一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

あすは名人戦第0局

2023-03-01 23:30:26 | 男性棋戦
いよいよあす、静岡県「浮月楼」で、第81期A級順位戦最終局が行われる。いわゆる「将棋界のいちばん長い日」だ。
まずは各カードと、勝敗を確認しておこう。

⑧▲菅井竜也八段(5勝3敗)VS⑤△広瀬章人八段(6勝2敗)
⑨▲藤井聡太竜王(6勝2敗)VS⑩△稲葉陽八段(4勝4敗)
①▲斎藤慎太郎八段(5勝3敗)VS⑥△永瀬拓矢王座(5勝3敗)
④▲豊島将之九段(5勝3敗)VS③△佐藤天彦九段(3勝5敗)
②▲糸谷哲郎八段(1勝7敗)VS⑦△佐藤康光九段(0勝8敗)

最終局の醍醐味は降級者争いで、ともすると名人挑戦者よりも注目度が高い。しかし今期は、佐藤康九段が7回戦で、糸谷八段が8回戦で降級を決めてしまい、最終局の楽しみが半減した。
といってもそこはそれ、今期は藤井竜王が挑戦者争いを演じていて、それだけでも例年以上の盛り上がりが期待できる。やはり「いちばん長い日」になりそうだ。
藤井竜王の対抗は広瀬八段で、どちらも自力である。であるが、そろって負けると、必然的に3敗者が4名できる。それに豊島九段が勝てば、「6勝3敗」が5人となり、とんでもないことになる。
ただ現実問題として、藤井竜王と広瀬八段がそろって負けるとは考えにくい。とりわけ藤井竜王は現在先手番27連勝中で、稲葉八段との相性もいいから、まず負けないと思う。
では、10棋士が勝った場合と負けた場合の最高順位と最低順位を記しておこう。

斎藤八段 名人挑戦(1位)~6位
糸谷八段 B級1組1位
佐藤天九段 7位~8位
豊島九段 名人挑戦(1位)~6位
広瀬八段 名人挑戦(1位)~4位
永瀬王座 名人挑戦(1位)~6位
佐藤康九段 B級1組2位
菅井八段 名人挑戦(1位)~6位
藤井竜王 名人挑戦(1位)~5位
稲葉八段 7位~8位

名人挑戦の可能性が6人にあるが、そのうちの4名は、負けると6位まで落ちる可能性がある。げに恐ろしきは順位戦。だから1戦でもおろそかにできないのだ。
コメント
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