一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2年4ヶ月ぶりの愛(前編)

2023-09-12 02:05:06 | LPSA麹町サロンin DIS
LPSA麹町サロンin DISは、渡部愛女流三段の回は、その人気ゆえ、すぐ満席になってしまう。私はLPSAの会員だから事前予約争いにも参加できるのだが、そこまでして指導対局を受けたくはない。
ところが7月13日の回は、その3日前に、17時の回で1席キャンセルが出た。私は13日がたまたまヒマだったので、申し込んだ。幸い競合もいなかったようで、無事予約を取ることができた。
当日は新橋の小諸そばで二枚もりをたぐり、都バスに乗って、17時05分、麹町サロンに入った。
渡部女流三段は相変わらず見目麗しかった。今年大台を超えたが、ピュアピュア感は少しも喪われていない。
渡部女流三段との指導対局は2年前の3月18日、すなわち私の誕生日以来で、かなり久しぶり。そしてその前となると、たぶん2018年2月15日になってしまう。
このとき、面白いやりとりがあった。当時のブログから引いてみよう。


「今日は私、弱点があるんですよ」
と、渡部女流二段が私をじっと見る。このシチュエーションは今までありそうでなかったもので、大抵の男子はこれで落ちる。
渡部女流二段の解答は、「コンタクトレンズをはめておらず、盤がよく見えない」だった。
本日2コマ目までは普通にはめていたが、休み時間中に目の調子が悪くなり、外さざるを得なかったという。


渡部女流三段の尊顔を間近で鑑賞する機会に恵まれた。当時の私は相当ドギマギしたはずだが、ブログでは冷静に書いている。「愛ファン」の反感を買わないためだろうか。
もっとも当時の私は家業の廃業を決めたばかりで、ブログを書ける心境ではなかった。ために、文章に力がなかったのかもしれない。
渡部女流三段の健在の美貌に対し、私の頭はひどいことになっている。2年前もひどかったが、あの頃はまだ前髪はあった。それがいまは、ほとんどなくなっている。つまり、中央がストン、という感じだ。
これはとても渡部女流三段に披露はできないが、その一方で、我が醜態をさらして、渡部女流三段にハゲ耐性を生成してもらいたい意味もある。
渡部女流三段は我が頭髪の惨状には触れず、明るく挨拶をしてくれた。
私は渡部女流三段に誕生日プレゼントを渡した。社団戦1日目の前日に購入したのだが、会場には持っていかず、渡部女流三段も会場には来なかった。よって今回は、その意味でもグッドタイミングだった。
席はもちろん4面満席だが、机の配置が変わっていた。
以前は麻雀卓のように四方を対局者が囲み、女流棋士はその中で椅子をくるくる回しながら指していた。それが今回はコの字型になり、その中央に女流棋士が座るようになった。これなら視線の移動だけで済む。私は右手前の席にすわる。その右側は、いつもの人だった。
対局開始だが、渡部女流三段が札幌スクエアタイムズの洋生菓子をくれた。この心遣いがうれしい。

初手からの指し手。▲7六歩△8四歩▲7八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八飛△5四歩▲3八銀△4二玉▲1六歩△1四歩▲6七銀△5二金右▲4八玉△3二玉▲3九玉△8五歩▲7七角(第1図)

▲7六歩△8四歩に私が次の指し手に悩んでいると、渡部女流三段が
「最近は大野教室に行ってるんですか」
と言った。
「最近はずいぶんご無沙汰です」
行けない理由はいろいろあるが、行く体力があったら自宅で養生したいところもある。
さてここで▲6八銀や▲2六歩の相居飛車は、渡部女流三段の研究の範疇だろう。そこで、四間飛車に構えた。これならむかしの知識が多少は活きてくるのではないか。
と、渡部女流三段が「大沢さん、(いつも飛車を)振りました?」と聞く。
「ときどき(振ります)」と曖昧に答えておく。
▲1六歩に受けなければすかさず▲1五歩だったが、渡部女流三段は穏やかに受ける。しかし穴熊党の渡部女流三段のこと、この先どうトランスポートするか分からない。
渡部女流三段は飛車先の歩を決め、次の手が令和の一手だった。

(つづく)
コメント
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