の強豪。戦前は加藤ノリが多かったと思われるが、そこを甲斐女流五段が勝ったのが偉い。
もっとも甲斐女流五段だってタイトル7期の強豪である。ただ、登場は2019年の第1期清麗戦が最後となる。マイナビ女子オープンは、第3期女王。同棋戦では2011年以来の登場となる。12年ぶりの登場、は意外に珍しいのではあるまいか。
つまり、甲斐女流五段には「復活」のイメージがあるのだ。実際タイトルを持っていた2011年度さえ年度負け越しだった。もとから爆発的に勝つタイプではなかったが、2020年度は22勝10敗で、11年ぶりの貯金10以上となった。そこから好調を持続しているようである。
とりわけ最近はよく勝っている印象があり、2月20日には女流王位戦挑戦者決定リーグで西山朋佳女流三冠に勝った。今年度の成績は、現在25勝9敗.735である。
これ、はじめの10局こそ4勝6敗だったがそこから猛烈に勝ち出し、以後21勝3敗。藤井聡太竜王を上回るペースである。
この好調の理由を自身は、「難しい局面も楽しんで考えられるようになった」と述べたようだ。不断の努力が実を結び始めたといえようか。西山女王との五番勝負は、相当面白いことになりそうである。
参考までに甲斐女流五段の他棋戦の状況を見ると、
・第3期白玲戦・女流順位戦A級は2勝2敗。
・第5期清麗戦は予選トーナメントベスト4。
・第34期女流王位戦は紅組優勝確定。
・第45期女流王将戦は予選勝ち抜き。
次のタイトル戦に最も近いのは女流王位戦だ。この調子なら、こちらの登場も夢ではない。