一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第35期女流王位戦予選の途中経過

2023-09-15 00:20:56 | 女流棋戦
第35期女流王位戦の予選が進行中である。今年は藤井聡太竜王・名人の将棋に気を取られてしまい、女流王位戦の予選通過者の予想を忘れていた。とりあえず、途中経過を見てみよう。

まず、今期は前期リーグを残留した甲斐智美女流五段が引退したため、リーグ入りが7名になった。そのためにトーナメントも7枠あるが、それでもいちばん下からだとリーグ入りまで4勝を要する。
1枠は、上川香織女流二段が矢内理絵子女流五段に勝った。上川女流二段は指導対局で大いに緩めてくれ、あまり強さを感じないのだが、元女王の矢内女流五段に勝ったのは見事。あと2勝でリーグ入りだが、仮に決勝に進出しても、反対の山からは清水市代女流七段か中村真梨花女流四段が出てくる。そう簡単にリーグ入りはできないのである。
2枠は、今年度好調の堀彩乃女流1級が、高浜愛子女流1級に負けた。ここは勝っておきたかったが、負けてしまうのが将棋である。
3枠は、女流王将挑戦を決めた香川愛生女流四段が余裕の勝ち上がり。だがリーグ入りまではまだ2勝を要し、まだ分からない。
4枠は、藤田綾女流二段が上田初美女流四段を降したのが目を引く。これだけでも殊勲モノだが、反対の山には中井広恵女流六段がいる。快挙は2度起きるか。
5枠は、A級・塚田恵梨花女流二段が勝ち進んでいるが、次戦の相手は中澤沙耶女流初段で、反対の山には千葉涼子女流四段、山口恵梨子女流二段が勝ち進んでいる。誰がリーグ入りするか分からない。
6枠は、室谷由紀女流三段が未対局だが、本命。ただし、進境著しい内山あや女流初段も勝ち進んでいる。2人は同じ山ながら、この勝者がリーグ入りしそうな気がする。
7枠は、石本さくら女流二段と室田伊緒女流二段の一騎打ちか。でも、北村桂香女流二段も残っているし、結局、誰が勝つか分からない。

女流棋戦の勝敗予想は、ちょっと前までは、実際の結果は別として、わりと予想がしやすかった。双方の実力に開きがあるケースが多かったからである。
だが最近はどの女流棋士も実力をつけており、勝敗予想がまったく立たなくなった。なんといっても、タイトル43期の清水女流七段がC級なのだ。
最近は白玲戦・女流順位戦の創設で女流棋士の対局数も増えているが、女流王位戦のリーグ5局も大きい。勝ち進んだ皆様、残りの対局を頑張ってください。
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